【緊急支援第2弾】マルミミゾウの楽園を密猟者の手から護りたい!!
寄付総額
目標金額 8,700,000円
- 寄付者
- 135人
- 募集終了日
- 2024年1月31日

100年後もマルミミゾウがいる世界へ。アフリカの森を護りたい!

#観光
- 現在
- 600,000円
- 寄付者
- 34人
- 残り
- 26日

運営費・医療費の危機|保護犬・猫たちの生涯を最後まで支え続けたい

#医療・福祉
- 現在
- 3,934,209円
- 支援者
- 229人
- 残り
- 8日

【緊急支援】能登半島地震の被災猫を救うため、移動手術車を作りたい!

#動物
- 現在
- 11,245,000円
- 支援者
- 983人
- 残り
- 8日

JWCサポーター大募集中!傷付いた野生動物を救いたい

#子ども・教育
- 総計
- 230人

保護猫ちゃん21匹の飼育費にご支援をお願い致します🙇
#動物
- 現在
- 428,000円
- 支援者
- 35人
- 残り
- 13日

どうか温かな最期を…。高齢犬猫たちのための終生飼養施設をつくりたい

#動物
- 現在
- 2,221,000円
- 支援者
- 154人
- 残り
- 36日

第3弾!世界のクマ研究最前線 地球の未来をクマの生態から読み解く

#環境保護
- 現在
- 1,673,000円
- 寄付者
- 109人
- 残り
- 26日
プロジェクト本文
終了報告を読む
昨年2022年末、
カメルーン・ロベケ国立公園のマルミミゾウ保護のため、
「ポン・カッセ」のガードポスト再開費用の緊急募集を行いました。
その継続支援に、ぜひ皆さまの力をお貸しください!!
(※ ショッキングな表現が含まれる画像があります)
はじめに
ページをご覧いただきありがとうございます。認定NPO法人 UAPACAA(ウアパカ)国際保全パートナーズの代表理事、岡安 直比 (おかやす なおび)です。 アフリカ熱帯林に通い続けて30年、野生動物の保護と、そこに暮らす人びとの生活向上を後押しすべく活動を行っています。
2018年にUAPACAAを立ち上げたきっかけも、WWF(世界自然保護基金)ジャパン時代の2012年から協働していた3カ国のプロジェクトを、組織の都合で途中で放り出すことはできないという、切実な想いからでした。まだ30代だった1990年代、激動のアフリカ大陸で政情不安や市街戦に繰り返し巻き込まれ、そのたびに守ろうとしていた野生動物と地域コミュニティから問答無用で隔絶されてしまう経験をしました。何十年も再会できない理不尽さ、自分だけ難を逃れ、取り残されていく仲間に何もできないもどかしさに、言いようのない悔しさを感じたものです。以来30年、日本に戻っても社会情勢に振り回される状況が重なり、「自分で運営に責任を持てるNPO法人を立ち上げよう」と決心したのです。
21世紀のグローバリゼーションの世界では自然破壊もグローバル化し、複雑な因果関係を解きほぐし保護を前進させるのに10年単位の時間がかかります。たった数年間の協力で手を引いては、現場に変化の兆しが見えるかどうかの瀬戸際で、梯子を外すようなもの。
1995年、コンゴ共和国ブラザビル動物園のゴリラ孤児院での一コマです。英国・ハウレッツ野生動物公園とコンゴ共和国森林省が
運営する、密猟で親を殺されたみなしごゴリラを野生に帰すプロジェクトに勤めていました。
死にそうなアカンボウゴリラの母親代わりを務める私に付き合わされて、娘も子ゴリラたちの姉代わり。
収容されたゴリラは予防接種完了まで隔離、自宅介護するので、快復した子ゴリラを背負って宿題をこなす小学校時代を送りました。
孤児院の森でリハビリに励む”息子・娘 / 弟・妹”の様子を、たまに観に行くのは何よりの癒しでした。
1997年に勃発した内戦で着の身着のまま焼け出され、その大変だけどやりがいのある仕事も離任の憂き目に会いました。
加えてこの1年は、ロシアのウクライナ侵攻が止まないうちに、ガザ地区を巡るイスラエル・パレスチナ問題で新たな火種が炎上し、世界情勢はさらに混迷の度を深めてしまいました。UAPACAAの3カ国の協働先では、2年以上に渡ったコロナのパンデミックを脱し、ようやくエコツーリズム復興に向け再起しようという矢先。平和な世界でこそ興隆する観光業にはマイナス要因のダブルパンチです。
©️ MINFOF Lobeke / WWF Lobeke
