こんにちは。都谷享です。
今朝、こんな質問をいただきました。

【TPP、地球温暖化、原発再稼働について個人的な見解で構わないので聞かせてもらいたい】

これらの問題について、SESSION with EARTH代表である私も意見を書かせていただきます。
決して他人事ではない私たちの問題です。
みなさまが目を向けてくださるキッカケになれば幸いです。
非常に長文ですが、ぜひ最後までお読みください。

〜TPP、地球温暖化、原発再稼働について〜

※TPPについて
環太平洋戦略的経済連携協定は、該当国同士の関税を無くし貿易による経済の自由化を目指したものですが、輸出量の多い国がメリットを享受する協定だと感じています。
日本では、現在他国からの輸入に頼っている部分が多くその協定で利益を得る事が可能かどうか怪しいと言われています。
(家電製品や車産業などは別かもしれませんが)

特に私が問題だと思うのは、農業へのダメージと林業の壊滅です。
全国的に農業へ取り組む農家も少なく食料自給率が懸念されるなか、他国の安価な農作物がさらに安くなることは、今後の新規就農者激減に繋がり、また農薬の規制緩和による人体への影響も懸念されます。

林業につきましては、現在日本の山林は過去に国策にて植林したスギ・ヒノキが密生していますが、海外から木材を輸入した方が安価であるため、日本の山林は間伐もされる事なく林業は衰退してしまっています。
そして放置された山林では樹木が過剰に密生しており地面下で根が競合し深く根付けず、雨水による土砂を樹木が受け止められず、頻発する全国的な土砂災害の要因ともなっています。
私も丹波の土砂災害復興ボランティアへ行っておりますが、現地住民達の中には未だに復興の目処がつかず、途方に暮れている方もおられます。農地への被害も甚大で、二度と農地を耕す事ができなくなった人も多いです。
この現状に安価な木材輸入がTPPにより進めば、今後さらなる林業の崩壊と大規模災害を招くことになるのではないでしょうか。


※地球温暖化について
私は、地球温暖化という言葉自体に懸念を抱いております。
といいますのも、この言葉は気候変動をさした言葉でありますが温暖化という日本語訳により気温が永遠に上がっていくイメージを持つためです。

CO2やメタンガス、水蒸気をはじめとする温室効果ガスの排出と吸収スピードが釣り合わないために起きる地球の温室効果は、温室効果ガスが上空に溜まり地球を覆う事で地球からの熱が放出されず、また太陽光が地球へ届きにくくなる問題です。
この問題によって起きるのは夏はさらに暑く、冬はさらに寒くなることで季節の二季化ともいえると思います。
したがって、温暖化ではなく気候変動と表記すべき問題です。

それに伴い天候は不安定になり、先の土砂災害などの天災が増加すると思われます。
これは全ての生物に関わる問題であり解決へ向けて多くの人が動いていますが、直接目に見える成果が出にくい事と日常生活において危機感を持ちにくい事が解決を遅らせる要因になっているように思います。

人類が一人一人、温室効果ガスの排出量を減らし、その吸収量を増やす事を意識し実行できれば、解決できることかもしれません。

排出量を減らすには、かなりの努力が必要です。
日常生活の中から多くの犠牲を払わないといけません。何かを購入する時に、その商品が作られる過程を常に意識しなければなりません。
大規模な工場では温室効果ガスの排出量も多いですが、そこには多くの人が働いています。その人たちの雇用問題も考えねばなりません。

温室効果ガスの吸収量を増やすために最も身近に出来る事は、木を植えることではないでしょうか。
それも適当にただ植えて枯らしてしまうのではなく、ちゃんと育つ環境で育てる人が必要です。
私たち日本人が熱帯雨林の再生に取り組むためには、現地に住む方たちの協力が必須となります。
そこで私たちは、ジャングルの再生に取り組みながら自然の恵みを収穫するアグロフォレストリーという農法に取り組む農家の支援に取り組んでいます。
そのプロジェクトが今回READYFORクラウドファンディングに掲載させていただいているカフェプロジェクトです。


※原発再稼働について
3.11以降、自然エネルギー発電の重要性が高まっていますが、なかなか実用には至っていない現状です。
私は昔、新たな自然エネルギーの開発としてバイオ固形燃料の試作運用に携わっておりました。その時の経験ですが、燃料において燃焼カロリーが安定しないものは、市場に受け入れられないという事です。
どんなに優れた環境配慮を行っている燃焼であろうと、時やモノ・事象において熱量が安定しなかったり品質が一定でないものは売れません。
自然エネルギー発電でも同じで、風力発電や太陽光発電は一定の電力を安定して供給することが出来ないため、普及しません。
火力発電は安定した電力を供給可能ですが、化石燃料依存なので石油の輸入が必須になり、温室効果ガスも大量に発生します。
石油の輸入は諸外国との利権問題に発展する可能性があるため、核燃料サイクルが可能な準国産エネルギーといわれる原子力発電が資源の少ない日本では推し進められてきました。
しかし、その犠牲はあまりに大きく3.11で流出した放射性物質は回収が困難であり、いたる所に影響を与えることが予想されています。

個人的意見ではありますが、原子力発電は優れた技術だからといって利用すべきものではなかったと思います。
例えば、技術的には可能であろうヒトクローン技術も人道的に禁止されています。
中東依存の化石燃料問題も、人道的に話し合えば戦争にはならないかもしれません。
水力発電や地熱発電など、安定して供給可能な自然エネルギー開発を進めるには国内農村部の理解が必要になりますが、将来の事を考えるとそういった政策も必要なのかもしれません。
太陽光、風力発電から必要な分だけの電力購入も組み合わせる事も可能と思います。


TPP、温暖化、原子力について私の意見を書きましたが、自分に出来る事から始めるのが1番大切だと思います。
続けられなければ、無意味です。まずは自分たちが正しいと思う事から、実践していきたいと思っております。
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