
マンスリーサポーター総計
【面会報告】2025年7月28日 アクリル板越しのハイタッチ
アクリル板越しのハイタッチに込めた思い
面会日:2025年7月28日
神奈川県の支援者さん
先日、私が国民救援会の仲間たちと、今市事件で服役されている勝又さんに面会するため、刑務所を訪れました。夏の陽差しが強い、7月28日の午後でした。
今回の面会は、新しく支援の輪に加わってくださった方の「ぜひ会ってみたい」という希望がきっかけでしたが、ご本人は体調が優れず、私たち数名で向かうことになりました。
刑務所に到着し、手続きを済ませたものの、面会室に呼ばれるまで2時間ほど待つことになりました。直前に面会の連絡をしたため、勝又さんご本人の意思確認や審査に時間がかかっていたようです。ようやく私たちの番が来ました。
面会室に現れた勝又さんは、短髪にメガネとマスク姿で、写真で拝見していた印象とは少し違って見えましたが、とてもにこやかで、元気そうな様子にほっとしました。
まずはお互いに自己紹介をし、刑務所での生活について尋ねました。
「廊下は冷房が効いているけれど、自分の部屋にはなくて暑いんです。作業場も扇風機だけなので、作業は午前中だけですね」
と、淡々と話してくれました。
自動車や電車の部品を作る金属加工の仕事をしているそうです。
こちらからは、支援活動の様子や、最近、別の事件で再審無罪を勝ち取った方々のニュースなどを伝えました。すると勝又さんは、普段から新聞を読んで状況をよくご存知のようで、静かに頷いていました。
また、夜に2時間ほどテレビを見る時間が許されており、NHKのプロジェクトX「看護助手知られざる15年」を観て勇気づけられたとも語ってくれました。
再審に向けて新たに弁護団が結成されたと聞き、私たちは核心に触れる質問をしました。いわゆる「ウソの自白」は、なぜ生まれてしまったのか。
勝又さんは、一言一言を選ぶように、こう話してくれました。
「短時間で説明するのは難しいですが…脅され、だまされて、相手の言う通りにするしかなくなってしまったんです」
その言葉には、私たちが想像もできないほどの圧迫感と絶望が滲んでいました。
あっという間に時間は過ぎていきます。「支援者の方に伝えたいことはありますか?」と尋ねると、勝又さんの表情が一段と和らぎました。
「支えてくれて、本当にありがたいです。たくさんいただいた年賀はがきも、本当に嬉しかった。どうか、皆さんによろしくお伝えください。そして、母やきょうだいたちのことも、よろしくお願いします」
ご自身の状況もさることながら、ご家族を深く想う気持ちが伝わってきました。
面会終了を告げるブザーが鳴った、その時。勝又さんは自らマスクと眼鏡を外し、素顔を見せてくれました。そこには、写真で見た通りの、優しそうな目元がありました。
名残惜しい気持ちを胸に、私たちはアクリル板越しに「ハイタッチ」ました。
面会後、私たちは勝又さんの生い立ちについて改めて思いを巡らせました。彼は小学生の時に日本に来て、言葉の壁から学校に馴染めず、引きこもりがちだった時期があったそうです。今回の面会でも、日本語のアクセントに少しだけ、その名残を感じました。
かつて世間を騒がせた厚労省の村木厚子さんの冤罪では、複数の職員が取り調べで虚偽の自白に追い込まれたといいます。言葉の壁があり、社会的に孤立しがちな勝又さんのような青年を「犯人」に仕立て上げることは、捜査機関にとって、たやすいことだったのかもしれない——。
今、自白の強要や証拠隠しといった、捜査機関の不正を断じる判決が続いています。勝又さんの事件も、決して他人事ではありません。
この面会を通して、この事件のことをもっと多くの人に知ってもらい、支援の輪を広げて勝利をめざして頑張ろうと思った面会でした。

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