何かあれば、密林の奥深くで、人知れず犠牲になる野生動物たち。コロナ自体はほとんど広がらずに済んだ現地でしたが、感染症対策で移動も制限され訪ねる人もいない、という時期を乗り越えての復興。それがこんな形で地元コミュニティの出鼻を挫いてしまえば、エコツーリズムや自然保護活動への期待も失われ、反動で再び密猟を狙う闇組織に加担するケースも出かねません。次から次へと降りかかる課題に、現場が疲弊しきってしまわないように、2度と取り返しのつかない規模の被害に発展しないようにと願い、日本から協力してきました。
プロジェクトを立ち上げたきっかけ
昨年9月にようやく再訪できたカメルーンの現場ロベケ国立公園では、前年の暮れに村人によるマルミミゾウの密猟が発生してしまっていました。深刻なのはこの8頭のマルミミゾウの密猟が、地元住民の手引きによって行われた点です。彼らを非難することは簡単ですが、事態は単純ではありません。
サンガ川が中央を貫流し3カ国に広がる、世界自然遺産「サンガ多国間ランドスケープ」では、2013年の中央アフリカ共和国のクーデター以来、象牙を狙うマルミミゾウの密猟が絶えません。ミレニアム前後のアジアの急速な経済発展から、金よりも高い値がつくようになった象牙を資金源にしようと、国際犯罪集団が暗躍しているのです。人のいない鬱蒼としたジャングルでは、高度に武装化し衛星モニタリングシステムを駆使する密猟団が、地元住民をお金で釣って自動小銃を配り、密猟の手先として協力させることもあります。
この地域ではその対抗手段として、野生動物の保護を行いつつ、地元住民への雇用を創出するエコツーリズム振興が進められていました。しかし、世界的な新型コロナウイルス禍により観光客が激減し(国境閉鎖も影響し、なんと2年でたったの4人!)、エコツアー自体が頓挫してしまったのです。
昨年9月のロベケ国立公園訪問
年末まで行ったプロジェクトでは、まずコロナ禍の影響で国立公園のレンジャー数が大幅に減らされ、開店休業状態になっていたロベケの玄関口、「ポン・カッセ(壊れ橋)」のガードポスト再開資金を募りました。プチ・サバンナに帰ってきたマルミミゾウたちが、いつ密猟者の魔の手に落ちるか予断を許さない!ということで、慌てて立ち上げた『緊急支援のお願い』にも関わらず、400万円近いご寄附をいただき無事ガードポストを再開させることができました。目標の600万円には至りませんでしたが、他にご寄附を寄せてくださる方たちがおられて、何とかここまでポン・カッセのガードポストを維持してくることができました。ありがとうございました!!
またこの活動に参画し、自然保護活動上重要なジャングルや野生動物の動態を知ることによって、地元の若者には技術力がつき、新たな収入を得ることにも繋がっています。2人ずつ派遣される若者はレンジャーと組んで、プチ・サバンナとの6kmのあいだに位置する、ゴリラ観察路の見回りを交代で行っています。1組は増えてきたマルミミゾウのためにガードポストの守りを固め、緊急事態には他のレンジャーチームと連携します。エコツアー復興を軌道に載せるべく、地元の若者たちも頑張ってきました!
彼らは村へ帰ると「野生動物の今」を語り、それがコミュニティに広がることによって、人々の目を”裏ジャングルの世界一の自然”に向けるメッセンジャーの役割も果たします。マルミミゾウの象牙密猟という一過性の犯罪に加担するか(しかも最前線で犯人として逮捕されるリスクを冒して)、時間は掛かっても自然保護活動に協力して、自分たちの子供もマルミミゾウが観られる将来を選ぶか。そのためには私たちも、コロナ禍からの復興が成るまで現場に寄り添っていかなくてはなりません。
その資金も、年が明けると間もなく底をつきます。
そこで、皆さまに再び、ロベケ国立公園とマルミミゾウたちのために、継続のご支援をお願いしたくこのプロジェクトを立ち上げました。
昨年末のクラウドファンディングでは、『ポン・カッセのガードポスト再開に向け年内の緊急募集を行い、12月末までに目標額を達成できれば、振り込まれた資金のロベケ分予算を1年間、1/3ずつカメルーンに送金し、すぐに活動を再開してもらいます。1年という目安は、世界のエコツアー復興の状況を見極めつつ、ロベケ観光の客足の戻りを待つ必要があるからです。観光客がポン・カッセからプチ・サバンナに滞在するようになれば、その分、人目も現地の収入も増えていくので、ロベケ国立公園のガードポスト運営が自立的に行える方向性も出てくると期待されます』と、今後の見通しを立てていました。
