プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

東日本大震災から丸7年。津波の被害を受けた沿岸部では、家も学校も会社も、そして病院も失われました。すぐに適切な治療を受けられず、苦しい思いをされた方も、多くいました。

 

あのとき、日本にどのような医療体制があるべきだったのか? それは今なお、私たちが考え続けなければならない課題です。

 

撮影:Koichi Sunada,Ph.D. 2011/4/11/大槌町

 

では、ご存知でしょうか? 6月、世界最大の米海軍病院船「マーシー(Mercy=慈悲)」が、戦後初めて日本に寄港します。東京港には2日間停泊し、内1日だけ一般公募者に船内の見学日が設けられています。

 

院船ーーそれは、病院として造られ、病院の役割を果たす船舶のこと。これは、日本の災害医療を考える上で、大きなヒントになるものです。

 

今回は、このマーシーの見学会に、「東日本大震災の被災地5県から、医療の道を志す中高生たちを特別招待したい」と企画を立ち上げました。

 

当時小さかった子どもたちも、いまや中高生。「あのとき病院船が東北に向かっていれば……」。想像力豊かな、未来を担う子どもたちに、世界最先端の「災害医療の現場」を見学させたい。

 

篤いご支援をお願いいたします。

 

※このプロジェクトへのご寄付は、税控除の対象となります。詳細は、ページ下部をご覧ください。

 

 

《達成の御礼とネクストゴールについて》

 

みなさまのあたたかいご支援のおかげで、期間を8日残して、達成することができました。これで、子どもたちのマーシー見学会を実現に移すことができます。いよいよここから準備に励まねば、と気が引き締まるとともに、改めて衷心より御礼申し上げます。

 

残り期間がまだ残されていることから、もう少しだけみなさまの善意におすがりすべく、ネクスト・ゴールを設定させていただきました。

 

子どもたちの往復交通費と滞在費の実費、クラウドファンディング経費を考えると、実際には合計150万円が必要です。最終日までは、この額を目指して走っていきたいと思います。

 

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

4月17日

 

- - - - - - - - - - 以下、本文 - - - - - - - - - -

 

災害大国・日本にこそ、「移動できる病院」という可能性。

 

病院船とは、災害・有事の際に活躍する、フルスペックの医療設備が充実した船のことです。海外では、欧米をはじめ、アジアでも病院船を持っている国はたくさんあります。

 

私たち「公益社団法人モバイル・ホスピタル・インターナショナル(モバイル・ホスピタル=直訳すれば「移動病院」)」は、「海洋国」日本に病院船を本格的に導入することを目指して2011年から活動しています。実際、東日本大震災のときは道路・鉄道が寸断され、陸路からの救援活動が困難を極めました。

 

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ベトナム・ダナン港沖に錨泊の病院船マーシーに体験乗船した際の一枚
(Katsumi Hirabayashi撮影)

 

日本は国土の形成上、都市機能の70%が沿岸の平野部に集中しています。東日本大震災のときも、被災5県では太平洋沿岸部地域が壊滅しました。当然、内陸から縦に繋がる道路は寸断され、物資も人も医療も、迅速には行き届きませんでした。

 

しかし、日本は海に囲まれています。船を利用すれば、海から迅速に駆けつけ、必要な人員や物資を一気呵成に投入できるでしょう。さらに、その船内で高度な医療が受けられ、そこが避難所にもなるとしたらどうでしょうか。

 

もし日本が設備の整った病院船をもっていれば、災害時の医療体制はまったく変わってくるはずです。

 

2011年5月被災状況(朝日新聞記事抜粋)

 

ちなみに、病院船の代替船は自衛隊や海上保安庁が持っているのでは? と誤解されている方が多くいます。正しくはそのような代替船は存在しません。

 

例えば、巡視船いず(3000トン)には医務室がありますが、船舶を利用する診療所認可(厚生労働省通達)要件を満たしていません。実際3.11では物資を運んだのみでした。また、離島住民への定期検診を主目的とした瀬戸内巡回診療船「済生丸」という船もありますが、災害対応を目的とする病院船ではありません。つまり、民間の医師や看護師が多数乗船して医療行為に及べる制度までは整っていないのです。

 

病院船を、まずは身近に感じてもらいたい。


もちろん、日本ではどのようなサイズの、どのようなスペックを持った船ならば最適なのかは、これから丁寧な議論を重ねていく必要があります。ただ、それ以前に、今私たちが一番課題に感じているのは、そもそも「病院船が日本にも必要だ」という国民の理解です。

 

そこで2018年6月、まずは病院船というものを身近に感じてもらう機会として、アメリカ海軍が所有する世界最大の病院船「マーシー」を東京湾に招聘する、戦後初の歴史的ともいえるイベントの開催をお知らせすることにしました。

 

撮影1984年サンディエゴ港 石油タンカー「セント・ワース」を病院船に改修工事中

 

「動く大病院」マーシーとは?

