ケニアのCOVID-19感染状況（6/9時点）

実行者の株式会社Connect Afya 嶋田庸一です。

プロジェクト開始から1週間が経ち、皆様の支援の輪が広がり続けている状況に対して感謝の思いを強めています。

 

COVID-19の感染状況は日々刻々と変わってきており、それに対する政府の対応も変化が見られます。今回はそうした直近の状況についてアップデートさせていただければと思います。

 

アフリカ全土での感染状況

6/9（火）時点でアフリカ全土での感染確認ケースは195,875人で、2キャンペーン開始前の5/31時点で141,535人だったことを考えれば、10日足らずの期間に5.4万人の感染者が増え、20万人弱まで膨れ上がっている計算になります。

 

出所: Africa CDC 

 

各国別累積感染者数

出所: COVID-19 Africa.sen

 

アフリカ各国が感染者を増やしている中、ケニアも依然として患者増加

傾向にあります。6/8時点でケニアの累積感染者は2872名、間もなく3000名に到達しようとしています。

 

出所: MOH Kenya情報を元にConnect Afya作成

 

新規感染者の数はここ1週間ほどでややプラトーになっているようには見えますが、まだまだ全体としては増加傾向と言えそうです。

出所: MOH Kenya情報を元にConnect Afya作成

 

ケニア政府の対応状況（6/9時点）

このような状況下で、ケニア政府は6月6日（土）移動制限の延長措置など、新たな施策を発表しました。
 

・ナイロビ都市圏およびモンバサ、マンデラ郡と他の都市間の移動は引き続き禁止とし、30日間延長する

・国際線の旅客便の運航は引き続き停止措置を行う

・一方で従来実施した夜間外出禁止令の時間を夜7時～朝5時としていたものを緩和し、夜9時～朝5時とする

・感染者の多数発生に伴い封鎖を行っていたナイロビ市内イースリー地区、モンバサ市内オールドタウン地区は、6月7日（日）より封鎖解除

・学校は休校措置を継続

・集会は引き続き今後30日間禁止とする

などが主な内容になっています。
 

 

感染者が増え続ける中で、移動制限等・地域封鎖による経済的な影響もより強く見られるようになってきています。

 

公式統計には上がっていないものの失業率も上がってきているとの声も見られ、感染が広がる一部スラム地域では失業による食糧難などの声も出てきています。

感染が広がる中で経済状況が悪化する兆しがみられており、間接的ではありますが、我々もこのような事態の悪化を食い止められるように尽力したいと考えている次第です。

引き続きどうぞ宜しくお願い致します。