高田歌舞伎を継いだ女役者刊行プロジェクト
高田歌舞伎を継いだ女役者刊行プロジェクト

支援総額

2,069,000

目標金額 1,300,000円

支援者
171人
募集終了日
2021年7月10日

    https://readyfor.jp/projects/55735?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2021年06月12日 16:04

気仙わたしのふるさと(3)「“トンボの女王”に胸高鳴らせ」

よくした遊びと言えば…

 子供の頃はよく外で遊び暮らしていました。定番の遊びといえば野球に、バッタ(メンコ)に、魚釣りなどです。
人数が集まれば大きなS字を書いて「陣取り」を始めました。陣外(S字外)では片足で戦いながら敵陣を目指し、陣内(S字内)では両足での戦いとなります。相手陣の奥の宝物(線で囲った部分)に足をつけたチームの勝利となります。土まみれになり、時には袖を引きちぎられて帰ったものでした。
 「馬っこ乗り」(長馬乗り)もよくやりました。1人が壁を背にして足を広げて立ち、その股の間に一番目の人が頭を、二番目は一番目のお尻の後ろから頭を突っ込みます。さらに三番目、四番目……と同じように頭を突っ込み、前の人の足を両手で抱えて長い馬を作ります。相手側は走っていって勢いよく馬に跳び乗ります。崩れれば馬側の、崩れなかったり跳んだ人が落ちれば跳んだ側の負け。単純な遊びですが、馬側は誰をどこに配置するか。攻める側はどこに跳び乗るか。作戦も重要でした。
 狭いスペースで、頭脳戦を展開したのは「釘差し」です。2人でやる時は横棒を1本、3人でやる時はT字、4人でやる時は十字を書き、さらに人数が多ければ線を足すだけ。それぞれの基点を決め、釘を地面に投げ刺して線で結びながら、他の人の進路をいかに早く遮断するかを競い合います。釘が1本あればいつでも遊べたものでした。

 

“トンボの女王”の正体

 トンボ取りも忘れられません。当時は大空を覆い尽くすかのように群舞し、あちこちで羽を休めていました。ただ、目の前で指をクルクル回して捕まえたことは一度もありません。背後からそっと近づいても気配を察知し、サッと飛び立ってしまいます。思わぬ反撃に遭って指を噛まれたこともあります。やはり、網で取るのが一番でした。
 私の古里でも数が多く、一般なトンボは腹部が橙色をした体長4センチ前後のアキアカネでした。やや大きめのシオカラトンボは数が少なく、重量感あふれるオニヤンマやギンヤンマはさらに少なく、“貴重品”でした。
 そんな中で私が虜になったのは体全体が真っ赤な「赤トンボ」です。世の中に存在する赤い色の頂点に君臨するかのような鮮烈な色で、出会った時は胸が高鳴りました。数は極めて少なく、私は“トンボの女王”と呼んでいました。大人になって、この真っ赤なトンボは成熟したアキアカネのオスと知り、驚きました。
 近年は古里、トンボの姿も少なくなっています。

 

加茂神社五年祭
子供の頃、家の前を通る祭の行列を2階の窓から見下ろしていたところ、行列を組んでいた人から
「神様は見下ろすものではない! 早く下りなさい!」と叱られた(2019年5月撮影)

 

リターン

2,000


alt

お気持ちコース

■サンクスレター

■本1冊お届けします

申込数
43
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

3,000


alt

本と名入れのコース

■サンクスレター

■本1冊お届けします

■名入れ:本の巻末に支援者としてお名前を入れさせていただきます(お申し込みの際に名入れの「有無」を選んでいただきます)

申込数
36
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

2,000


alt

お気持ちコース

■サンクスレター

■本1冊お届けします

申込数
43
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

3,000


alt

本と名入れのコース

■サンクスレター

■本1冊お届けします

■名入れ:本の巻末に支援者としてお名前を入れさせていただきます(お申し込みの際に名入れの「有無」を選んでいただきます)

申込数
36
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月
1 ~ 1/ 9


最近見たプロジェクト

もっと見る

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る