椿

トップの画像の子は

2018年8月17日に岡山県動物愛護センター よりレスキューしたイングリッシュセッターの 椿です。

お腹に今にも破裂しそうな大きな腫瘍を 抱えた状態で収容されました。

 

 

その大きな腫瘍が原因だと思いますが、

かなりの貧血があり、 歯茎も真っ白でした。

数日で亡くなってしまう可能性もあり

たった一人で亡くなるなんてことはさせたくないと すぐに引き出しました。

 

フィラリアもあり、こんな状態での手術は心配でしたが、

協力病院の先生が手を尽くして下さり 一命を取り留めた椿。

 

すでにリンパにも転移があったため 貧血もあることから、

大きな腫瘍を取ること がこの時出来る最大のことでした。

 

残された時間をどうしたら椿が一番幸せに なれるのか。

病状や先のことを何度も何度も話し合い ました。

 

願うことはただ一つ…

椿に本当の家族を見つけてあげたい。

 

その事しか考えられず、発信を続けました。

あと数ヶ月、もしかしたらすぐに急変 してしまう可能性もあることを

承知の上で 迎えて下さる、椿の本当の家族。

そんな時、

先住にイングリッシュセッターがいた ご家族とのご縁を頂きました。

私たちが愛情たくさんお世話しても 本当の家族にはかないません。

椿はそれはそれは今まで見たことのない 笑顔を振りまき、

ランで走り回る姿まで 見せてくれました。

こんな姿が見られるなんて！！！

愛と覚悟は奇跡を起こすのだと 改めて感じました。

 

今年に入り 全ては取り除けなかったものが悪さをし始め

2019年3月25日、虹の橋を渡りました。

たくさん出産させられ、 ボロボロになって捨てられた椿。

それでも、人が大好きでした。

瞳の奥に とても強いものを感じさせる椿。

ご家族にたくさんたくさん愛されました。

辛いことがたくさんあったであろうその犬生を

立派に生き抜いたことに 敬意を表したいと思います。

 

椿に 恥ずかしくないよう、自分の人生を 生き抜かなければ。

たくさんの気付きをくれました。

私たちは助けたなんて思ったことは 一度もなく。

愛と勇気と希望をもらい、励まされ 助けてくれるのは いつも犬たち。

また椿に多くをもらいました。 椿、本当にありがとう。