ミクロネシア連邦の美しい自然と人々を守る
【「ミクロネシア連邦の美しい自然と人々を守る」プロジェクトは終了しました】
多くの支援者の皆様には、支えていただきました。心より感謝申し上げます。
このプロジェクトは、熱帯病ウイルスを媒介する蚊を撲滅するためのワンステップ(フェーズ1)として立ち上げました。Reday for の皆さんにも支えていただきました。
蚊の撲滅(駆除)に薬品等を使用することは、環境保全、人体への悪影響の面からも出来ません。当プロジェクトでは、人体や自然環境に影響がない素材を使う方針を決めました。その候補が、金属イオン(亜鉛と銅)でした。その金属は、日本のJIS規格に記載されている金属:黄銅です。成分は亜鉛と銅です。この2種の金属は人体はじめ自然環境面での懸念される悪影響はありませんし、そのことのエビデンスも得ていました。
それらの金属イオンが、蚊の撲滅に効果があるのかを判断するためのプロジェクトでした。多くの方々にご支援を頂きました。ありがとうございました。ご報告を以て、ご支援に心より感謝申し上げます。
【結果の報告】
プロジェクトの結果は、大変良い結果を得ることができました。金属イオンは蚊の成育を止め、”蚊”に成長させない結果を得ました。蚊の一生は、卵で生まれ、幼虫時期を経て、蛹になり、成虫である”蚊”になります。亜鉛と銅のイオンは、水中(水分)でイオンを発生させます。このイオンが、蚊の生育過程の卵・幼虫・蛹のいづれかの段階で作用して死滅させました。試験に使用した蚊は、ウイルス媒介するヒトスジシマカでした。蚊の写真は、ヒトスジシマカです。
当初6月には報告の予定をしていましたが、効果確認のための慎重な試験に多くの時間が取られました。この試験を担当していただいたのが、一般財団法人日本環境衛生センター殿でした。ご協力を得ることができ、蚊の撲滅のための一つの手法を確立できました。金属-黄銅の細い線状ファイバー(呼称イオンファーバー)
抑々、このプロジェクトを始めたのは、ミクロネシア連邦チューク州を慰霊碑建立要請を受けて、その事前調査に行きました。その折に、慰霊碑を建立するにしても、その予定地では蚊が群生していて、その蚊を払い除けながらの慰霊になると聞かせられ、かつこの蚊を何とかならないかとの要望も出されました。一方、熱帯病デング熱が近年、連邦内でも聞かれるようになり、持病を持たれている方がデング熱にかかると間もなく亡くなることを聞いていました。ミクロネシア連邦の皆さんとご相談をして、このプロジェクトを立ち上げました。
一般社団法人日本銅センター殿から、「銅イオンのみの蚊の駆除についての実証実験報告書」を、頂きました。この論文は、日本国内で、銅板を入れた水が蚊の生育を阻害することを証明した実験の報告書です。本プロジェクトの取組みには、様々なご支援を頂戴しました。クラウドファンドのみならず別寄付を頂戴いたしました。それらは試行錯誤を続けた今回のプロジェクトには貴重なものでした。この場をお借りして、感謝申し上げます。
蚊に纏わる日常的なテーマにも気づいたり、対策検討(例えば、お墓参りの時に蚊がまといつくのを少しの間でも凌ぐ方法はないか)の依頼を受けたりも致しました。このプロジェクトはそうした意味からも大変有意義な取り組みでした。
【収支報告】
皆さまからご支援頂いた資金は、全額このプロジェクト為に使用させて頂きました。
金属ファイバーの効果確認の試験費用33万円、ファンド構築と諸手続き人件費17万円、ファンド手数料25万円使用させて頂きました。
【リターンの発送】
5月8日段階で支援者の皆様全員へ、お約束のリターンをメイル添付にてお届けさせていただきました。
【今後について】
このプロジェクトは、黄銅ファイバーが蚊の撲滅(駆除)に効果のあることが確認できました。この取り組みは、フェーズ1と称しています。次の蚊の撲滅のためのステップは、フェーズ2と称して、ミクロネシア連邦チューク州で黄銅ファイバーを使用する蚊の撲滅活動をして参ります。コロナ感染の最中での取り組みとなりますが、様々な方面の方々の支援を得られるように努力を致します。
フェーズ2に向けて、Reday for の皆様の助言を頂きまして、継続支援の支援者を求めています。 どうか、参加いただける様にお願い申し上げます