旧佐久間の幻のトンネルで、天然マッシュルームを栽培したい!

 

 

はじめまして。静岡県天竜区でマッシュルーム栽培を営む、合同会社あくら農園の岩崎康平です。

 

元々、父がマッシュルーム業を営んでおり、家業を手伝う形で、10年以上マッシュルームづくりに携わってきました。

 

マッシュルームは和洋中どんな料理にも合い、しかも生でも美味しく食べられます。腸内環境を整える働きもあるため、体臭などで悩んでいる方にもおすすめです。さらに完全無農薬栽培で、身体に悪いものは一切使用していません。

 

手軽に安心して使える便利なキノコなのですが、他のキノコと比べると、残念ながら認知度が低めです。

 

そこで、どうにかしてマッシュルームの魅力を世の中の人に知ってもらいたいという気持ちで、マッシュルームをちょっと変わった場所で栽培することを思い立ちました。その場所は、トンネルです！

 

農園が位置する天竜区には使われなくなった旧佐久間トンネルがあります。

 

トンネルというと暗くて湿気が多いイメージかと思いますが、この環境はマッシュルーム栽培にはぴったり。

 

これを活用し、オシャレでキノコ狩りに行きたくなるような「トンネルファーム（仮称）」を立ち上げることにしました。

 

美味しくて便利なマッシュルームの魅力をもっと多くのみなさまに知っていただくために。また、天竜地区に新たな魅力をつくりだすために。ぜひ立ち上げのための資金のご協力をお願いいたします。

 

 

 

 

今回活用するのは、未完成のままに放置された旧佐久間トンネルです。

 

旧国鉄が、遠江二股駅（現 天竜二俣駅）から飯田線の中部天竜駅までの約35kmの路線を開通する予定で昭和42年7月12日に総工事費81億円予定で建設を開始しました。

 

ですが、昭和55年に路盤が約50％完成したところで国鉄再建法により工事が中止となり、未完成のままのトンネルが残りました。

 

いくつかのトンネルは民間に払い下げられ、椎茸栽培やワインセラーなどに活用され、観光地として有名になっています。

 

トンネル内の平均して室温は18℃、湿度が80％に保たれています。これは、マッシュルーム栽培には最高の環境です。

 

通常のマッシュルームの栽培方法では光熱費などのコストがかかってしまいますが、トンネル内の湿度、室温はマッシュルーム栽培に最も適した環境ですので施設栽培の最大の弱点である光熱費などを大幅にカットできます。

 

トンネル栽培では施設栽培と違い湿度、温度の上昇のムラや機械の故障などがなく、一定の状態を保つためより濃厚な美味しいマッシュルームができるという魅力もあります。

 

 

 

 

 

 

あくら農園では、「見て触れて食べられる」というコンセプトを基に、訪れた方がマッシュルームの収穫体験をしたり、直売なども行い、マッシュルームを身近に感じていただける工夫をする予定です。

 

また、多くのみなさまにあくら農園にお越しいただけるよう、オシャレできれいな外観を目指したいと思っております。

 

天竜区はホンダの創設者である本田宗一郎が生まれ育った場所として有名で「本田宗一郎ものづくり伝承館」があります。

 

綺麗な山の景色、天竜区のシンボルでもある天竜川の川のせせらぎ、旧佐久間線終点に位置する、天竜相津道の駅「花桃の里」のきれいな花桃の木と景色。美しい景色を楽しみながらワインセラーでの美味しいワインの試飲などが楽しめます。

 

今回、この「トンネルファーム（仮称）」をつくるにあたっては、多くの方々からご支援と応援の声をいただき、天竜区の人達の温かさと優しさに触れました。過疎化しつつある天竜区にマッシュルーム産業で新たな風を吹き込みたいと考えています。

 

 

 

 

今回のご支援いただいた資金は、外構工事やトンネル内の設備投資などの外観、原材料費などに使わせていただきたいと思っています。また、マッシュルーム栽培用の菌糸や菌床などの原材料費もより良いものを使い、より安全・安心なものを提供したいと思っています。

 

今回のプロジェクトを通じて、より多くのみなさまにマッシュルームの魅力を知っていただき、天竜地区を活性化させる機会にしていきたいと思っています。応援をどうぞよろしくお願いいたします。