「3.11オモイデツアー」スタッフの工藤 寛之さんのFBより転載しました。

----------

 

仙台市若林区荒浜地区を主な活動エリアとしながら、その周辺の被災地にも活動のすそ野を広げ続けている『3.11オモイデツアー』。

この活動のさらなる発展と充実に向けたクラウドファンディングが、その成功に向けて山場を迎えております。繰り返しのご案内になりますが、以下の魅力、効果、可能性などにご理解いただきつつ、みなさまのご賛同を改めて頂戴できれば幸いです。


(1) 他の復興プログラムには少ない「被災地の“ファン”を生み出す」プログラム
『3.11オモイデツアー』は、東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けたことで、その後「災害危険区域」となり人の住めなくなった仙台市周辺沿岸部を巡るツアーを実施しています。
この地域には、海・里・農地が一体となった豊かな地域文化が古くから紡がれてきた豊かな歴史があります。その魅力は、防災工事や県道のかさ上げなどで大きく姿を変えた故郷であっても、決して色褪せることはありません。
ツアーでは、ここで暮らしていた「地元の方々」と「被災地を知りたい人」が交流し、伝統食のおもてなしや、かつて紡がれていた暮らしの昔話、そしてともに星空を見上げたり、被災前に走っていた路線バスを一日だけ復活させるなど、多様な企画を共につくり上げることで、被災を超えた「新たな故郷づくり」が実現しようとしています。


ちなみに、このツアーのスタッフは、かつてこのツアーに参加し、沿岸部の魅力にどっぷりはまってしまった人や、ツアーをかつての故郷に迎えることにやりがいと意義を感じた元住民のみなさんたち。みな、ボランティアとしてさまざまなアイディアと労力を分かち合いながらツアーを創り続けてきました。


「被災者」と「震災を知らない人」、「沿岸に暮らす人」と「内陸に暮らす人」、「東北に暮らす人」と「東北以外の場所で暮らす人」の違いを超えた、被災地のファンを生み出すことで、「交流人口」から被災地の活性化と未来を拡げるプログラム。これが「3.11オモイデツアー」の本質的な、そして最大の特徴です。

 

「オモイデを語る会」では、震災前のまちが写る写真を見ながら地元の皆様に想い出をたっぷりと
語ってもらい、ゲストの方々にはその話しから元々のまちをイメージしていただく。
“体験の同期する”アーカイブ、3.11オモイデツアーのメインコンテンツ(撮影/工藤寛之さん)
 


(2) 広がる『3.11オモイデツアー」の舞台と「効果」
これまで『3.11オモイデツアー』は 主に仙台湾の中部に位置する仙台市若林区荒浜地区を舞台に展開してきましたが、その交流の輪から生まれる楽しさや出会い、学びの機会が周辺の被災地にも広がり、いまでは隣の市である名取市閖上地区や、かつて仙台藩の廻米拠点であった仙台市宮城野区蒲生地区にも広がっています。


これらの場所もまた、災害危険区域に指定されたり、大規模なかさ上げ工事により故郷の形を大きく変えている場所です。かつての暮らしと風景が消えようとしている場所にこの「交流型被災地ツアー」の輪が広がることで、失われていく懐かしい故郷の記憶と、新たな場所で始まる「新しい故郷」をつなげる活動が高まり、新たなコミュニティの創造が始まろうとしています。


災害公営住宅や高台移転住宅における居住者の孤立化が深刻化する傾向にあって、このツアーから生み出される交流の力は、被災者の日常を支える力の一部にもなろうとしています。これもまた、『3.11オモイデツアー』が生み出した可能性のひとつです。

震災から6年経ち、蒲生干潟に戻りつつある野鳥を観測する「3.11オモイデツアー」スタッフと参加者の一行。
自然の回復力とそれに寄り添って生活してきた先人たちの知恵を学ぶ。(2017年2月7日)


(3) このクラウドファンディングの必要性とは
以上にお伝えした『3.11オモイデツアー』の生み出してきた成果と可能性をより進化させ、発展、充実させるためには、まずこのツアーを本年度以降も継続させることが不可欠です。しかし、単に活動の継続だけをお願いするためだけに、このクラウドファンディングをお願いしている訳ではありません。


すでに本プログラムのスタッフ会議の席上には、今年度の実施が望まれる企画が次々と寄せられ、一方で被災地からも連携を望まれるツアーの実施が期待されています。すなわち、クラウドファンディングが達成できれば、本年度1年間におけるツアーの実施を通じてプログラムの質を高めること、そして被災地を中心に広く市民を巻き込んだ「ウォームツーリズム」のモデル事業を示すことが可能となるのです。


東日本大震災から7年目となる被災地。いまでも復興に心を寄せていただいている方、東北が大好きだという方、そして被災地とつながりたいと思っている方、ぜひ、お力と想いを本クラウドファンディングにお寄せください。

 

2016年12月11日 、60名を乗せ5年9ヶ月ぶりに仙台市営バスが深沼海水浴場まで運行。
記念に、浮き輪やビーチボールを持参する参加者たち。(撮影/工藤寛之さん)

 

新着情報一覧へ