プロジェクト概要

皆様の温かいご支援もあり、ファーストゴールの150万円を1ヶ月余りで無事クリアすることができました。本当にありがとうございます。

 

期待30%と不安70%でスタートした本プロジェクトですが、東木屋を昔から大切に思っている方、唐津の歴史、唐津の町の景観を大事に思ってくださる方がこんなにもたくさんいらっしゃることに改めて感激しております。皆さまのご支援とご協力、お一人お一人の思いが東木屋をとおして、唐津に注がれている。驚きながらも、有り難く感謝の念でいっぱいです。

 

当初は不安の中での船出でしたので必要最低限の金額を設定させていただいていました。ただ調査を進めるうちに思ったよりも建物の傷みが激しいことがわかってまいりました。そこで、残りの期日を利用し、東木屋の建物をより健全な状態にするべく、できる限りの手を尽くせるようネクストゴールとして300万円を設定することにいたしました。

 

<具体的な修繕予定作業>

ファーストゴールでの修繕作業
・筋交い、添え柱、支柱等の簡易な構造補強及び防蟻処理等

ネクストゴールでの修繕作業
・弱くなった梁の補強、危険個所(床が落ちているところなど)の解消
・できる限りの不陸の修正(水平垂直に戻すこと)
・修正に伴う壁の補修、基礎の補強等

 

お会いしたことのある方も、ただ私どもの文をお読みいただきご支援賜りました方も、「シェア」や「いいね!」を押して、ほかの支援者につなげていただいた方も、今も行方を温かく見守って下さっている方も、一人一人の共感や願いの力は旧東木屋酒造場を守り、更に再生への追風となっております。残りの期間、最終日までの間、引き続き見守っていただき、温かいご支援の輪を広げていただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。

 

2018年5月28日追記 菊池郁夫

 

いま動かなければ 消えてしまう風景があります

 

私たち からつヘリテージ機構は

佐賀県唐津市で美しい町並みを守る活動をしています。

歴史ある建物を後の世に残したいと願う人たちがいて

けれども現実は厳しく、個人の力には限界があります。

私たちにできるのは所有者とともに手立てを考え、

一軒でも多くの建物を守ること。

今回は東木屋(ひがしのきや)と呼ばれ、

地元の人々に愛されている建物の修復を目指します。

 

たった一つ建物を失った途端、

そこに漂っていた時代の空気も記憶も

跡形もなく消えてしまうのを幾度も見てきました。

なくなったものを惜しむ前に、今あるものを残したい。

この思いに賛同してくださる皆さまのご支援を

心からお待ちしています。

 

 

唐津の曳山の通る道には数少ない江戸時代の建物
東木屋の傾きが大きくなってきました

 

はじめまして。NPOからつヘリテージ機構の菊池郁夫です。

このページをご覧いただき、ありがとうございます。

 

私たちは歴史的建造物のある美しい町並みを残すため国の登録有形文化財となる建造物を増やそうと、4年前11名で任意団体を立ち上げました。翌年にはNPO設立、現在は15名+4団体で活動しています。

 

NPOからつヘリテージ機構のメンバーです

 

一級建築士の資格を持つ者ばかりでなく、多種多様な職業を持つ仲間たち。そんな私たちに共通しているのは、歴史ある建物が荒れ果て空き地になって町並みが損なわれていくことへの危機感です。ここ5年ほどでも、唐津くんちの曳山通りからは20~30軒ほどの歴史ある建物が姿を消しました。

 

 

唐津くんちの一番曳山が奉納されたのは200年前
旧東木屋酒造場は、同じ年に創業しました

 

唐津の人びとに東木屋(ひがしのきや)と呼ばれ、親しまれているこの建物は、文政2年(1819)創業の旧東木屋酒造場の面影を残す唯一のもの。夕暮れ時の格子越しに灯りがこぼれる東木屋は唐津の観光用のポスターにも取り上げられました。

 

所有者はかつて奥に建っていた主屋を解いて自宅を新築しましたが、「唐津くんちの曳山が通る旧唐津街道の景観を大事にしたい」との思いから、この建物は残しました。

 

その後この建物はイベントスペースとして唐津内外の人びとに親しまれてきました。

 

東木屋で行われたイベント

 

唐津の市街地に残っている江戸時代に建てられた建物は、今や東木屋くらい。私たちはこの建物を国の登録有形文化財にしてはどうかと所有者にお勧めしてきました。

 

ようやく大戸(おおど)や屋根の一部の修理などのご相談も受けるようになり、一歩踏み出したかと思った矢先、建物の傾きが大きくなってきたことがわかったのです。

 

 

みんなが寄り集まって町並みに手を入れていく
結(ゆい)のようなつながりを蘇らせたい

 

個人の力には限界があります。けれど、個人の所有物だからと手をこまねいているだけでいいのだろうか。素晴らしい建物が消えていくのを見ているだけではなく、私たちに何かできることはないのだろうか。

 