しかし残念ながら、前述のように世界情勢は混迷の度合いを深め、エコツアー復興の先行きは予断を許しません。加えて急激な円安の進行で、現場活動資金(ユーロ→XAF;中部アフリカ諸国銀行フラン立ての送金)、UAPACAAスタッフの現地渡航費用、いずれも確保していた昨年のご支援が10%以上も目減りしてしまったのです。集まった資金規模に応じて、WWFカメルーン・ロベケプロジェクトと覚書を交わし、これまで2回の送金を済ませましたが、3回目の送金のタイミングで一段と円安が進んでしまいました…。
特に響いているのが、現地に技術支援に行くための旅費です。コロナ後にロスを取り返そうと、各航空会社は長距離路線でもディスカウントは無し。岡安もコンゴ民主共和国のプロジェクト視察との掛け持ちなどで何とか旅費を工面し、9月に1年ぶりに現地の状況確認に行ってきました。そして現場では、良い方向にも困った方向にも、想像以上にさまざまな変化が起こっていました。
ロベケ国立公園とタグを組んだ、10年にわたる保全活動の結晶を守り続けるために
UAPACAAパートナーズでは、過去に3回、READYFORのクラウドファンディングで皆さまのお力添えをいただき、カメルーン・ロベケ国立公園の野生動物保護・自然保護活動を、公園当局とWWFカメルーンに協力して進めてきました。
具体的には以下に挙げたような問題が、野生動物たちの生存を脅かしています。
このうち、特に3番目の新たな脅威が、現地では影を落としています。
前述のように、コロナ禍の2年間のツアー客はたった4人でしたが、2022年にはそれが60人まで回復していました。とはいえ、コロナのパンデミックがなければ、2020年の訪問客数の目標を年間400人と掲げていたことを考えると、やはりエコツーリズム復興には今しばらく時間と努力が必要です。そのためにできることを、今回の視察でも若者たちに指導してきました。
|プチ・サバンナのマルミミゾウ
そして、今回の視察の最大の目的、プチ・サバンナのマルミミゾウたちは、昨年同様、健在でした!! ですので、プチ・サバンナもカヤツリグサがしっかり食い荒らされたまま、去年の視察ビデオそのままに奥まで素通しで、シロクロコロブスやイボイノシシ、シタトゥンガなど馴染みの動物たちが、よく観察できました。
©︎Naobi Okayasu / MINFOF Lobeke / WWF Lobeke
ゾウ自身もさらにリラックスしたようで、なんと私たちが泊まった翌朝、すでに陽も上がった6時半に、バイに食事と水浴びにやってきました! 以前はどう頑張っても、夜中の人間は寝静まった時間帯にしか、出てきてくれなかったゾウたちがです!!
湿地の浅い水の中を歩く「カポッ、カポッ」という足音や、「ブルルルルー」と水を浴びながら聞こえてくる鼻息。観察台からほんの20mぐらい先の藪の向こうなのですが、どうしても観えません。残念…とは言え、ここまでゾウたちの”信頼”を得られる日が来たこと自体に、感動の大興奮でした。
|ジャンギのバイをメニュー化すれば、他所にないエコツアー提供と密猟防止の一石二鳥
今回の視察では、2022年に予定して叶わなかった、プチ・サバンナからさらに奥のジャンギのバイ訪問が、もう一つの目的でした。コロナのパンデミック真っ最中の2021年11月、マルミミゾウの密猟が発生した地区であり、また世界でもここしかないだろうというアフリカアオバトやヨウムの一大乱舞が観察できる、貴重なスポットです。他にもエコツアーに魅力的なスポットは点在していて、この楽園を守っていく上で、訪れた外国人が現場まで足を伸ばしロベケの自然を愛でることは、レンジャーのみならずモニタリングを頑張っている地元の若者たちの励みにもなるので、毎回、なるべく長く深くジャングルを回るようにしています。
エコツアー受け入れが再開したロベケ国立公園ですが、訪問客が訪れるサイトはまだ限られていて、急ピッチで遊歩道などの整備が進められています。写真にあるポン・カッセ(壊れ橋)の森の入り口も、前は太い倒木を伝って小川を渡る不安定なものでした (ビデオ参照) が、今は板張りの橋が架けられ、プチ・サバンナへのアプローチは格段に良くなりました。
ということで今回も、9月の12日に予定通りポン・カッセのゴリラ観察路から始めて、1週間の行程でポン・カッセ→プチ・サバンナ→ジャンギ→プチ・サバンナ→ポン・カッセと回ってきました。13日朝のポン・カッセのゴリラ観察路では、真新しいゴリラ家族のベッドを確認し(反対から回れば直接会えたなぁ、という痕跡が点々とベッドの先に…泣)、午後プチ・サバンナに到着の際は、宿泊キャンプへの小道でこれまた樹上で食事中の3人連れのゴリラに遭遇と、期待以上の観察頻度にワクワクしながら、ジャングルの道をたどりました。
