希望の光を絶やさないミャンマーの未来を創る医療と菜園活動へ
◆2019年3月31日ミャンマーファミリー・クリニックと菜園の会(MFCG)の2代目の移動クリニック車購入のクラファンを応援してくださいました仲間の皆さん
本当にありがとうございます。そして、最終報告が遅れたこと、大変申し訳ございません。
無事2019年10月に新車のTOYOTA/HILUSを約3,200,000円で購入することができ、タイから輸入し、現地の活動に貢献してもらっています。
◆この2代目の移動クリニック車のおかげで、2024年3月末までに合計212回の村の巡回診療と12,617人の受診者に対応することができました。現在までの走行距離数はコロナ感染時期及びクーデターの影響で活動を縮小したにもかかわらず、51,519KMにも及びます。ほんとうに感謝致します。
◆本当に1代目のように頻繁な故障が起らず、活動に集中できます。特にありがたいのは、4月・5月の乾季の42℃の中の活動の往復に冷房が効く車内で過ごせるので体力の消耗を防ぐことができます。実際に購入した車の代金と皆さまからの支援を頂きました、応援の代金の差額約2,800,000円はこの移動クリニック車を使い、MFCGの通常の活動と洪水被害にあったチン州などの緊急医療支援などに充てさせていただきました。 その内訳は以下の通りです。
①巡回診療の診療代金と保健衛生などの医療品代金:特にコロナ感染の渦中になり、酸素吸入器の購入代金や各村へのコロナ感染対策のマスクや石鹸代金など約1,000,000円
②菜園事業:コミュニテイガーデンを構築するための有機栽培メンバー育成のための講師招聘などの活動へ約1,000,000円
③その他・井戸堀理代金: お産のための安全な水を確保するための井戸堀などタンデイ村やトーイ村への井戸堀のサポート:総費用4,500,000円中700,000円を充当
④チン州の洪水災害緊急支援:約100,000円
などなど皆さまのお力添えを充分に活用することができました。
ご報告が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
◆購入の2か月後、2019年12月、中国でコロナ感染が発生し、世界中が巻き込まれた大事件に発展してしまいました。実に世界中が大変な状況に追い込まれました。ここミャンマーも同様に2020年3月からコロナ感染が蔓延し始め、3月25日から飛行機の発着が全て止まりました。私自身4月1日~6月11日までの約2か月間、ヤンゴンでこのコロナ感染の成り行きを見守っている状況でした。ミャウミャに戻ってからも我々の活動は制限を受け、6月~8月は全く静止状態に陥ることになりました。ミャウンミャ町にも人影が見えず、どうなることかと不安は尽きませんでした。さらに追い打ちをかけるように2021年2月1日に政情の激変(いわゆるクーデターが勃発・緊急事態宣言が発令)し、NGOの活動がさらに規制を受ける状況になりました。この内戦により人々の生活は脅かされ、多くの人たちの命が失われています。私自身もミャウンミャから約3年弱出られなくなりその間“ミャンマーの農村部の住民の命を育み、夢を育む”活動に出来る限り従事しておりました。その間にきちんと皆さまへご報告することができたにもかかわらず、誠に申し訳ないことをしてしまったと心から反省とお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません。
◆現在、緊急事態宣言は延長され、2024年12月23日夜からエヤワディ地域でも内戦が開始され、拡大している現状です。その為、我々MFCGのメンバーは私と共に、中心都市であるヤンゴンに一時的に避難しています。 内戦によりラッカイン州から逃げてきた人々やエヤワディ地域で生活していた人々は逃げざるをえなくなり、人々はパテインやその他の大都市に密集し、仕事が見つからず、収入が無くなり、生活は困窮しています。ミャンマーの現状はなかなかメディアに載ることはありません。特に我々の活動地・僻地の村レベルで行われている戦いは主に空からであり、パラシュート隊の練習が毎日のように行われていることが確認されています。パラシュートに爆弾をつけて落とすのです。また、徴兵制に従わせるために、対象の若者が参加を拒んだ場合、3年の刑に処するという法律までだされました。さらに、男女問わず対象となる若者は、国外へ働きに行けないという現実もあります。
そのような中でも我々MFCGは“ ミャンマーの未来を創る10年計画”を立ち上げて実践していこうと考えています。 引き続き乗り切って参ります。
引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
◆日本はインフルエンザが猛威を振るっていると聞いています。
嗽・手洗いなどを忘れずに行って体調など崩されませんようにお願い致します。
2025年1月末 ~ミャンマーから心からのお詫びと感謝を込めて~
MFCG代表理事 医師・気功師 名知 仁子拝