意識の枷(かせ)を少しゆるめて、村人総出で萱を葺いた結(ゆい)のあった昔のようにみんなで建物の手を入れて少しずつ修復していく。そんなつながりを現代に合ったかたちで軽やかに蘇らせることはできないか。

 

そんなとき私たちはクラウドファンディングで交わされているみなさんのかかわりあいを知り、眩しく見ているうちに私たちもここに飛び込んでみようと思ったのです。

 

唐津くんちが始まった当初の風景が残された
道を挟んで歴史的建造物が建つ稀有な場所

 

唐津は九州北部の唐津湾に面した城下町です。日本最古の稲作遺跡や捕鯨、石炭産業、工作機械製作所など、時代を物語る歴史的建造物が残っています。

 

そんな唐津が一年で一番盛り上がるお祭りが、唐津神社の秋の例大祭『唐津くんち』です。唐津くんちは2016年、ユネスコ無形文化遺産に指定され、曳山通りの景観にいっそう観光客の目が集まるようになりました。

 

▲唐津くんちのイメージビデオ(動画提供:佐賀県観光連盟)

 

11月2、3、4日に開催されるこの祭りの時期、唐津には全国はもちろん海外からも含めて50万人を超える人が訪れます。笛や鐘や太鼓の音に合わせて豪華絢爛な14台の曳山が唐津の町を走る様に人々は熱狂します。

 

ギリギリを通るこの迫力

 

東木屋は、唐津くんちの曳山(ヤマ)の中でも子どもたちに人気の高い鯛山(たいやま)を受け継ぐ魚屋町に建っています。鯛山は甍(いらか)の波を泳ぐ姿を思い描いて作られたといわれています。

 

東木屋の建つこの一帯は、400年ほど前に城下町として形作られた唐津の商人町の中でも最初期に作られたところ。ここそこに旧唐津街道の面影が残っています。

 

しかし、曳山が走り始めた江戸時代から明治時代初期の建物が向かい合っているスポットはもはや2か所だけ。東木屋と町家カフェ野いちごの向かい合うこの場所は、唐津くんちが始まった当時の様子を再現できる貴重な場所なのです。

 

東木屋の向かいに建つ町家カフェ野いちごは明治14年創建

 

 

わたしたちの計画していること

 

この建物の外観は造り酒屋の面影をそのまま残しています。建物の内部には大黒柱、湾曲した梁などが構成する吹き抜けの空間があり、そこに造り酒屋時代の道具類も残されています。

 

湾曲した梁が良い味を出しています
酒屋時代の道具たち

 

私たちはまずこの建物の現状をきちんと調査し、修繕計画を立てた上で補強のための応急の処置を施します。

 

今回、皆さまにご協力いただきたいのは、この応急処置のところまでを考えています。その後、今回の調査結果を活かして、できるだけ早く国の登録有形文化財と佐賀県遺産の指定を目指すべく力を尽くします。

 

皆さまの温かいご理解とご支援を賜りますよう、どうかよろしくお願いいたします。

NPOからつヘリテージ機構のメンバーであり、ともに一級建築士およびヘリテージマネージャーの資格を持つ無津呂進と菊池郁夫が中心となって調査を行ないます。具体的な計画は下記の通り予定しております。


▶STEP.1(5月):現在の建物の状況を専門家(建築士)にて調査
▶STEP.2(6~7月):調査結果から傾きの原因を探り、構造補強の計画を立てる
▶STEP.3(7月~11月):計画に沿って修繕工事

 

<歴史的な建造物を残す価値を考える……>

歴史的な建造物を残す価値とは、大きくわけて二つ、資料的価値と経済的価値があると考えます。前者には、古さ、独特な意匠、技術、歴史的な経緯、そして研究に値するかなどがあり、後者には使用・活用できるか、観光資源となるかなどがあります。

旧東木屋酒造場は、来歴が詳らかな木屋一族による建物のなかで最も古いものであり、酒造場として地域を支えてきた建物でもあります。現在はその佇まいが通りの景観をつくり、唐津くんちの見どころとして欠かせない場所になっています。旧東木屋酒造場は唐津の人々そして町のためにも残すべき建物です。

無津呂

 

傾きからひび割れが
壁が落ちかけている場所もあります

 

ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。今後ともどうか応援よろしくお願いいたします。

 

◇◆◇からつヘリテージ機構の紹介◇◆◇

<取り組み例>

・ドキュメンタリー『まちや紳士録』上映

・『唐津たてもの活用術』の開催

・唐津歴史遺産を見て歩くツアー

・『唐津建築遺産MAPⅠ』(2016年2月発行)

『唐津建築遺産MAPⅡ』(2018年3月発行)

・登録有形文化財の申請の準備および各地区の建物の調査(随時)

▶HP http://karatsu-heritages.com/

▶ブログ http://karatsu-heritages.com/blog/

 

◇◆◇ご支援金の使用用途◇◆◇

皆様から頂戴したご支援金150万円は以下のような用途に充てさせていただきます。
<使用用途>
・建物調査費(清掃含む)
・図面作成費
・所見作成費
・改修設計費
・補強・改修費
・Readyforへの手数料・消費税

 


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