コロナ禍でも活動継続を！フィリピンの子ども達に安全な校舎を届けたい

【学校建設ボランティアOB・OGからのリレーメッセージです】

「学校で勉強できることが本当に嬉しい。」

このように話してくれたホストファミリーの笑顔が今でも忘れられません。

2017年、2018年の学校建設ボランティア活動に参加しました、畠中と申します。
現地では、一般の家庭にホームステイをしながら建設作業をしました。
私は、そのホームステイ先の長男について書かせていただきたいと思います。

日本の子どもたちは、７歳になる年になれば当たり前のように学校に通い始めます。私はその当たり前を疑ったことがありませんでした。

しかし、フィリピンでは家庭の経済的な事情により、義務教育を受けられる年齢になっても学校に通えない子どもが多くいます。
私のホストファミリーの長男ダニエルもその一人でした。

ダニエルは近所の同い年の子が学校に通い始める中、親のお手伝いをして家計を支えていました。
私がホームステイをした頃には、彼が学校に通い始めて数年が経過しており、毎日のように学校で何を勉強したのか嬉しそうに教えてくれました。

しかし彼が勉強していた学校では、生徒で溢れテキストも十分に広げられない教室、野外教室で授業をするなど、日本の学校では考えられない景色が広がっていました。
その中でもダニエルは学校に通えることに感謝し、貪欲に勉強をしており、その姿勢は心の底から応援したくなるものでした。

帰国後、彼から完成した校舎の写真と共に「頑張って勉強して大学に行きたい。」というメッセージが送られてきました。自分の活動が彼の人生を後押しできたと感じ、胸が熱くなりました。

フィリピンにはダニエルと同じ境遇の子どもがたくさんいます。
学校を建てることによって、勉強する環境を改善でき、子どもたちの学習の質を向上させることができます。

さらに、それが将来的に貧困の連鎖が根源である教育水準の低さを改善することにも繋がり、ダニエルのように学校に行きたくても行けない子どもを減らすことができます。
これがRASA-Japanの信念であり、RASA-Japanだからできることだと信じています。

これを読んでくださった皆様のご支援が子どもたちを笑顔にし、子どもたちの将来の選択肢を限りなく大きなものにします。
皆様の温かいご支援、よろしくお願い申し上げます。