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今回は、登場人物紹介の第三弾……の前に、「サモン・ミリタリー」の世界観について紹介いたします！

まずは、タクとシェリーが迷い込んだ異世界、『魔法の世界』について。

魔法が存在する世界ではありますが、皆が魔法を自分の手で使えるわけではない、というのがポイントです。我々の世界で言うならば、ガスコンロや水道は技術化されていますが、どこからともなく生まれつき火を出したり、水を出せる人間がいないのと同じです。では、どのようにしてこの世界の人々は魔法を使うのか……？　その道具が、次に紹介する、「魔水晶」です。

この、魔水晶という形で魔法が抽出され、誰もが使用できるようになったことで、「魔法使い」はその役目を終え、古の存在になった……とされています。ゆえにその生産技術は「神の技」。一つの時代が終わり、そして一つの新たな時代の始まりを象徴するものになっているのです。

本編中では語られないのですが、この「魔法の世界」は一つの平行世界として考えています。「機械技術や、自然科学の発展が、『よく分からないモノ』で先取りされ、享受されたらどうなるだろうか」という仮定を敷いた世界が、この「魔法の世界」なのです。故に、そこで暮らす人々の識字率や就学率は低かったり、文明のレベルがそこまで高度化しなかったり……というものが念頭に置かれています。

そしてそんな世界に、タクとシェリーがやってきます。彼らは「技術は発展したけれども、戦争の激化で終末を迎えつつある世界」に住んでいました。彼らの目に「魔法の世界」はどのように映るのでしょうか。

次回はまた、登場人物紹介です！　魔法の世界の住人をピックアップしていきます！