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2021年03月28日 08:00

(上)『ホタテと瓢箪』。その12。「イベリア半島の秘密」

   カルドナ城に入った。見学可能。そしてパラドール。パラドールとは歴史的建造物を改装改造したホテル。パラドールカルドナはこの村最大の観光資源。予約しておいた。今日は土曜日。土日祝の特別料金だった。一泊二食一五〇ユーロ。約一八〇〇〇円。高いと思ったけれど旅の最初くらいは豪勢にと考え奮発した。多くの泊り客は車で城の駐車場まで上ってくる。キャリーバックを引いた歩き客はわたしだけ。日本人は居なかった。
 建物の構造はゴシック様式。天に突き出す屋根の先端が現わしている。物見櫓はロマネスク。ロマネスクとは「ローマ風のなになに…」を意味する。確かに物見櫓に装飾は施されていない。建築美を追及したのがロマネスク様式。ひょっとしてこのお城は何度も改造改築を経て今に至っているのでは…。ゴシック建築は一〇〇〇年から一二〇〇年に流行った建造物。ロマネスクはそれ以前。ローマ帝国の滅亡は四八六年。カルドナ城が築かれたのは八〇〇年代。滅亡してから三百年以上経っていてもローマ帝国の威光と実用性は此の地のキリスト教徒に支持されロマネスク様式で建てられたのだろう。
 チェックインには早かった。自由に歩き回れるスペースが床の矢印。着いた先は眺望の良いベランダ。此処はカフェ&レストランだった。三六〇度の周囲が眺望できる。遮るものは何ひとつ無い。圧巻。わたしは晴れ女。その実力が存分に発揮された晴天。陳腐な言い方になってしまうけれど本当に雲ひとつ無い。バルセロナは海に近く湿度が高い。高いと空気が濁り遠くまでを見通せない。此処は山間の丘陵地帯。空気が澄んでいる。遠くにピレネーの山々の連なりが見えた。カルドナ城から見えるピレネーは山脈の東。今は九月。雪は無かった。スペイン全土の地図を眺めていると気づいたことが在った。フランスとの国境は地中海から西に延びるピレネー山脈。サンセバスチャン辺りで山脈はひと休み。直ぐに今度はカンタブリア山脈が西に走る。これで気づいた。スペインの大地はイベリア半島に相当するプレートが北に動きヨーロッパ大陸にぶつかり押し上げた。インドが南からユーラシア大陸にぶつかり押し上げヒマラヤ山脈を造り上げたのと同じ構造と。高校の時に地学を選択しなかったわたしの発見を誰かに自慢したかった。エッヘンと。
 自慢相手の最有力候補はReiだった。一緒にこのテラスに立ち自慢話を聞かせたかった。Reiならば驚きわたしの発見を必ず褒めてくれる。「偉い。凄い。地図を眺めるだけで気づくなんて…」。また想い出してしまった。振り払わなければ気分が落ち込む。
 眼線を下に移した。下は深い谷に見える。渓谷ではない。此処は丘陵地帯。丘が在れば谷も在る。谷を見下ろすと更に城の高さを体感する。高所恐怖症で無いのに救われた。カルドナ城の麓に続く平地と緩やかな勾配の谷には石造りの納屋と畑が点在していた。ブドウとオリーヴの樹の密生が処々に。眼下は茶褐色と緑に統一されていた。
 視界を谷から右へ九〇度移した。眼下の丘にはカルドナの街が在った。街も丘の上を削り均して築かれていた。建物はすべて石造り。密集している。城塞都市の雰囲気充分。でも小さい。三〇〇人ほどの佇まい。街の周囲を巡る道路を隔て綺麗に芝が敷き詰められているサッカー場が眼に入った。此処も丘を均して造られている。
 道路のアップダウンが遠くまで続いている。街の向こうの低地に川が流れていた。ホテルの入り口に置かれていたパンフレットを開くと『川の上流には塩山が在り文化パークになっている』と。地図も載っていた。パンフには「ムーア人の此地への侵攻は塩の獲得を目的としていた」と書かれていた。これは行ってみなくては…‼…。歩きで三〇分とは二キロ程度。わたしの足なら二〇分と少しで着く。

 

 


 

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(上)『ホタテと瓢箪』。その11。「聖地カルドナ城」(上)『ホタテと瓢箪』。その13。「塩山」
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