歴代怖い手術ベストワンは

前の記事で　歴代怖いオペ ベストスリー・・・と書いたら

 

 

獣医なのにオペが怖いんですか？とメールが来ました

 

 

　怖いです！　(｀・ω・´)ｷｯﾊﾟﾘ

 

 

　そんなら やめちまえ！！と言われそうですが

 

 

　　 怖いもんは怖いです

 

　　ｺﾜｲｮ━━(((;･´ｪ`･人･´ｪ`･;)))━━ｵｫｵ

 

 

と　言っても　自分はTNRだけをしてるから　小動物臨床では

 

猫の避妊　去勢　　断尾　乳癌（リンパ節切除含む）　病理組織検査の切除

 

の手術しかしたことないです

 

 

その程度で怖いなど　片腹痛いといわれそうですが　

 

 

何が怖いかというと　出血と麻酔です

 

 

注射麻酔だけでやるから　時間の制約もあるし　酸素を吸わせる！事も出来ません

 

勿論、助手もいないですし

 

 

ベスト３の（ベストというのも変ですね　ワーストですからね　意味的に）

 

 

３位は　前記事の避妊の食い破りです　

 

覚醒してすぐ食い破ったので　即　再麻酔での再縫合でした

 

食い破って 内出血もあったせいか　針を刺すごとに凄く出血してビビりました

 

 

２位は　乳癌の手術です

 

リンパからも凄く出血して　傷もデカいし怖かったです

 

そして　やりながらも　結果は分かってる手術ですから　切ない気持ちもありました

 

 

そして栄えある　第一位は！！

 

　

 

　( ๑´•ω•)o/o/▩ﾄﾞﾛﾄﾞﾛﾄﾞﾛﾄﾞﾛ～　

　　

　　　　　↑　

 

　　ドラムロール

 

 

 

実家の２階でやった避妊手術です

 

 

まだ開業前でしたね

 

 

手術台もなく 床でやったり　風呂場でやってた時代です

 

出産間際で　迷いましたが　決行した避妊手術でした

 

切皮から怖かったです　はちきれんばかりに膨らんだ腹にメスを当てるのが怖かった

 

 

そして子宮や子宮間膜から大出血しました

 

 

　まだ切ってないのに　どこから出血してんだ？

 

と　鉗子を持った自分の手がブルブル震えてるのが　視界に入り　

 

　自分が恐怖してるのが分かりました

 

　ヤバい　死なすかも。。。。と思いました

 

 

頼まれの手術はしない主義でしたが、そういう時に限って　頼まれ手術で（山口から小倉に来てやった手術で）

 

頼んだ人が傍で見てる手術でした

 

 

とにかく卵巣とパンパンに膨らんだ子宮を取り、生食を入れてどこから出血してるか探りました

 

血は止まったけど　コンソメスープみたいな液がジワジワ出てきて　子宮も取ってるのに

 

これ、何？　どこから？？と思いながら　

 

　僅かな出血が　何処からかあるのか・・・と　本当に怖かった

 

 

腹腔洗浄して　ガーゼで押さえて圧迫して　閉腹しました

 

 

けど　正直、出血が多く　目を覚まさないかも。。と思いました

 

止血剤のトランサミンは必ず、術前に打ってましたが

 

追加のトランサミンとアドナを取りに　高速飛ばして山口まで戻ったくらいです

 

 

頼んだ人には　申し訳ないが目を覚まさないかもしれないと正直に言いました

 

しかし山口から速度超過違反し倒して戻ってみると　猫は覚醒してます

 

念のため、止血剤を追加して投与しました

 

 

結果的に無事にリリースできました

 

 

しかも　１０年後　この猫は　リリース先で虐待の危険があり、私が飼うことになりました

 

懐かない子で　それでも　ご飯と寝床と安全を提供できれば。。。。と思い　一緒に暮らしました

 

全く懐かないままでしたが、２０１８年９月２１日　20時半、私の所に自ら来て　私の腕の中で逝きました

 

 

最期の最期に‥‥

 

 

１５歳くらいだったと思います

 

 

 

 

ここまで書いてお気づきでしょうが　怖い手術　ヤバかったオペをした子は

 

責任を感じて・・・ではないけど

 

　　いや　やはり　そうかな　(･̆⍛･̆)ﾝｰ

 

自分が飼うことになるのです

 

放っておけないのです