プロジェクト終了の報告です
関係者各位
この度は、フィジー野球・ソフトボール協会によります、12歳以下野球代表チームのワールドカップ本大会参加に伴う遠征関連費用調達のためのプロジェクトにご支援賜りまして、誠に有難うございました。ここに、本プロジェクト終了報告として、以下につき報告させて頂きます。
【御礼】
ご支援者の皆様には報告させて頂いておりますが、厳しい結果とはなりましたが、おかげさまでチームは台湾遠征を無事に終え、8月7日(水)に解散致しました。もちろん、今次代表チームは解散致しましたが、学童世代への普及を含め、幣協会の野球普及・強化活動は続いて参ります。
幣協会は来年、設立20周年を迎えます。その節目を迎える前に、奇跡に奇跡を重ねた結果、最年少世代による挑戦と言う形で、フィジー野球は世界への扉を開くことができました。その事実は、協会と球児達個々に多くの学びと課題を与えてくれました。正直に申し上げて、その課題の多さに戸惑いを覚えるほどです。しかし、それらは、この扉を開かなければ現時点では向き合うことがなかったであろうものであると同時に、我々としていつかは向き合わなけれならないはずのものだったのだと思います。
フィジー野球が、幣協会が、そして、各球児達が前進するために必要な様々なことを教えてくれた12歳以下のワールドカップ本大会。参加を決断したこと自体に自信を失いかけたこともございましたが、それ以上に、参加したことで初めて分かった多くのことを得た機会となりました。
この貴重な機会は、皆様からのご支援がなければ実現いたしませんでした。フィジー野球に寄り添い続けて下さっている日本の皆様の温かいご支援があればこそ、我々は、世界への扉を開くと共に、かけがえのない多くの事を学ぶことができました。ありきたりの事しか申し上げられず恐縮ですが、幣協会、及び、12歳以下野球代表チーム一同を代表しまして、改めて、厚く御礼申し述べさせて頂きます。
本当に、有難うございました。
【結果】
既にご報告させて頂いておりますが、下記の通り結果概要を報告させて頂きます。
・選手16名、及び、引率4名の合計20名にて大会会場となった台湾台南市へ遠征。
・8月5日に行われた香港での大規模ストライキのため、フィジーへの戻りが当初予定より一日遅れとなり、遠征期間は7月24日~8月7日の15日間となった。
・戦績は以下の通り
(1)予選ラウンド
・7月26日 対南アフリカ戦:28対2(4回コールド負け)
・7月27日 対チェコ戦:30対1(4回コールド負け)
・7月28日 対キューバ戦:27対1(4回コールド負け)
・7月29日 対日本戦:30対0(4回コールド負け)
・7月30日 対台湾戦:32対0(4回コールド負け)
⇒結果、予選A組最下位が決定し、順位決定ランドへ。
(2)順位決定ラウンド
・8月1日 対対米国戦:28対0(4回コールド負け)
・8月2日 対豪州戦:15対0(4回コールド負け)
・8月3日 対イタリア戦:16対1(4回コールド負け)
⇒結果、参加12か国中、12位が決定(8試合での総得点5に対し、総失点206)。
厳しい結果となりましたが、これも成長過程と信じ、この現実をこの先にどの様に活かしていくかに腐心していきたいと思います。技術的にも精神的にも課題山積ですが、一つだけ確かなことは、大会中に一部の方には気付いて頂けた、一挙手一投足に喜びを爆発させるエンジョイベースボールの精神については、フィジー野球の魂として大切にしていきたいと考えております。
【収支報告】
現在、遠征費用の詳細については整理中ですので、後刻、報告書にて別途報告させて頂ければと思いますが、今次遠征では、下記の費用を支出しております。
(1)球児16名、及び、引率4名の航空券代(うち、球児数名が11歳のため子供料金)
(2)ヘルメット6個、及び、少年用キャッチャー用具を現地購入
(3)保険代
(4)治療費(頭部裂傷1件、皮膚病2件)*保険での補填申請中
(5)宿舎弁償費(ドアロックの破損1件、ドアベルの破損1件)*保険での補填申請中
(6)延泊時経費(ホテル宿泊費、空港までの往復バス代)*保険での補填申請中
