雲乗寺福井支院の開院について
令和5年4月より5月末まで募集しましたクラウドファンディングは、多くの方々のお力添えによって「1,367,000円」もの資金が集まり、そのうち「180,444円」が運営サイトの手数料として引かれ、「1,186,556円」が雲乗寺福井支院の開院資金として振り込まれました。ご支援いただきました皆様に、改めて御礼申し上げます。
また、クラウドファンディングやSNSを通して、お金以外のご支援やご寄付の輪も広がり、感謝の気持ちでいっぱいです。
9月7日がプロジェクト終了報告期限ということで、未完成な部分も含め、皆様にご報告いたします。
元々は、ご本尊や仏具を揃えるために始めたクラウドファンディングですが、歴史あるご本尊を譲り受けたり、何十年と手を合わせてきた仏具とご縁ができたりと、予想外の仏具類の寄付をいただきました。ありがたいご縁です。
しかし反対に、運搬業者などに「どの建物か分からない」という声を多くいただいたことから、目印になる看板類に費用の多くをかけました。
まず、お寺の顔となる看板は、地元の広告会社に作成を依頼しました。外の金属製看板・入口の木製看板・寄進者の芳名板を発注しました。この看板類がまだ未完成で、9月8日に納品予定ですので、改めてお知らせします。この看板類の合計は取り付け作業費も併せて「635,866円」です。
次に寺院の中心「ご本尊」は、SNSを通じて寄付していただきました。
ご本尊の家でもあります「須弥壇・宮殿」や「前卓・蝋燭立て・花瓶・香炉」等の仏具も、SNSを見た方からの紹介で寄付していただきました。
全高270センチと、とても素人が運搬できるサイズではなかったので仏具屋に運搬してもらいました。その運搬費が「143,000円」。従来の天井が250センチだったので、270センチまで嵩上げする天井改装費が「56,100円」でした。
蝋燭立てや花瓶は経年劣化が激しかったので、仏具修復職人に修理を依頼しました。あわせて、普段入れておく仏花(造花)も注文しました。仏具修復が「99,000円」仏花が一対で「172,400円」でした。
僧侶用椅子、目隠し用の紫幕などの備品購入費は「147,290円」、カートリッジ式の蝋燭(未納品)は「52,800円」、中身のカートリッジは「32,938円」でした。
掛け軸の修復・加工費が「86,000円」、額縁の製作費が「31,654円」です。
その他、お鈴や掛け軸など必要備品は、なるべく安く手に入れる為にヤフオクも利用しました。以下の収支報告の通りです。不足金額は、お寺に直接寄付していただいた寄付金や自己資金で補いました。
業者とのやり取りはなかなか難しく、発注時期や制作期間がお盆と重なったり、職人が熱中症になったりと、トラブル続き。余裕をもって「8月末完成予定」としたにもかかわらず、まだ未完成なのが現状です。看板や芳名板等が納品されたら、改めて活動報告やSNS等でお知らせします。
9/9 外の金属看板と、扉上の木製看板と、寄進者芳名板が納品されたので、画像アップしました。お寺には寄付していただいた全ての方の名前を掲示する習慣があります。お金はもちろん、物品の寄付でも掲示します。
クラウドファンディングでも同じように全員の名前を木札で掲示しています。ただし、リターンの「特別掲示」を希望の方は木札ではなく金属板で掲示しています。クラウドファンディングだけでなく、お寺に直接寄付をしていただいた方や、仏具の寄付など、支院開設に協力していただいた全ての方の名前を掲示しています。
また、すべて完成した折にはYOUTUBEでも紹介動画を配信したいと思いますので、もうしばらくお待ちください。
兎にも角にも皆様のご支援のおかげで、当初の計画以上の支院ができました。誠にありがとうございました。福井にお越しの際は是非お立ち寄りください。