プロジェクト終了報告

2018年08月09日

終わりは次のステップの始まり

タイの留学生を1年次から受け入れるためのクラウドファンディングを支援いただきありがとうございました。早いもので、ReadyForのプロジェクトが成立して約半年、留学生が入学して約4ヶ月がたちました。ご支援をいただいた留学生は順調に学生生活をすごしています。クラウドファンディングプロジェクトの終了にあたり、まずプログラム開始から現在までのプロジェクトの変遷を簡単に振り返り、支援金の使い道とともに報告したいと思います。

 

1. プロジェクト開始時点

タイ人留学生1年次受入プログラムを本校で実施することに決まったのは一昨年の10月でした。その後、昨年の3月と8月に留学希望者対象のインターンシップを実施し、本年4月から当校で4名の留学生を受け入れることになりました。その後に、タイ政府の予算が間に合わないことが判明したので、1年次にかかる費用をすべて茨城高専でカバーすることになりました。その費用の一部として皆さまのご支援をいただきたくて、このプロジェクトを開始しました。


2. 目的の変更

上記のように当初はタイ政府の予算が間に合わないと聞かされていたのですが、皆さまから集まる支援がタイ政府に伝わり、タイ政府関係者を動かすこととなり、1月3日のタイ王国での閣議で承認された2018年度予算に留学生の奨学金が含まれました。そこで、クラウドファンディングの目的を「2018年度にかかる留学費用の一部とする」から「入学時に掛かる初期費用に当てる」に変更しました。

 

目標額120万円に対して130万3千円の支援をいただいて無事に成立することができました。以下では、成立から今日までの経緯を報告します。

 

3. 留学生が4人から3人に変更

4人が留学することになっていたのですが、2月になって、そのうちの1人が併願していたタイ国内の高校に進学するために留学を辞退しました。この時点で、本クラウドファンディングの支援対象は残りの3人となりました。

 

4. 入学

4月1日にバンコクに行き、3人の留学生の保護者に対する説明会を実施しました。入学式に間に合うように、我々の帰国時に留学生を帯同しようと予定していたのですが、ビザ申請・取得の作業の遅れによりそれがかなわず、留学生は本校の入学式の後に遅れて4月9日に来日することになりました。そこで、同日、3人のための入学セレモニーを開きました。本校の会議室で校長と数人の教員による小規模なものとなりましたが、留学生を引率してくれたタイ政府のかたや在日タイ大使館学生部の参事官も出席していただき祝辞をいただけました。これからの専攻科も含めた7年間の留学生活に対する留学生本人の決意表明を聞くと、これまでの苦労が報われたと感じる一方、しっかりと「タイ人グローバル技術者」として育てていかなければならないと思いました。

 

入学時は挨拶ができる程度だったのですが、週13時間の授業や寮生活をとおして、日本語もかなり上手になりました。高専特有の理数系授業は、補助教員をつけることで、日本人と一緒に通常のクラスで受講しています。また、茶道部や天文部に入り、課外活動を行っています。さらに、通常の学生生活のほかに、5月17日に在日タイ大使館へ表敬訪問したり、7月8日に開催された「第7回ひたちなか市国際交流文化祭」ではステージ上でスライドを使って日本語でタイの紹介を行ったりしています。第1期留学生はかなり忙しいです。

 

今週(8月5日~10日)、来年度留学希望の学生24名が今年もインターンシップのために来校しています。支援いただいている3人の本年度留学生はチューターとして寮生活などで後輩の面倒を非常によくみてくれています。経験者によるチュータリングの効果は絶大で、昨年に比べて質的向上と負担削減を実現できています。こういう風に長いプロジェクトは続いていくのだと実感しています。

 

明日8月10日で前期が終わり夏休みに入ります。お盆明けからほぼ1月間の日本語補習が予定されています。また、寮を離れて、クラスメートやホストファミリや市民ボランティアのお宅にホームステイする日もあります。聞くところによると、クラスメートとディズニーランドに行く計画を立てている学生もいるようです。

 

皆さまからご支援いただいた資金の使用状況:

ご支援いただいた1,303,000円からReadyFor手数料や消費税を除いた1,063,770円から、ノートブックPCや電子辞書などの機器の購入に約32万円、携帯電話の契約金などに約21万円、1年生留学生のみが使う日本語教材の購入に約15万円を使用させていただきました。当初の予定より留学生が1人減ってしまったこともあり、292,242円が残りました。これは、予定どおり、茨城高専教育研究支援基金に繰り入れ、引き続き、タイからの留学生のために使用させていただきます。

 

Readyforでのクラウドファンディングプロジェクトはこれで一区切りがつきますが、ご支援いただいている3人の留学生は、これから専攻科を含めて7年間在籍する予定です。また、これから少なくとも数年間は次々と彼らの後輩が入学してきます。長い目で見ると、このタイ人留学生1年次受入プログラムは緒に就いたばかりです。これからずっと続くプロジェクトを開始できたのは皆さまがたのご支援があったからこそと感謝しています。ほんとうにありがとうございました。