ジャンギに着いた時は晴れ渡った空の下、(朝はヨウムたちの食事場になる)中央の湿地に大きなオスバッファローが、
首まで泥に浸かって休んでいました。
途中でオスゴリラが叫び声とともに逃げていったり、泥の中の真新しいゾウの足跡にはまったりしながらの行軍で、野生の王国の真ん中に足を踏み入れた迫力満点!
プチ・サバンナと違い広大なジャンギのバイは、個々の観察台から見える範囲が限られますが、それでも何kmのスケールで見通せるので、あちこちで動物たちのドラマが繰り広げられるのが観られます。「明日はその最大の目玉、万単位のアオバトの群舞と続くヨウムの乱舞」! 上空からはワシ・タカが地上ではマングースが狙う中、3時間近く続くスペクタクルに胸が踊りました。
ところが…夜半過ぎから降り始めた豪雨が、朝になっても降り止まず、三々五々と集まりはじめたアオバトもヨウムも、上空を旋回するばかりで水浸しの地面に降りられません。ようやく11時過ぎに厚い雨雲が切れ薄日が差してきて、お腹を空かせたヨウムたちが周辺の木々からギャアギャアと叫ぶ中、まずはアフリカアオバトが集まりはじめ、いよいよ降りるかな?という体制を上空で組みはじめました。
年に数回、雨に降り込められると餌になる小花が水没して、その日のスペクタクルが”キャンセル”になると聞いてはいたので、仕方がない明朝に期待しようと半ば諦めかけているところに届いたのが、不穏な知らせでした。
|ロベケ国立公園の奥深くで、再び密猟のリスク
コロナのトンネルの出口には、復興に向けた光明とともに、再び密猟の危機が迫っていました。
お昼近くに、今回同行してくれたレンジャーのNgono(ゴノ)さんが、もう一つの観察台で調査をしていたチームを引き連れてやってきて、開口一番「この辺りに密猟者が入り込んでいるらしい」というのです。一昨年、2021年冬の密猟事件以来パトロールを強化し、ポン・カッセのガードポストも再開されて、手厚い守りの中、一帯の安全を確認していたそうですが…。
モニタリングチームによると、3日前の晩に公園北部の方から自動小銃らしき銃声が聞こえ、警戒していたのだそうです。2日前は聞こえなかったのが、昨晩になってもっと近くで数回、連続して聞こえたので通報しにきたという話です。こうなってしまうと、人数は多くてもゴノさんしか火器を持たない私たちは無力です。密猟者は象牙さえ手に入ればいいので、よほどの出会い頭でなければ襲われる心配はないのですが、マルミミゾウたちを守ろうと思えば直ちに安全なところへ退避し、公園事務所に連絡して完全武装したパトロール隊を頼まなければなりません。
数日前から密猟団が入り込んでいるなら、すでに犠牲が出てしまったかも?
ヨウムとアオバトに後ろ髪を引かれながらも、ゾウが心配で居ても立っても居られずキャンプを撤収し、慌ててポン・カッセへ戻りはじめました。ところが大雨のせいで、縦横無尽に走る小川が大幅に増水し渡渉に一苦労です。プチ・サバンナのキャンプに16時前にたどり着いた時には、残り6kmを踏破するには体力が尽きてさらに1泊。翌朝、明るみはじめた6時に出発し、ポン・カッセからはモニタリングチームのメンバー2人が林道から最寄りの村まで走り、バイクタクシーで公園事務所へ。メッセンジャーはなんと全行程約26kmを徒歩で踏破して、ようやくパトロール隊に知らせが届きました。
その後の特別組織のレンジャー隊による徹底捜査で、今回はジャンギ周辺の密猟は失敗したことが分かり、ほっと胸を撫で下ろしましたが…劣悪な通信状況を何とかしなければという危機感は、逆に強くなりました。まだ間に合ううちに、ゾウやゴリラが憩うバイの安全対策が前進するように、通信インフラが脆弱なジャングルでも稼働する衛星携帯電話を各チームに届け、何かの時に公園事務所やすぐ近くにいる仲間に通報し、機動性のある密猟団に対抗できるよう支援したい!
今回の現場支援で、ガードポスト運営と並行して取り組まなければと痛感しているのが、この衛星携帯電話の調達です。
ジャンギのバイでは、マルミミゾウだけでなくヨウムを狙った密猟もしばしば発生し、コロナ以前から密猟対策重点スポットでした。ポン・カッセのようなガードポストを複数設置できれば理想なのですが、レンジャー不足や資金不足もありどうしても隙が生まれがちです。その隙を少しでも埋めるのに、通信手段の確保は急務なのです。
プロジェクトの内容
今回のクラウドファンディングで皆さまからいただくご支援は、昨年に引き続き、ロベケ国立公園のポン・カッセのガードポストの1年間の運営費用と、付随するUAPACAAの国内・現地活動にあてられます。
