愛知の無償化裁判支援の10年の記録を残したい！

戦後６０年以上の間、朝鮮学校の運営は、強制的に「奪われた」民族の言葉、自負心、民族的尊厳の回復を根本理念として、在日朝鮮人の人々によって行われてきたことはその存在を知れば明らかです。

「失わされた」「奪われた」民族的アイデンティティの回復を目指した民族教育は、在日朝鮮人の情熱に基づく財政的、物理的、精神的支援に依ってきました。

 朝鮮学校は、公立の学校ではないという意味では、広く私立学校に該当します。しかし、「一条校」に該当しないとの文科省の決定によって朝鮮学校は他の私立学校からも区別されています。

それゆえ、私学助成も受けることができません。

こうして朝鮮学校とそこで学ぶ子どもたちは必然的に教育の公的保障の枠から閉め出されてきました。

日本人とは異なったアイデンティティをもつ住民の「教育を受ける権利」を保障し、その積極的な振興策をはかるべきです。

全ての児童生徒の「教育を受ける権利」の保障を促進することは日本政府および地方公共団体の責務です。

このことは、朝鮮学校に通う児童生徒にも当然当てはまることであり、その意味で「教育を受ける権利」の保障のための相応な措置を採られることを切に願います。