ニュージーランドとの懸け橋に!日本とNZの伝承文化を子ども達へ!!
プロジェクト本文
備中神楽をニュージーランドへ届けたい!!
ニュージーランドの伝統文化カパハカ団と共に、
未来ある子どもたちへの継承方法を一緒に考えたい!!
文化継承活動を次世代へと繋いでいくため、
この度のニュージーランド渡航費調達に、
どうか皆様のあたたかいご支援を!!
ご挨拶
岡山県総社市、備中神楽総社社中代表の福本でございます。日頃は地域の皆様方をはじめ、多くの方々にお世話になっております。この度は私たちの「備中神楽・NZカパハカ交流2023」の活動にご興味をもっていただき、重ね重ね感謝申し上げます。
さて、私は、21歳から49年間、総社社中のメンバーとして、そして、備中神楽の神楽太夫として、地元周辺の秋祭りをはじめ、国内外の様々なところでも備中神楽を舞ってまいりまして、多くの良き学びをさせていただきました。お陰様で、今年は神社庁より50年の表彰を拝受する予定です。
この度、文化面で共通点が観られるというニュージーランド・マーオリのカパハカの方々と交流する機会を得ることができました。昨今、ウイルス感染や紛争など世界中で不安定な情勢が続いているのは承知しておりますが、今こそ海外に渡航して伝承文化の素晴らしさを相互に体験し認め合うこと、そして学び合うことに意義と未知なる可能性を感じております。
しかしながら、最近の物価高騰により海外渡航が非常に難しくなっており、私たちの交流事業の実現に障害が生じていることも確かな事実です。そこで、クラウドファンディングをさせていただき、一番の課題である荷物運搬費の資金を調達し、夢を実現させようということになりました。
以前私自身が備中神楽で海外公演に出向いた頃はさまざまな助成金が整っており、クラウドファンディングのような経験は今回が初めてのことです。なぜ、ここまでしてこのプロジェクトを達成しなければならないかと申しますと、私の長年の備中神楽人生の中で、一度も経験したことがない「現地での合宿」や、「一般の方々とのふれあい」を通して相手国の文化をしっかり勉強させていただき、今後の備中神楽継承への新たな道筋の一考案を伝えていくことが私の使命だと考えているからです。この貴重な機会とご縁に改めまして感謝申し上げます。
私たちの挑戦に、皆様のあたたかいご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
備中神楽・総社社中代表 福本里志
神楽とは
「神を楽しむと書いて、神楽(かぐら)と云う」と、口承で人々に伝わっています。
一言でいえば、神に舞を奉納する神事であり、その起源は『古事記』や『日本書記』などに記されている『岩戸隠れの段』、つまり、天の岩戸(あまのいわと)に隠れた天照大神(あまてらすおおみかみ)を呼び出すために、八百万の神が集まり、そこで振舞われた、あめのうずめのみこと の舞であるといわれています。
神楽は大きく分けて、宮中で行われる「御神楽(みかぐら)」と、民間で行われる「里神楽」の二つに分けられます。また、里神楽は地方により、それぞれのスタイルがあります。
歌川広重画 芝神明社の祭礼のようす。早朝に神楽を奉げている図
所蔵:東京都立図書館 [著作権フリー資料]
備中神楽
備中神楽は備中地方に伝わる神楽です。荒神様を招き、その前で演ずることから、荒神神楽とも呼ばれていました。荒神様は、民俗信仰の神様で、恐ろしい神ではありますが、家や部落、農耕などに使用する牛馬の守り神として祭られてきました。荒神様の魂を安らげ、五穀豊穣と、家内安全を祈るために行われたものですが、江戸時代末期になって、国学者の西林国橋が、『日本書記』や『古事記』の神話をもとに、「大国主命の国譲り」など芸能的要素の強い神代神楽をつくり、これが人々の人気を呼んだことから、備中神楽の中心的な舞となりました。
備中地域では昭和40年代まで、毎年秋祭りなどに神社や祭りの当番となった家で一晩中神楽が催され、地域に深く根ざしたものでしたが、今では町おこしやお祭りのイベントなどでみられるのみです。
また、昭和54年(1979年)に国指定重要無形民俗文化財に指定されています。備中神楽には、猿田彦命の舞・両神の舞・事代主命の舞・櫛稲田姫の舞・須佐之男命の舞・松尾明神の舞・大蛇退治などがあります。[解説引用:総社市観光ナビ 備中神楽]