1.ガードポストの維持管理
・レンジャーの人数が減っているため、地域コミュニティの若者もリクルートして、4人一組のチームを作り、ポン・カッセのガードポストに1カ月交代で派遣します。昨年末からガードポストを再開できたおかげでやはり密猟や不法侵入の抑止効果は大きく、また地元の若者たちの収入源としても重要で、能力啓発の大きな動機づけとなっていました。
2.野生動物のモニタリング
・引き続き1.の見回りとともに、ゴリラ・チンパンジーの好物の果樹の観察(開花や結実をモニターして、いつ実がなりそうか、豊作かなどを予測する)も継続し、ゴリラ・ツアー客にも興味深い情報提供ができるガイド養成に繋げることで、エコツアー復興を盛り立てます。
※ 今年1年間の現場の予算進捗は、昨年末のクラウドファンディング時点で計上した経費でほぼ進んでいます。ただし、大幅な円安傾向(第1回送金時点で1€=¥142.77が、現在1€=¥164.74;11/27)で目減りが激しく、その分、上乗せせざるを得ない状況です。
3.現地で利用可能な衛星携帯電話5台と1年分の通信・維持費
・現地のジャングルで、もっとも利用しやすい衛星携帯電話の機種を集まった金額に応じて検討し、効率よく配置します。
<上記必要資金の概算>
■目標金額:870万円
■目標金額の使途および実施する内容
・ポン・カッセのガードポスト維持費用:約400万円
(月30万円~35万円;1年目実績より概算した、レンジャーおよび動物観察アシスタントの日当と食費30日分、必要な機材、消耗品、密猟取り締まり緊急派遣その他の費用)
・UAPACAAスタッフの現地渡航費:約130万円
(旅費の値上がりに加え、急激な円安の影響で昨年よりさらに割高になってしまいました)
・UAPACAAスタッフ人件費・ギフト送料その他、事務局の必要経費:約90万円
・国立公園内を回るパトロール隊と公園事務所を繋ぎ、迅速な取り締まりを可能にする衛星携帯電話5台分の端末代と年間維持費、通信費:約120万円
・クラウドファンディング手数料(通常手数料;税込):約130万円
※集まった資金が目標金額に満たない場合は、その規模によってひと月に4人チームを派遣する日数を調整して、1年間、ガード・ポストの守りを固めます。集まった金額から、その他経費を引き、残額を12等分してその金額で派遣できる日数、チームを毎月派遣します。目標金額以上に集まった場合は、ジャンギのガードポストの経費に充当します。
プロジェクトの展望・ビジョン
2012年から継続して協働している、カメルーン南東部のロベケ国立公園。最後の巨大市場と言われ、急速な開発が進むアフリカ大陸の中でも、いまだに野生動物たちが大した警戒心もなく、人前に現れる稀有なジャングル。
初めてロベケの現地を訪れた時の印象は、文字通り野生動物の宝庫でした。30年前、サンガ川対岸のヌアバレ・ンドキ国立公園(当時はまだ、国立公園になる前)で野生ゴリラを追いかけた時、類人猿だけでなく、人間を知らないダイカー(鹿)やサルたちが、ジャングルの中でこちらに向かって走り寄ってくることに驚いたものです。その時とほとんど変わらない原初の自然、野生動物が存在しているロベケ国立公園は、失ってはならないアフリカの奇跡だと思います。
そんな中で1種だけ、昔とはガラリと態度が違う動物がマルミミゾウでした。昔とまったく仕様が変わり、国際マフィアが裏で手を引く密猟の嵐の中で、マルミミゾウの犠牲は重なり続けてきました。しかし、コロナのパンデミックの間も含め10年がかりの、国立公園関係者やWWFスタッフの努力が実り、このゾウたちのくつろいだ姿が、再びロベケに戻ってきたのです。今年もゾウたちの信頼を、プチ・サバンナで確認することができました。本当に継続は力なりの実践の成果だと思います。そしてその保護を支えてくださったのが、日本の皆さまからの長きにわたる、さまざまな場面でのお力添えでした。改めてお礼申し上げます。
さらに、今年に入り世界情勢がますます不透明になる中、外部との交流が再開したロベケ国立公園では、より広い人々と野生動物の新しい共存の形が出来ようとしているようです。自動小銃を抱えたレンジャーたちが頻繁に出入りしているポン・カッセでも、マルミミゾウを初め大型野生動物たちの気配がどんどん増えています。
2023年10月 ©︎MINFOF Lobeke /WWF Lobeke
しかしこれは見方を変えれば、ロベケの野生動物たちのSOSなのかも知れません。