このうち、皆様より頂戴致しましたご支援については、全て航空券代に使用させて頂きました。
【リターンの発送状況】
リターンにつきましては、現在、地元業者に発注をかけております状況です。恐縮ですが、完成まで、今しばらくお待ちいただけます様お願い申し上げます。
なお、日本在住の皆様につきましては、9月に小職が一時帰国致します際に持ち帰り、差し支えなければ、レターパックにて発送させて頂ければと考えております(複数枚の送付を要する方々については、別途検討中です)のでご承知おき下さいませ。
【今後について】
12歳以下代表チームについては、8月7日を持ちまして解散致しましたが、幣協会の活動は今後も続いて参ります。
具体的には、フィジーに野球とソフトボールを普及させるため、これまで通り、学童世代を中心とした野球紹介・普及事業と代表チームの強化を主体とした活動を、幣協会の身の丈に合った形で進めていく所存です。
なお、現時点では参加の可否を含め何ら決定されておりませんが、域内の国際大会としては、およそ下記が予定されており、今後、様々な状況を勘案した上で、参加の可否を検討していく予定です。
また、2027年のパシフィックゲームをフィジーがホストすべく招致活動を間もなく始めるとの報道が一部で行われております。もしこれが事実となれば、母国開催のパシフィックゲームで野球を参加競技に含めた上で、金メダルを獲得することが我々の当面の最大の挑戦になることと思います。幸い、向こう2回のミニ・パシフィックゲームを野球の盛んな国がホストすることが決まったため、2027年に向けた代表チームの強化プランが練りやすくなりました。場合によっては、2011年大会前に敢行した一部主力選手による日本遠征合宿の再来もあり得るかもしれません。なお、来年は幣協会設立20周年の節目の年ともなるため、これまでご支援頂いております日本の皆様へのお礼の意味も込めて、何か記念事業を行うことができればとも夢想しております次第です。
1.2020年1月:U15ワールドカップオセアニア地区予選@グアム
2.2020年 :20周年記念日本遠征??
3.2021年 :ミニ・パシフィックゲーム@サイパン
4.2025年 :ミニ・パシフィックゲーム@パラオ
5.2026年 :日本遠征??
6.2027年 :パシフィックゲーム@フィジー??
このように、決して歩の早くないフィジー野球ではありますが、上記のような可能性だけはございます。幣協会の体力や現実を考えれば、多くを望むことは出来ませんが、2027年の金メダル獲得という夢だけは忘れることなく、一歩一歩を大切にしながら、今後も歩みを続けて参りますので、引き続き、ご声援賜れますと大変幸甚です。
なお、Ready forさんの「新着情報」制度は引き続き利用可能とのことですので、差し支えなければ、断続的になるとは思いますが、今後も情報発信させて頂けますと幸甚です(併せまして、幣協会のFacebookやホームページや協力隊員コーチによる侍ジャパンサイト上でのコラム等も、是非、ご参照下さい)。
また、20周年を機にファンクラブ(?)の立ち上げも検討して参りたいと考えておりますところ、変わらぬご支援を賜れますと重ねて幸甚です
最後となりますが、改めまして、この度は、12歳以下野球代表チームによるワールドカップ参加のための渡航費用へのご支援を賜りまして誠に有難うございました。皆様の温かいご支援がなければ、フィジー野球は世界への扉を開くことはできませんでした。今次大会では具体的な成果を挙げるには至りませんでしたが、いつの日か必ず「あのワールドカップへの参加がきっかけだった」というサクセスストーリーが生まれると信じております。
これまで日本の皆さんから賜ってきた数々のご支援と併せ、今回のご支援についても、我々は決して忘れることはございません。常に感謝の思いを忘れることなく、フィジーに野球という文化が根付くまで、地道な活動を続けて参りたいと思います。
その過程でいろいろな物語が出てくると思います。どうぞ、その物語をお楽しみ頂きつつ、引き続き、温かなご声援を賜れます様、何卒宜しくお願い申し上げます。
2019年8月11日
フィジー野球・ソフトボール協会
会長
持田貴雄