 

アメリカの法律に基づく病院設置基準を満たし、認可された「航行浮遊式の医療施設」または「病院の機能を第一優先に担う船」です。

 

・就役 1986年(古い石油タンカー「セント・ワース」を改造)

・排水量    約7万トン

・全長 272.6メートル、幅 32.2メートル

・ベッド 1000床(内、重篤者用80床)

・手術室 12室

・レントゲン 4機

・最大収容患者 1000人

・放射線治療室、殺菌室、薬剤室、歯科室、遺体安置室、酸素発生室なども完備

・日量7万トンの純水生産工場、酸素生産工場まで備えて船内病院に提供

 

湾岸戦争以後、大きな戦地出動はありませんが、平時は、民間のボランティア教育をはじめ、世界各地での人道支援・災害救援の平和活動に従事しています。

 

マーシーの船内の様子がよくわかる動画です。

 

そんなマーシーに、被災地の、医療志望の子どもたちを招待したい!

 

マーシーは6月に来航したあと、東京港には2日間滞在します。

 

1日目:メディアツアー他、歓迎セレモニーや一般公募者の視察見学会

2日目:医療従事者対象の専門的セミナーやトレーニング

 

この1日目の見学ツアーに、東日本大震災の被災5県(青森県・岩手県・宮城県・福島県・茨城県)の、医療の道に進もうと考えている中学生・高校生をぜひ無料で招待したいと考えています。

 

参加する生徒は、被災5県を主体として募集をかけます。応募多数の場合は、志望理由書で選考を行う予定です。

 

ただ、現状、子どもたちの往復交通費と滞在費が不足しており、今回ご支援いただけないかとプロジェクトを立ち上げました。

 

マーシー内部の様子。船とは思えない、普通の大病院です。
(Katsumi Hirabayashi撮影)

 

「百聞は一見にしかず」、マーシーのような巨大な病院船が日本に寄港し、船内をつぶさに見られるチャンスなど、またとない機会です。

 

津波の被害を受けた病院の代わりに、船が駆けつけてくれたなら……。そんな想像をしても仕方がないかもしれません。でも、実際に震災で機能を失った病院や、混乱した医療体制を目の当たりにした子どもたちにとって、マーシーの姿は必ずや希望となるはずです。

 

急事態が起きてから対処するのでは遅い。あったらいいねという憧れの段階は終わりました。

 

このイベントが、海洋国日本の災害医療の未来を担う子どもたちの、大きな夢に舵を切るターニングポイントになるよう、私たちも引き続き精力的に活動して参ります。どうか篤いご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

モバイル・ホスピタル・インターナショナルがベトナムにてマーシーを視察した際の動画

 

ご寄付の税制優遇について

 

本プロジェクトへのご支援は、公益社団法人モバイル・ホスピタル・インターナショナルへの寄付金として、税制上の優遇処置の対象となります。

 

個人によるご寄付

【申告に必要なもの】

・確定申告書(サラリーマンは給与所得者の還付申告書)

・源泉徴収票

・モバイル・ホスピタル・インターナショナルが発行する寄付金の領収証

 

■所得税:

次の算式で計算した金額が「寄付金控除」として、所得から控除されます。

寄付金控除額 =(寄付金額または所得金額の40%のいずれか少ない金額)ー(2,000円)

詳細はこちら(国税庁HP)

 

 

■住民税:

各都道府県および市町村の条例で指定されている場合のみ適用されますので、お住まいの都道府県および市町村にお問い合わせください。

 

法人によるご寄付

 

一般の寄付金とは別枠として、損金算入限度額に相当する金額まで損金に参入することができます。

 

損金算入限度額算式:

(資本金等の金額x1,000分の3.75+所得の金額x100分の6.25)×0.5

詳細はこちら(国税庁HP)

 

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Katsumi Hirabayashi撮影

 

 

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