人知れず犠牲になってきたマルミミゾウや大型類人猿たちが、最後に頼れると思ってくれたのが、ロベケ国立公園事務所とWWFロベケや、バックアップする地元住民や私たちで、そのシグナルが今、発せられているのだとしたら…。
国立公園自体は広大なジャングルを抱えていて、とてもUAPACAAだけで支援するには力不足ですが、みすみす防げる新たなマルミミゾウの犠牲は、何としても止めたい。そのためにも「ポン・カッセ・ガードポストの維持資金」そして「衛星携帯電話」、叶うなら「ジャンギのバイの見張り資金」調達へ、皆さまのご協力をなにとぞよろしくお願いいたします!!
寄附金控除について
UAPACAA国際保全パートナーズは、2020年11月30日、神奈川県知事により「認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)」として認定されました。特定寄附金による税制優遇について本プロジェクトを通じて寄附を行う場合には、以下の税制優遇を受けることができます。
<内容>
・個人の場合:
2000円以上の寄附をされた方は、寄附金受領証明書を添えて確定申告を行うことで、所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。
・法人の場合:
「寄附金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。
※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご確認ください。
<寄附金受領証明書の発行について>
寄附をされた方には、お選びいただいたギフトとともに、後日「寄附金受領証明書(寄附金領収書)」を送付いたします。
領収書名義:
READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先の氏名」を宛名として作成します。
領収書発送先:
READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先ご住所」にお送りします。
寄附の受領日(証明日):
READYFORからUAPACAA国際保全パートナーズに寄附金が入金された日となります。2024年3月10日が現在の予定日です。2024年の税制優遇措置を受けていただけます。
領収書の発送日:
2024年4月末を予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。
確定申告をされるまで、寄附領収書は相当期間大切に保管してください。
- プロジェクト実行責任者:
- 岡安 直比(認定NPO法人UAPACAA国際保全パートナーズ)
- プロジェクト実施完了日:
- 2025年3月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
2024年3月~2025年2月のあいだ、カメルーン・ロベケ国立公園のポン・カッセのガードポスト運営費用を支援する。 また2023年に引き続き、ロベケ国立公園のエコツアー復興を支援するために、実行者が現地渡航してゴリラ・エコツーリズムに関する技術指導を行う。 さらに、ポン・カッセより国立公園の奥に点在する、野生動物の定点観察ポイントである「ジャンギ」や「ジャルンべ」などのバイ(開けた水草スワンプ)を守るため、密猟者発見の際に国立公園当局へ最速で通報を可能にする、衛星携帯電話を日本から提供し、不審者の探索を迅速化する経費に充てる。
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プロフィール
1960年東京生まれ。子供の頃からアフリカに憧れ、野生の王国を観ては「あそこに行くんだ!」と決心していました。それが高じて、大人になってからはコンゴでゴリラ孤児院の院長をしたり(一緒に娘を育てたり)、WWF(世界自然保護基金)ジャパンで室長をしたりした後は、野生のゴリラやボノボを求めて国際風来坊生活。世界第二の熱帯ジャングル、コンゴ盆地の野生動物の保護活動をライフワークとして、2018年NPOを立ち上げました。著書「子育てはゴリラの森で」(小学館:1999年)「みなしごゴリラの学校」(草思社:2000年)「サルに学ぼう!自然な子育て」(草思社:2000年)「絶滅危惧種を喰らう」(共著、勉誠社:2021年)など。
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ギフト
10,000円+システム利用料

