孫のように可愛いニホンミツバチの巣箱を補修し、飼育を続けたい
孫のように可愛いニホンミツバチの巣箱を補修し、飼育を続けたい

支援総額

370,000

目標金額 350,000円

支援者
24人
募集終了日
2020年5月20日

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2020年05月03日 00:21

最も困難だったオオスズメバチの駆除依頼


こんばんは。

田舎でスズメバチ駆除を業としてやっていたのは2018年までの8年程です。

年間に100から多い年は250件の駆除をこなしていました。

自分の駆除は夜間にスズメバチ達が巣に戻った所をまとめて逃がさずのやり方で、現場で蜂の動きをみて様々な安全対策を組み上げて実施するので手間と時間がかかりました。

なので1日に三件駆除実施すると夜中12時を過ぎ日付がかわってしまいます。

それを田舎価格の料金でするので、値上げした最後の数年以外はずっと赤字でした。

税務署の方の「害虫駆除で赤字なんて聞いた事ない」といわれたのを覚えてます。

真面目に住人の方々の安全を追求して駆除を組み上げるやり方だと、

田舎のスズメバチの巣は巨大でスズメバチは仲間の数が多ければ多い程攻撃性を増す難敵で多くの危険の可能性を一つ一つ潰しながらの頭脳戦なので、

お金を稼ぐのには向いていない自分の性格もあり、貯金は減っていくばかりでした。



駆除依頼の中には大変に困難な現場もありました。

そんな中で印象に残っている駆除依頼がいくつかありますが、絶対にミスの許されないのはすべての駆除現場なのですが、特にミスの許されない現場がありました。

それは役場からの依頼の電話で、広島との県境に近いA地域の「公営住宅の周りを大きな蜂が飛び回り、危なくて住人が駐車場の車にも行けない」ので、なんとかしてくれとの話でした。

話の内容と時期からオオスズメバチ絡みだなと見当がつきましたが基本的にオオスズメバチは人間の気配を嫌い、住宅地には理由がない限り近寄りません。

が、パターンとして、住宅に営巣されたキイロスズメバチの巣に襲撃を仕掛ける事があり、この襲撃が何らかの理由で失敗した場合に危険な状態となってしまうのです。

スズメバチの獲物はバッタ、イモムシ、セミなどの虫です。

その虫達が秋も深まると山々から消え、結果獲物を求めてオオスズメバチはキイロスズメバチの巣を襲うのです。(キイロスズメバチの幼虫はイモムシですから)

キイロスズメバチはオオスズメバチに全く太刀打ち出来ないレベルで勝てません。

オオスズメバチ1匹でキイロスズメバチ20匹とも50匹のキルレシオともいわれます。

ゴリラ(オオスズメバチ)とニホンザル(キイロスズメバチ)の本気の殺し合いのイメージでだいたい合ってます。


依頼の公営住宅にいくつもの山を越え車で2時間以上かけてたどり着きました。


現場に到着すると、まず鼻につくオオスズメバチの攻撃フェロモンです。独特の匂いです。

周りを見渡して原因はすぐに把握できました。

公営住宅の中で1番道路側の住宅の二階の天井裏の換気口にズラリと多数のキイロスズメバチが並んで中空を睨んでいます。

これでほぼ状況は掴めましたが、念のため付近を一周し、他の危険要因がないか確認します。

道路側の住宅以外の数棟の住宅には幾つかアシナガバチの巣がある程度で、他に問題はなさそうでした。


「駐車場の車に行けない」の住宅に話をうかがいに行くと、小さなお子様が…

更に幼稚園に通うお子様もいて、今日はオオスズメバチの隙を見てダッシュで車に乗って登園されたそうです。

こんな小さな子供達を危険に晒したままには出来ません。

親御さんに何とかするから大丈夫とお伝えし、明日の午後には完全な安全を回復するプランを頭の中で組み上げます。

住人に絶対の安全を確保しつつ、明日の午後には何も無かったかの様に普通に暮らせる状況にもっていく為、経験と技術と、普段あまり使わない裏技も使って念には念をいれ、ミスの許されない仕事を開始しました。


まずは、今現在の住人の安全の回復です。


オオスズメバチが駐車場の住人を襲うのには理由があります。

現場の状況として、道路側住宅の二階天井裏に、おそらくキイロスズメバチの大きな巣があるはずです。

早朝、オオスズメバチが集団でこのキイロスズメバチの巣に襲撃を仕掛けましたが、おそらくは換気口の隙間が小さくてオオスズメバチが天井裏に入るのに手間取り、そこをキイロスズメバチに反撃されて次々と殺され、撃退されてしまったようです。

一部のオオスズメバチは換気口で深傷を負ったまま空中戦に入り、何匹も殺されて付近に落下したようです。

大量のオオスズメバチの攻撃フェロモンが周辺に充満してるのは長く空中戦が行われた結果だと思います。

文字通り攻撃フェロモンなので、これの充満し濃度の高い場所はオオスズメバチが攻撃的となり危険です。

この攻撃フェロモンがプンプンする中、オオスズメバチが低空に来てる原因である「落下してるオオスズメバチとキイロスズメバチの死骸」を全て回収します。

このオオスズメバチとキイロスズメバチの死骸はオオスズメバチ達の「確保した獲物」となります。(山に獲物がいないので貴重な獲物なのです)

なので、死骸のたくさん落ちてる駐車場は、オオスズメバチが死骸という獲物を人間から守ろうとして攻撃してくるのです。


駐車場には常に数匹のオオスズメバチがパトロールして警戒し、時折別のオオスズメバチが落下している死骸を少しずつ回収して行ってます。

普段、自分からオオスズメバチに立ち回りを仕掛ける事はあまりありませんが、今回は遠慮なく仕掛けます。

自分は右利きなので、左側に生け垣や車などの壁を置き、右半分に集中しやすくしてオオスズメバチと対峙します。

オオスズメバチは基本的に急降下や急上昇での襲撃はしません。無理にすると体が重いので空気の流れから剥がれて落下してしまうようです。(野生動物なので絶対では無いのが恐ろしい所ですが)


ので、水平方向に神経を集め気味(集中ではダメ)とし、駐車場付近をパトロールしてる何匹かのオオスズメバチを手早く処理します。

これで交代のパトロール要員のオオスズメバチが来るか回収のオオスズメバチが来るまで暫く大丈夫です。

この間に落下してるオオスズメバチとキイロスズメバチの死骸を一つ一つ回収していきます。

このしゃがんで拾ってる時がけっこう危険で、耳と気配で警戒しながら作業するのですが、中には勘の良いオオスズメバチもいて空中の遠くからこちらを発見して羽音を消して来る手練れもいて、運が悪いと気配も消して来るオオスズメバチもいるので油断なりません(この場合、羽音消したり気配消して接近してきても大抵何があった?と先に偵察するので、いきなりの攻撃はあまりないですが、偵察の後は当然戦闘となります)



長くなったので以降は次回に


ノシ

リターン

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【応援コース】ニホンミツバチの飼育活動を応援

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ご支援への感謝のお手紙をお送りします。
ご支援金額は手数料を除き全額を飼育活動に充てさせていただきます。

申込数
11
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

5,000


ニホンミツバチの写真入りキーホルダー(小)

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感謝の印として、ニホンミツバチの写真が入った手作りのキーホルダーをお送りします。

申込数
2
在庫数
28
発送完了予定月
2020年7月

5,000


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ニホンミツバチの写真入りキーホルダー(小)

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