地域の人々と共に 総社社中
民間人が神楽を続けていくには、その地域や人々のこれまで受け継がれてきた文化があり歴史があります。それぞれの地域の神楽や文化を継承していきたいと思う地元の人々の自然な気持ちが、日々の活動に繋がっていると信じています。
40年~50年前は備中神楽の芸能文化活動は盛んで、神楽太夫の人数もかなり多く、秋祭りのある10月には昼・夜こなすなど月に32~33回公演をこなしたほどでした。
しかしながら、近年は備中神楽太夫の数も減り、この素晴らしい伝統民俗芸能を伝承していくことの大切さを重く受け止めています。総社社中は、日頃から地域の人々とのお付き合いを大切にし、自然のままに神様の恩恵に感謝し、神と人との繋がりを表現させていただく、その点に気持ちを集中して舞を続けております。
応援してくださる皆様のために、私たちは更に日々稽古に精進し続けることが恩返しの一つだと思っております。今後も備中神楽を一生懸命待っていきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
このプロジェクトのきっかけ 教育プログラムから伝統文化交流へ
EITAKO 岡山側・交流事業プロデューサー
英PLAY 酒井浩恵
このプロジェクトのきっかけは、3年前から始めた岡山県総社市内の小学校とニュージーランド・カンタベリー地区のEITAKO小学校交流です。
EITAKOとは、英語教育プログラムで総社市社会福祉協議会に登録している任意団体・英PLAYとニュージーランド・カンタベリーで日本との文化交流事業をプロデュースするチャリタブル・トラスト*・Te Ara Koioraテ・アラ・コイオラとの協働教育・文化プログラムのことです。*チャリタブル・トラストは、日本でいう認定NPO法人に当たる非営利目的の法人団体です。登記番号50056567 NZBN9429048938068
2020年以降のコロナ禍の影響により海外との交流が遮断され、私が英語指導する小学生から笑顔が失われストレスを感じていることを実感しました。そこで、ニュージーランド在住で日本との交流事業の御経験が長い、テ・アラ・コイオラの藤川佳美さんに直談判してカンタベリー地区との小学校交流事業を開始することができました。
EITAKOの「文化理解により相手に興味を持つことから始めることが先、言語は後についてくるという導入方式」が継続的な交流へと根付いていき、今では総社市内で既に数校の小学校がニュージーランドの学校とオンライン交流をしています。何よりも、生徒たちの笑顔とやる気が久しぶりに戻ったことが本当に嬉しかったです。
私自身、幼い頃から備中神楽に馴染みがあり、息子も子ども神楽でお世話になっていることから、昨年の9月にEITAKO交流プロジェクトとして、ニュージーランドに向けて子ども神楽演舞をオンラインで発信しました。それがきっかけとなり、総社社中の有志の中でニュージーランドの伝統文化を直接学びたい、現地を訪問し「危機に面した先住民マーオリの伝統文化をどうやって再構築したか」について知りたいという気持ちが高まっていきました。そのような声に、EITAKOが懸け橋となってお手伝いできたらこんな素晴らしいことはない!と思いました。
備中神楽とカパハカの団体主体の交流プロジェクトは歴史的に稀なことであり、未来を担う備中神楽の子どもたちへと受け継がれていくことを強く願います。有志の中には数名の子ども演者もいて、ニュージーランドで備中神楽を舞ったり、カパハカの子どもたちとの合宿は現地の人々とのふれあいも楽しみにしています。絶対成功させたい気持ちで一杯です。どうか、皆様のあたたかいご支援をよろしくお願い申し上げます。
神楽とカパハカの類似点
EITAKO ニュージーランド側・交流事業プロデューサー
カンタベリー大学マーオリ先住民学研究生 藤川佳美
カパハカは、マーオリのグループで行う伝統舞踊のことで、「カパ」は「グループ」という意味、「ハカ」は元来 War Danceと呼ばれ戦いの際の威嚇の表現の一つでしたが、現代では「マーオリ魂の表現」というイメージで捉えると理解しやすいと思います。
神楽とカパハカは、個々の演舞の形式は違いますが、それぞれの神話から成り立っているところや、近代社会において祭りごとやお祝い、儀式の場で舞うというところが似ています。