NEW【野生動物を守る仲間!】密猟者を逃すな!!その1:衛星携帯電話通信・維持費支援コース
・10,000円あれば、ロベケのジャングルで密猟の痕跡を見つけるなど緊急事態が発生した場合に、すぐに公園事務所に連絡が可能なスラーヤ等の衛星携帯電話、1カ月分の維持経費や通信費をカバーすることができます(日本で調達できるタイプが複数あるため、集まった資金規模によって機種、契約先などを最終決定します)。
・衛星携帯電話を5台提供できれば、公園事務所と6カ所のバイをローテーションで動物観察する4つのチームが直接交信できるようになり、緊急事態への対応が迅速化されます。
<ギフト>
◆ 活動報告メルマガ
1年間:不定期ではありますが、野生動物の保護活動の様子を今後も追っていただけるよう、UAPACAA会員様に配信しているメルマガをお送りします
◆ 寄附領収書(2024年3月のREADYFORからの入金を確認後、2024年4月末までにお送りする予定です)
※ こちらから寄附領収書以外のギフトなしの「全力応援コース」もお選びいただけます!
- 申込数
- 46
- 在庫数
- 14
- 発送完了予定月
- 2025年2月
12,000円+システム利用料

【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース
【円安の急激な進行のため、昨年より経費が大幅に値上がりしています…】現在、ポン・カッセのガードポストに詰めている4人1組のチームは、見回りやゴリラ観察路調査をしながら、30日間ジャングルにこもっています。12,000円あれば、彼ら4人の1日分の派遣費用をまかなうことができます。
<ギフト>
◆ 活動報告メルマガ
1年間:不定期ではありますが、野生動物の保護活動の様子を今後も追っていただけるよう、UAPACAA会員様に配信しているメルマガをお送りします
◆ 寄附領収書(2024年3月のREADYFORからの入金を確認後、2024年4月末までにお送りする予定です)
※ こちらから寄附領収書以外のギフトなしの「全力応援コース」もお選びいただけます!
- 申込数
- 19
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
10,000円+システム利用料

