支援総額
目標金額 400,000円
- 支援者
- 86人
- 募集終了日
- 2012年6月13日
一つのモノができるまで
Ready Forの皆さま
今日は皆さまにお届けするバングラデシュの革カバーができるまでのストーリーをお届けしたいと思います。
私は手先が不器用中の不器用で、中学3年生の時、夏もとっくに過ぎた卒業式の後、1人だけ家庭科の浴衣を作る課題が間に合わず、季節外れの教室の中生地をひたすら縫っているような生徒でした(笑)
そんな私が今バングラデシュの人たちと楽しくものづくりをやっているのですが、私の手先の不器用さと、バングラデシュ人たちの長嶋茂雄のボケを越えた国民性も相俟って、バングラデシュでのものづくりは困難中の困難を極めました。
カバー作りはデザインの完成から量産までに実に3ヶ月間のやりとりがかかりました。
普通のお客さんは商品を作るのに平均2回のサンプルで完成させるところ、私は3ヶ月間で7回のサンプルを工場長に作らせてしまいました。
まず7月に一番最初に出来上がった出来上がったサンプルです。
・・・・
・・・・あれっ?ペンを入れるペン入れが逆さまについてる・・・!
しかも裏生地も革にしてしまったから手帳カバーがとっても分厚くなってしまった!!
重いし分厚い分、ふたを閉じようとしてもぱかっと開いてしまう!!これは改良する必要がある!
そして改良点を伝え、サンプル2個目ができあがりました。
裏生地を布に変え、だいぶ薄くなりすっきり!!
しかしポケットの部分が肉厚になり、冊子がうまく差し込めない。。デザインもあんまりかわいくない。。アンケートを取ったところ、多くの女性は手帳カバーに収納機能を求めていたからかわいいポケットを作らなくては。
そしてサンプル3つ目
収納と斬新さを意識して、思いっきりデザインを改良!カバー自体をポケットにしよう!というアイディアのもとこのようなデザインになりました。しかしうーん、私が伝えたデザインとちょっと違う。。申し訳ないけどもう一回作り直してもらいます。
サンプル4つ目
だいぶかわいいデザインになってきた!ポケットの中生地はバングラデシュの刺繍を使ってみました。しかし、あれ?ボタンが割れちゃってる。。ミシンに耐えられるボタンを探さなくては。
この時すでに8月の終わり。もうすぐバングラデシュはイ―ド(日本のお正月)を迎え2週間どこの工場も閉まっちゃう。私が9月終わりに日本に帰国することを考えると2週間待つのは間に合わない。
しょうがない。インドで頑丈な木のボタンを探しに行くぞ!
ということで9月1日から1週間インドのボタン工場、卸売店を探しに急きょコルカタへ行きました。
行きの飛行機や日本語が話せる胡散臭いインド人を頼りに、コルカタで直径2cmの木とココナッツのボタンを作ってくるお店を見つけ、そこにバングラの2倍の値段で何とか2000個発注しました。
「ふ~これで一安心。」
がしかし、私がインドで買ってきた2000個のボタンをバングラデシュの工場の人に見せたところ、このボタンの素材が「木」ではなく「木くず」であることが判明。
ためしにミシンに合わせてみましたが、あっけなくすぐにポキっと折れてしまいました。
そしてデザイン自体にも問題が。ボタンをカバー表につけてしまうことで、カバーを開いた時、ボタンがゴツっと机にあたり開いた時文字が書きづらいことが分かりました。
「が~ん、これでインドに行ってきた意味はパーになってしまった><」
こうして振り出しに戻り、「斬新さ、かわいさ」よりも「使いやすさ」「革の美しさ」を追及したデザインに戻り、
いよいよサンプル5つ目
だんだん、今の手帳カバーのデザインに近づいてきました。しかし、あれっ?閉じた時の表と裏の生地の長さが違う><これじゃ格好悪い・・・
しかも私たちの手帳プロジェクトのロゴも表紙に入れたいな。。。よし!これが最後!工場長、最後にもう一回だけ作り直してください!
そしてサンプル6つ目
(さすがに工場長にも「君は一体何個作ったら気が済むの・・・?」と飽きられました。)
あっだいぶかわいくなった・・・・!ロゴも入りやっと商品らしくなってきたぞ!!
がしかし、SHOPNO GHORの文字の隣の人型のロゴマークが完全につぶれちゃってる。
これはアカン。人型のロゴマーク入れない方がかわいいかも。。。
「ごめんなさい、最後の最後もう一度だけ作り直してください!!」
そしてサンプル7個目(最終商品)
ネット上で女性100人にアンケートを取ったところ、女性に一番人気の革の色が「茶色」「ピンク」「アイボリー」の3つだと分かり、量産の関係で「茶色」と「ピンク」の2色に決定。
特に「ピンク色」の染色には苦戦しました。
というのもバングラデシュ人に「桜色」の色の色彩サンプルを見せても「これはピンクじゃない!茶色だ!」と言い張り、ピンクの色合いがなかなか伝わりませんでした。
私が納得する色になるまで、工場で度重なる染色作業をお願いし、やっとのこと下記写真の2色の革カバーが誕生しました。
やっと
やっと
最終商品の完成です。
感無量でした。
はじめは「日本から来た小娘」の意見に業者の方々は本気で耳を傾けてくれませんでしたが、3ヶ月間の成果、今では工場長とは親友のような関係になり、国境を越えた信頼関係を築けた結果、私たちが納得する商品が完成したのです。
一つのものを作るのがこれだけ大変だということを私は自分で実際に作ってみて体で体験しました。
そしてものづくりが自己満足で終わらないためにも、これからこのデザインから「多くの女性から支持」を勝ち取らなければいけません。
皆さんに気にいっていただけるもの、欲しいものを形にし、大切に使っていただけるよう、心をこめて作りました。
是非、お手にとってバングラデシュの革の良さを体感してほしいと思います。
遠藤ちひろ
リターン
1,000円+システム利用料
*サンクスレターをお送りいたします。
- 支援者
- 5人
- 在庫数
- 制限なし
3,000円+システム利用料
*サンクスレターをお送りいたします。
*本プロジェクトで作成いたしました手帳を1冊お送りいたします。
- 支援者
- 15人
- 在庫数
- 85
5,000円+システム利用料
*サンクスレターをお送りいたします。
*本プロジェクトで作成いたしました手帳
*made in 100% Bangladeshの牛本革の手帳カバーをお送りいたします。
お色は茶色とピンクの2色を用意しています。
- 支援者
- 52人
- 在庫数
- 48
10,000円+システム利用料
*サンクスレターをお送りいたします。
*本プロジェクトで作成いたしました手帳
*made in 100%Bangladeshの牛本革の手帳カバーをお送りいたします。
お色は茶色とピンクの2色を用意しています。
*本プロジェクトの手帳冊子の最後にスポンサー様のお名前を記載させていただきます。
- 支援者
- 10人
- 在庫数
- 90
30,000円+システム利用料
*サンクスレターをお送りいたします。
*本プロジェクトで作成いたしました手帳
*made in 100%Bangladeshの牛本革の手帳カバーをお送りいたします。
お色は茶色とピンクの2色を用意しています。
*本プロジェクトの手帳冊子の最後にスポンサー様のお名前を記載させていただきます。
* ネパールの伝統的な素材のロクタで出来たお名前入り栞をお送りいたします。
- 支援者
- 4人
- 在庫数
- 96