プロジェクト概要

 

皆さんは鷹山宇一(たかやま ういち)をご存知でしょうか。鷹山宇一は「花と蝶」を描く幻想画家として知られる青森県七戸町生まれの洋画家です。

 

明治41年12月に青森県七戸町で生まれ、旧制青森中学時代、知遇を得た棟方志功らと共に木版画の道を歩み、若い時から版画家として高い評価を得て版画王国・青森県の礎を築きました。

 

試行錯誤の中で次第にシュルレアリスムに傾いていきます。そして幻想的な油彩画で知られる今日の作風となったのです。

 

その後、総理大臣賞など数々の賞を受賞。日本を代表する美術団体である二科会の理事として長年日本の洋画界の発展に努めました。

 

七戸町の幼稚園園章、小学校校章などのデザインを行い、七戸町教育にも寄与し、平成6年、七戸町が鷹山の業績を顕彰し、町立の美術館を設立しました。

 

このプロジェクトは、その七戸町立鷹山宇一記念美術館 開館25周年記念の挑戦です。

 

 

 

図鑑のようで、美術鑑賞もできる図録をつくりたい!

 

はじめまして。私たちは、七戸町立鷹山宇一記念美術館 開館25周年記念事業実行委員会です。


小さいながら地域に根ざした美術館を目指し、さまざまな企画展を開催しています。美術館では鷹山宇一の作品だけでなく毎年2回程、特別展も開催しており、県内外からのお客様が足を運んでいます。

 

気づけば今年で25周年。そこで、美術館を日頃から応援してくれている方々に、何か感謝の気持ちを伝えたい、と前館長を務めた私、舩山義郎が実行委員長となり、「開館25周年記念事業実行委員会」を立ち上げました。

 

25周年特別展として「宇一が描いた蝶」展という昆虫と絵画がコラボするユニークな展示を企画し、美術鑑賞もできる図鑑のような「展覧会図録」を制作したいと計画しています。

 

この図録が、地域の人たちが美術館の活動に関心を持ってくださるきっかけになればと願っています。

 

実現に向けて、お力を貸していただけないでしょうか?

 

美術館の外観

 

 

語り継がれる展覧会をモットーに、年2、3回多様なジャンルの展覧会を開催しています。

 

美術館では、「語り継がれる展覧会」をモットーに来館者が思い出として残る展覧会を開催しています。

 

地域の方に、鷹山宇一以外の作品も鑑賞できるよう、年2、3回、多様なジャンルの展覧会を開催しています。

 

現在、青森県には、十和田市現代美術館や八戸市美術館、青森県立美術館などがあります。

 

当館は中でも小さい美術館ですが、ピカソやシャガールなどの「フランス絵画展」、「平山郁夫」など日本を代表する作家の展覧会や「手塚治虫展」や宇宙戦艦ヤマトで有名な「松本零士展」、「模型のタミヤ展」などサブカルチャーまで幅広く展開し、開館以来536,052人の入館者を記録しています。

 

特別展の様子。たくさんの方にご来館いただいています。

 

 

きっかけは蝶の研究者との出会い。鷹山の描く蝶は実在していた!

 

25周年記念展では、本物の蝶(標本)と鷹山の絵の展示を予定しています。

 

この記念展は、学芸員が蝶の研究者と出会ったことから生まれました。

 

ある時、鷹山宇一の作品がある蝶の研究者(日本鱗翅学会会員)の目にとまりました。彼によると、鷹山が描いている蝶は実在している蝶だということでした。

 

私たち学芸員は『絵』としての『蝶』としてしか見ていなかったので、鷹山が描く『蝶』が実在しているという事実に大変驚きました。

 

後日、彼は一つの標本箱を見せてくれました。それは鷹山宇一の作品『少年の日の佛陀』に描かれた蝶を、本物の蝶(標本)で再現したものでした。

 

作品と同じ位置に配置された蝶は、博物館で種類ごとに並べられた標本とは違い、蝶同士、色彩、形体が引き立てられ、それは美しいものでした。

 

鷹山は作品上に蝶を描くとき、本物の蝶をルーペで確認しながら描いていました。そのため蝶の専門家が見るとすぐに蝶の名前がわかるほど正確なものになっていたのでしょう。

 

学芸員のこの経験がきっかけとなり、蝶の標本と絵を同時に展示する展覧会を開催することになりました。

 

 

特別展の詳細について

 

今回の展示では本物の蝶の標本で鷹山の絵を再現することで、本物の蝶と見比べながらどれだけ細かに描かれているかを知ることができます。

 

絵画鑑賞となると興味ある人は限られてきますが、本物の蝶も展示することで、もっと興味の入口が広がるのではないか。美術館にいながら蝶を楽しんでもらうことがでいるのではないか、と思っています。

 

当館では、すでに「ちょうちょくらぶ」というワークショップを立ち上げ、「ウスバシロチョウを採集しよう」「ゴマダラチョウの飼育」といった蝶の採集や標本づくりを行っています。

 

昨年、鷹山の生誕110年を記念し、蝶の標本と鷹山の作品を展示する第1弾「宇一が描いた蝶・昆虫と絵画のコラボ」展を行いました。小学生に蝶の標本の一部を見せ、学芸員が鷹山作品の説明をしたところ、質問が飛び交い大人気の展示会となりました。

 

今回の25周年記念展覧会は、この第2弾として秋に開催します。本物の蝶(標本)を使って作品を再現する再現作品の数を増やし、ワークショップでは、地域の方と蝶の飼育、採集、標本作りを行い、作った標本を展覧会で展示をするという、ユニークな展示になります。

 

第1弾を開催した際の様子。

 

 

皆様からのご支援をいただき、25周年記念の今、鷹山宇一初の展覧会図録を製作したい。

 

今回のプロジェクトでは、何とかこのユニークな展示を形に残すために、皆さまからのご支援で展示会の図録を制作したいと考えています。

 

鷹山宇一の作品画集は過去に2回制作していますが、展覧会図録は今回初めての制作となります。

 

左ページには鷹山宇一の絵画作品を、右ページには本物の蝶で再現した作品、蝶の名前、分類を見開きになるように掲載します。

 

また後半では鷹山宇一がこれまでに描いた蝶で、種類が分かったものは標本で掲載します。

 

展覧会図録では、美術作品と文字が主流ですが、蝶の一生の説明や分類に関する情報も盛り込み、絵画の図録でありながら図鑑のような要素も備えた1冊になる予定です。

 

完成後は七戸町の図書館の他、学校教育で活用していただけるよう近隣小学校への寄贈も行います。

 

240mm×290mmのサイズで、約80ページを予定しています。

 

七戸町立鷹山宇一記念美術館 開館25周年記念実行委員会メンバーとの打ち合わせの様子

 

 

教育現場でも使える図鑑のような図録。美術館に関心を持つきっかけになってほしい。

 

図録は地域の学校教育の場や生涯学習の場などで、美術館ではどんなことをしているのか、再度、興味関心を持ってもらえる良い機会ではないかと思います。

 

これから地域住民の方と美術館が共に芸術を楽しむために。今回のプロジェクトはその大きな一歩です。

 

当館は子ども達の誇りとして、町のシンボルであり続けたいと考えています。

 

小さな町の小さな美術館ですから、情報発信も満足ではありません。そんな中で、何とかして図録を作成しこの展覧会を教育の場に活かしていただきたいと思います。

 

皆さまご協力よろしくお願いいたします。

 

お力添え、どうかよろしくお願いいたします。

 


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