NEW【野生動物を守る仲間!】密猟者を逃すな!!その1:衛星携帯電話通信・維持費支援コース
・10,000円あれば、ロベケのジャングルで密猟の痕跡を見つけるなど緊急事態が発生した場合に、すぐに公園事務所に連絡が可能なスラーヤ等の衛星携帯電話、1カ月分の維持経費や通信費をカバーすることができます(日本で調達できるタイプが複数あるため、集まった資金規模によって機種、契約先などを最終決定します)。
・衛星携帯電話を5台提供できれば、公園事務所と6カ所のバイをローテーションで動物観察する4つのチームが直接交信できるようになり、緊急事態への対応が迅速化されます。
<ギフト>
◆ 活動報告メルマガ
1年間:不定期ではありますが、野生動物の保護活動の様子を今後も追っていただけるよう、UAPACAA会員様に配信しているメルマガをお送りします
◆ 寄附領収書(2024年3月のREADYFORからの入金を確認後、2024年4月末までにお送りする予定です)
※ こちらから寄附領収書以外のギフトなしの「全力応援コース」もお選びいただけます!
- 申込数
- 46
- 在庫数
- 14
- 発送完了予定月
- 2025年2月
12,000円+システム利用料

【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース
【円安の急激な進行のため、昨年より経費が大幅に値上がりしています…】現在、ポン・カッセのガードポストに詰めている4人1組のチームは、見回りやゴリラ観察路調査をしながら、30日間ジャングルにこもっています。12,000円あれば、彼ら4人の1日分の派遣費用をまかなうことができます。
<ギフト>
◆ 活動報告メルマガ
1年間:不定期ではありますが、野生動物の保護活動の様子を今後も追っていただけるよう、UAPACAA会員様に配信しているメルマガをお送りします
◆ 寄附領収書(2024年3月のREADYFORからの入金を確認後、2024年4月末までにお送りする予定です)
※ こちらから寄附領収書以外のギフトなしの「全力応援コース」もお選びいただけます!
- 申込数
- 19
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年2月
プロフィール
1960年東京生まれ。子供の頃からアフリカに憧れ、野生の王国を観ては「あそこに行くんだ!」と決心していました。それが高じて、大人になってからはコンゴでゴリラ孤児院の院長をしたり(一緒に娘を育てたり)、WWF(世界自然保護基金)ジャパンで室長をしたりした後は、野生のゴリラやボノボを求めて国際風来坊生活。世界第二の熱帯ジャングル、コンゴ盆地の野生動物の保護活動をライフワークとして、2018年NPOを立ち上げました。著書「子育てはゴリラの森で」(小学館:1999年)「みなしごゴリラの学校」(草思社:2000年)「サルに学ぼう!自然な子育て」(草思社:2000年)「絶滅危惧種を喰らう」(共著、勉誠社:2021年)など。