【IPJメンバーからのメッセージ②】

本日は、プロジェクトページの本文に掲載することができなかったIPJメンバーからのメッセージを更新します。

本日は、石塚章夫（埼玉弁護士会）からのメッセージを掲載致します。

■石塚章夫（いしづか　あきお）

〈プロフィール〉
３８年間裁判官をし、事実認定の難しさを痛感してきました。退官後も主に刑事の事実認定の研究を続けています。

〈メッセージ〉
私は、３８年間裁判官をし、事実認定―特に刑事裁判で無罪が主張された事件での判断―の難しさを痛感してきました。

日本の刑事裁判の歴史の中でも、結果的に誤った裁判は少なからず存在します。私は在官中、「失敗学」という学問の手法を用いて、「誤った裁判」の原因を裁判所内部で検討する提言をしましたが、実現しませんでした。

失敗は誰でもがすることなのですが、それを自らの力だけで克服することは至難の業です。「誤った裁判」を是正するための裁判所外の仕組みがどうしても必要です。

イノセンス・プロジェクト・ジャパンはその仕組みを提供するものとして社会からの期待は大きいと感じています。これからも皆様からのご支援、よろしくお願いいたします。