歴史ある建物が引き寄せる、幾重にも重なる縁や奇跡

実はこのようなプロジェクトを始めると「プロジェクトの分析」を見ることができます。同じ訪問者は何回訪れても１とカウントされるそうで訪問者がほぼ正確に何人かといったことが伝わってきます。

 

これだけのひとが幾度か訪れて見守って下さっている。そして「いいね!」を押し、シェアして下さってまたどなたかが見に来て下さる。そういうことの一つ一つが

とても大きな祈りのような力となって東木屋に注がれていると実感しています。

 

それは生きろ生きろと東木屋の梁や柱、三和土の土にもしみ込んでいきます。

あければどなたかがいらっしゃるかと思うと私たちもうれしく、道具のひとつも

拭きあげたくなり、その思いはまた反射して建物は明るく息を吹き返します。

 

そうなってくると歴史ある建物はいくつもの奇跡のようなことを起こします。

それはまさに皆さま一人一人が起こしている奇跡だと思います。

 

東木屋に幾度か顔を出してくださったたいようアウトドアー!の古川陽進さん。

杜氏の井上満さんを師匠といわれたこともあり不思議に思っていました。

聞いてみれば井上さんの下で酒造りの仕事をしたこともあるのだそうです。

 

古川陽進さんは平成23年ラフティング世界大会コスタリカで総合優勝、

平成24年ラフティング世界大会ニュージーランドでは総合優勝を果たし、

翌年のニュージーランドでも総合準優勝、

平成26年にはブラジル大会スプリント1位。

平成28年から唐津でたいようアウトドアー!を起業して、

SUPやカヤックなどを体験させてくれるアウトドアガイドとして活躍しています。

 

そんな古川さんから東木屋の酒造りの資料映像を借りたいとの申し出。

 

5月19日に銀座クイーンアリスで腕をふるっていたシェフの吉田勇治さんと

杜氏の井上満さんの醸した日本酒による饗宴「極みフレンチ」を開催する際に

皆さまにもお見せしたいからというお話に二つ返事でお渡ししました。

 

その数日後、Facebookで古川さんが書かれたお話。

歴史ある建物の縁を引き寄せる力にまたもや驚くことになりました。

ご了承いただいたので掲載します。

 

◆◆◆◆◆　古川陽進さん談　◆◆◆◆◆

 

縁とは不思議。
最初は残念ながら忘れ去られていくであろう

「古民家の一つ」という認識しかなかった東の木屋。
しかし、お世話になっている唐津ヘリテージ機構の皆さんを、
ささやかながら応援したいとの思いで足を運んだ。
見学者向けに用意されていた資料映像を観ていたら、
そこには若き日の父方の親類達が働く姿が映しだされていた。
奇しくもその映像が撮られたのは私がうまれた昭和53年。
きっと親戚一同でこの蔵の酒で祝ってくれたのだろうと思わずにいられない。
さて、
唐津市民だけではなく県外や海を越えた本州からも善意が集まっているそうです。

あと少し！皆様のお力添えをよろしくお願いします<m(__)m>

みんなの善意が紡ぐ糸は、未来へとつづく物語となっていくのでしょう。
”100年、200年後の私たち”が、また物語を語り続けてくれることを

願いつつその時にはどんなことが起こるのか。
楽しみにしたいと思います。

 

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https://www.asobo-saga.jp/idaku/archives/995