A Māori Welcome I Te Pao a Tahu I TEDxChristchurch [TEDxTalks]
起源になっているのは、それぞれの神話にでてくる女神さまの舞踊です。古事記では、巫女の象徴となった あめのうずめのみこと が、マーオリ神話では、ヒネ・テ・イワイワ と ヒネ・ラウカタウリ がそれぞれ女性であったことがあります。
それぞれの演目の中でもひと際ダイナミックな見どころとして、神楽では スサノオノミコト 、カパハカではマーオリ武神・ツー・マタウエンガ(通称ツー)が、それぞれの武器、剣やマーオリ木製の武器・タイアハを用いての勇敢な演舞があります。皮肉にも両神様は決して正義あふれるイメージがあるわけではありませんが、人間味あふれるそのパーソナリティーが長きに渡り人々から親しまれてきました。
特に古事記やマーオリ神話は、神様像をパーフェクトだという風に描いていないところが人々の共感を得る特徴でもあると思います。つまり、日本人やマーオリ人にとって神様は御先祖様であり、さまざまな神話のストーリーが教訓を教えてくれるということがあります。
しかしながら、日本やニュージーランドの政治・歴史的背景により、それらの芸能活動がまっすぐ継承されてきたわけではありませんでした。それぞれの活動が観光客のための興行として生計を立てていた時代を経て、現在では神楽、カパハカ共に、伝統芸能・文化として地域の文化継承活動の中で子どもたちも気軽に学べる環境ができてきました。
最後に - 神楽とカパハカの伝統的価値として、口承であるということがあります。お話を聞いて繰り返す、その稽古を繰り返す内に自然とその形が身に付き、末には自然体で特有の動きが習得でき、心と体の動きが一致して自然と一体になるということがまさに日本人とマーオリの伝統芸能の真髄ではないかと思います。また、異なる起源で発祥し、さまざまな地域で人々によって継承されてきたそれぞれの誇り高き芸能は、その土地に根付いた代々受け継がれていく語りの精神にその価値があるのだと思います。
このような歴史的価値の高い文化財同士の交流事業に携わることができまして、大変光栄に思っております。皆様のあたたかいご支援を賜ることができたら幸いです。
ニュージーランド渡航スケジュール
備中神楽・総社社中の有志が、2023年8月中旬にニュージーランドに渡航して、下記の交流事業を行います。(諸事情により、日程・内容に変更の可能性あり)
2023年8月11日:夜・日本出発
2023年8月12日:朝・オークランド到着・出発ークライストチャーチ到着
2023年8月13日:カパハカとのジョイント公演
2023年8月14日:カパハカとの合宿
2023年8月15日:セルウィン市で備中神楽ワークショップ(一般市民との交流)
2023年8月16日:早朝クライストチャーチ出発ーオークランド到着・出発ー日本到着
1.ジョイント公演
備中神楽、カパハカ双方の演舞を互いに披露して鑑賞し合います。
2.共同合宿
カパハカの合宿ワーナンガで、日本人とマーオリの『聴いて語り継ぐ』を、昔ながらの遊びやゲームを共有し合うことで学び合います。また、カパハカの継承活動の歴史を座談会形式でお伺いします。
3.備中神楽ワークショップ
セルウィン市会場にて、備中神楽ワークショップを開催し一般市民と交流します。備中神楽の衣装やお面について詳しく紹介します。
これだけは調達したい!
私たちの目標金額50万円(Readyforの手数料7万5千円を差し引き、42万5千円)は、神楽の荷物運搬費に使用させていただきます。
渡航費総合経費は、最低400万円(2023年2月現在の見積ベース・変動あり)
- その内、50万円をクラウドファンディングで調達
●目標金額を達成した場合でも、諸事情によりやむを得なくニュージーランドに予定時期の渡航を断念する場合は、渡航時期を延期するか、または、代わりの国内備中神楽イベントの資金として使用させていただく為、支援金の返金はいたしません。
●当プロジェクト内容に大きな変更がある場合は、渡航予定日までにホームページでお知らせいたします。
●税制措置につきましては、各地域管轄の税務署にお問合せください。
『ぼっけぇ 行きてぇ NZ!!』チームの思いを動画に
当プロジェクト関係者全員の思いを込めた動画です。どうぞ、ご覧ください!!
