『機会』

僕たちの就労移行支援事業所は、平日は毎日が実践です。お客さんのオーダーに応えるのが仕事の原則ですから、その実践こそが最高の訓練や準備になります。謙虚な自信が心を満たし、やがて、次のステップとして、僕らの範囲を超えて社会で活躍する機会を獲得します。

障害者手帳を持っていようがいまいが、人は社会の中で育ちます。また、青年期以降の精神発達に、働くことを通じた社会参加の『機会』は必須です。大変なことも嬉しいことも体験として受け止めて、意味づけをしていく中で、就労自立の機は熟していきます。

ただし、僕たちの支援範囲を必要とする人たちの場合、誰かが少し手間ひまをかけて、その『機会』を保障する必要があります。

その誰か（例えば、僕たちのようなプロ）が、丁寧に、その場を彼や彼女と共有しながら進めて行くのです。

言うは易く行うは難し…。

でも、それさえあれば、人は成長します。それをできるだけ多くの人たちに保障したい。それが、僕らの考える発達保障です。

そういった『機会』を創る技術が、ここにあります。

みんなで、その技術を生かし、対象者がそれを活用できるような『機会』を作っていきたいと思います。

そういった、一隅を照らすような仕事が営々と積み重ねられ、気がついたら愚直に生きるひとたちが世の光になるような、そんな展開を実現していきましょう！

 

朝は仕事の打合せ。職員であれ、利用者であれ、みんな真剣そのものです。