プロジェクト終了報告
連絡が遅くなってしまい申し訳ありません。改めまして、立命館大学3回生の佐田恵一朗です。今回、大変多くの方にご支援していただき、スペインで行われた大会に出場できましたことを心より感謝申し上げます。
レース結果
総合タイム 07:29:10
スイム 00:37:04
T1 00:05:36
バイク 03:52:57
T2 00:03:47
ラン 02:49:48
5月4日にスペインのポンデベドラで行われたレースに出場し、完走することができました。また、20から24歳以下のカテゴリーでは年代別12位、またその年代では日本人トップとなることが出来ました。
レース内容
レースでは気温と水温が低く、3キロから1.5キロに短縮になりました。始めのスイムでは水温が今まで経験したことのない冷たさ+ウェットスーツが肩までしかないのが相まって本当にガクガクブルブルしながらスタートしました。川を上っていって折り返すコースなのですがとても水流が強くいつまで経っても折り返し地点に着きませんでした。必死で泳いでやっとのことで折り返し地点に着き、
ここから下りは楽だと思ったのですがなかなか流れに乗れずもどかしい気持ちのまま泳いでいました。すると隣からちょうど自分がつけるペースで泳いでた外国人選手が来たのでスイムアップまでしっかりと付き、スイムアップしました。後から日本の女子のエリートの方も26分近くかかったと聞いて水温の低さ+川の流れがかなりきつかったんだなと感じました。
トランジットするために川を上がり、約600m走ってトランジッションエリアに行くのですが選手のほとんどがガクガク震えており、力が入らない状態のように見受けられました。ウェットスーツの下が脱げない人、ヘルメットがつけられない人、ただただ震えて何も出来ていない人、水温の低さによって様々な人がいました。(後から聞いたのですが日本人だけで低体温症で10人リタイアしたそうです。そのくらい厳しい環境でした。)僕は若さのおかげなのか、寒さは感じていましたがトランジはスムーズに行え、すぐにバイクに行くことが出来ました。
バイクでは37.5キロのコースを3周するのですが常に登っているか下っているのかの激しいコースでした。(獲得標高は1500mくらいらしいです。)とにかく登りでは頑張って踏んで下りも頑張って踏んで(つまり常に踏んでいる)いたのですが下りではTTバイクのディープリムの外国人選手が時速70キロオーバーでくだってくるため、あっという間に抜かされました。本当に速くて、自分がいくら踏んでも出せないスピードを出されるのでここは諦めでした。その代わり登りは頑張ろうと切り替えて頑張ることができました。ダンシングとシッティングを繰り返して出来るだけ脚をフレッシュさせてランのために力を残そうと思いました。
バイクを漕ぎだしたときはまだ気温も低く、身体も濡れていたため寒かったですが、後半になるにつれて日が出て来て気温も上がりだし、次は暑さが気になってくるような感じでした。そうこうしているうちに無事にバイクを終えることが出来ました。アベレージは約30キロくらいで行けたので悪くなかったと思います。
次のトランジッションではバイクを自分でラックにかけずに降車ラインで降りるとスタッフの人がバイクを受け取ってくれ、自分はヘルメットとサングラスをつけたまま、トランジッションエリアに向かうという流れでした。youtubeで見たことのあるロングのエリート選手のトランジそのものだったので嬉しかったです。ヘルメットとサングラスをつけて走りながら「自分、プロみたいやん。。」って思えてにやけました。(本当はしんどすぎて顔はにやけず心だけにやけてました。)
ここのトランジッションで補給を少しトライスーツの隙間に忍ばせ、バイクシューズからランニングシューズにスムーズに履き替えました。30キロという距離を走るので靴紐はトライアスロンでよく使われるすぐ履けるものではなく普通の靴紐を使い、しっかりと結びました。靴擦れして減速してしまうよりもトランジッションで多少時間を使った方がいいと判断しこのようにしました。自分はオリンピックディスタンスまではすぐ履けるものを使ってそれ以上長い距離になると普通の靴紐を使っています。気合いを入れて「最後のラン出し切る」という気持ちでトランジッションエリアを出ました。

最後のランです。ここまでくるとスイムの低体温症、バイクの落車などに比べてリタイアする可能性が一気に減るため、完走できると確信することが出来ました。7.5キロのアップダウンのあるコースを4周するのですが、最初の2周はある程度脚が動き、キロ5分を切るくらいでは刻めていたと思うのですが、後半2周は太陽も出てきており、暑さで意識が少し朦朧としてきてしまい、大幅にペースダウンしてしまいました。
それでもスペイン人の熱狂的な応援で歩くのが出来ないので頑張り続けることが出来ました。また、日本選手団の監督にも「前向け!」とゲキを飛ばしていただき、とにかく目の前の人を抜くことだけを考えて走り続けました。手が痺れてきて脚もつり後半は自分の身体がよく分からない状態になってしまいましたがなんとかゴールすることが出来ました。走っているとエイドではスタッフの方がバナナやオレンジ、水、オレンジジュース、コーラ、固形物、ジェルなどを持って応援しながら待機してくれているのですが後半はジェルを体が受け付けなかったので水を飲んだりしか出来ず、エネルギーをほとんど摂ることが出来ませんでした。
またとにかく暑かったので水を頭からかぶってできるだけ体を冷やそうとしました。とてもハードでしたが長い距離でも進み続けたらゴールできると割り切って頑張り続けることが出来ました。
総じて大きなトラブルなく大会に出場でき、そして完走できてほっとしています。
多くの方からメッセージを大会前にいただいたり、現地の近くに留学している友人が大会に応援に駆けつけてくれたり、多くの方にご支援していただいたり、自分は本当に恵まれているなと感じました。今までの人生でもっとも大きく最高の経験をさせていただきました。今回のプロジェクトに関わってくださった方々、本当にありがとうございました。

皆様からご支援していただいた資金は以下のものに使わせていただきましたことを報告させていただきます。
・収支報告
・日本選手団ツアー代
・エントリー費
・輪行代
・ユニフォーム代
・立命館大学トライアスロン部が出場する大会先でのエネルギー食、補給食代
(2月 カーフマンチャンピオンシップ、5月 渡良瀬トライアスロン、6月 木曽三川トライアスロン、6月 琵琶湖トライアスロン、6月 蒲郡オレンジトライアスロン、6月 館山トライアスロン、7月 高島トライアスロン(インカレ予選)、9月 インカレ本選)
2月のカーフマンチャンピオンシップ以外のものは現在はまだ行っておらず予定です。
・リターンについて
リターンについてですが現在、発送準備をしております。リターンで現地の食べ物を選んでくださった方々には遅くても5月中には手元に届くと思います。少し遅くなるかもしれませんが確実に送らせていただくのでしばらくお待ちください。
・今後について
また現在、私はインカレ出場に向け練習を再開しています。3回生の夏でトライアスロンは一区切りしようと考えているのでラストシーズンということになります。自分が出来ることにしっかりと取り組み、結果を出せるように頑張っていこうと思います。
改めまして今回ご支援してくださった方々、本当にありがとうございました。人生最高の経験をできました。今回のことから学んだことをこれからの人生で活かして日々成長していければと思います。ありがとうございました!
佐田恵一朗




