プロジェクトの展望と価値
<マーオリ哲学者・ギャリック・クーパー氏からの応援と未来へのメッセージ>
カンタベリー大学の教え子でもあり、長年の友人でもある藤川佳美氏からのご紹介で、1月初旬に岡山総社市を訪問しました。地元の方々と直接ふれあい、貴重なお話を直接お伺いすることができさまざまな方面から日本を実感することができました。また、1月9日には総社神楽殿にて、備中神楽の舞を体験させていただきました。
備中神楽、カパハカ、共に、継承危機にある伝承文化を共有することにより、自分たちの芸能の価値を再認識し、調和や平和を重んじながら未来の継承活動へとさらに邁進していくことは、民間ができる活動として非常に重要なことであると思います。
双方の継承活動の益々の発展を心よりお祈り申し上げます。8月に備中神楽の皆様と再会できることを楽しみにしています。
ギャリック・クーパー
- プロジェクト実行責任者:
- 実行委員長 福本里志 備中神楽・カパハカ交流実行委員会
- プロジェクト実施完了日:
- 2023年8月16日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
備中神楽の荷物運搬費
リスク&チャレンジ
- プロジェクトを実施する上でのリスクについて
- イベント会場については、現地主催者と交渉中です。2023年6月30日までには決定します。
- リターンを実施する上でのリスクについて
- ジョイント公演と合宿の日程・時間、会場については、カパハカ団と8月13日で調整中です。また、ワークショップの日程・時間、会場については、セルウィン市役所スタッフに8月14日で調整中です。6月30日までには決定する予定です。渡航までにニュージーランド側の受け入れ環境が整わない場合は、リターンが履行できなくなる可能性があります。
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 必要金額と目標金額の差額は自己負担にて補填いたします。
プロフィール
リターン
3,000円+システム利用料
全力応援3000円コース
感謝のメールを送付いたします
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
5,000円+システム利用料
全力応援5000円コース
感謝のメールを送付いたします
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
10,000円+システム利用料
全力応援10000円コース
感謝のメールを送付いたします
- 支援者
- 5人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
10,000円+システム利用料
ホームページにお名前を記載いたします
●弊実行委員会ホームページ(支援ページ)に、お名前またはニックネームを記載します(入れないこともできます)
●感謝のメールでお名前掲載についてお知らせいたします
●プロジェクト終了後、お礼のメールにて報告書をお送りします
- 支援者
- 5人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
20,000円+システム利用料
ホームページにお名前記載・渡航先会場でお名前をお呼びします
●弊実行委員会ホームページ(支援ページ)にお名前またはニックネームを記載します(入れないこともできます)
●事業主さまの場合は、相互リンクをおつけすることもできます
●感謝のメールで掲載についてお知らせいたします
●渡航先ジョイント公演にて、お名前を紹介させていただきます(アーカイブ動画の一部として使用させていただきます)
●動画のエンドロールにお名前を記載いたします(2万円枠)
●プロジェクト終了後、お礼のメールにて報告書をお送りいたします
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
20,000円+システム利用料
全力応援20000コース
●感謝のメールを送付いたします
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
50,000円+システム利用料
全力応援50000円コース
●感謝のメールを送付いたします
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
50,000円+システム利用料
ホームページにお名前記載+相互リンク+アーカイブ動画出演+エンドロール掲載
●弊実行委員会ホームページ(支援ページ)にお名前またはニックネームを記載いたします(入れないこともできます)
●事業主さまの場合は、相互リンクをつけることもできます
●感謝のメールで掲載についてお知らせいたします
●渡航先ジョイント公演にてお名前を紹介させていただきます(アーカイブ動画の一部として使用させていただきます)
●アーカイブ動画出演していただけます(一軒につき15秒)動画は『NZ&日本文化を考える』Youtubeチャンネルで公開されます
●動画のエンドロールにお名前を掲載いたします(5万円枠)
●プロジェクト終了後、お礼のメールにて報告書をお送りいたします
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
100,000円+システム利用料
ホームページ(支援ページ)にお名前掲載+相互リンク+アーカイブ動画出演+渡航先会場でお名前呼びます
●弊実行委員会ホームページ(支援ページ)にお名前またはニックネームを記載いたします(入れないこともできます)
●事業主さまの場合は、相互リンクをつけさせていただくことができます
●感謝のメールで掲載についてお知らせいたします
●渡航先ジョイント公演にてお名前を紹介させていただきます(アーカイブ動画の一部として使用させていただきます)
●アーカイブ動画出演していただけます(1軒につき30秒)動画は『NZ&日本文化を考える』Youtubeチャンネルで公開されます
●動画のエンドロールにお名前を掲載いたします(10万円枠)
●プロジェクト終了後、お礼のメールにて報告書をお送りいたします
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
100,000円+システム利用料
全力応援10万円コース
●感謝のメールを送付いたします
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月