患者さんに治療薬を届ける！　～薬剤師の仕事～

がん診療において、薬物治療は重要な治療の1つです。

従来の化学療法（いわゆる抗がん剤）に加えて、最近では分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害剤など多数の薬剤が開発、商品化されており、患者さんに応じた治療薬を適切にお届けする必要があります。

薬剤師は、患者さんに使用する薬剤の効果や副作用、副作用が出た時の対応などを治療開始前に患者さんにご説明しております。病院によっては外来で「薬剤師外来」が行われ、外来通院治療中でも、薬の使用に関して困ったこと、問題となっていることがないか、確認しているところもあります。

また、抗がん剤は、体重、体表面積、腎臓の機能などで投与量が決まる薬剤が多く、患者さんお1人お1人にとって適切な量をml、mg単位まで計算しています。薬剤師は投与量が適切であるかを確認した後、特別なキャビネットの中で、写真のようなガウン、帽子、マスク、手袋をつけて抗がん剤が皮膚などにつくことを防ぎながら、清潔かつ安全に抗がん剤の調製をしています。

この装備でいると、実は結構、暑いんです。それでも患者さんお1人お1人に間違いのない量の薬剤が届くように責任をもって調製しています。

がん診療はチーム医療で患者さん、ご家族を支えながら進めていきます。薬剤師もそのチームの一員として、日々頑張っております。

本プロジェクトの応援、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます！