プロジェクト終了報告
ご支援いただきました皆さま
レースが終わり、日本からかけつけてくれたサポートメンバーも順に帰国し、約1ヶ月間生活をしたキャンピングカーの掃除と返却、使ったテントや道具の方付けに追われていました。
そうしているうちに夏の仕事が始まり、いつもの夏を過ごし冬をむかえ,,,
最初の仕事は僕のパラグライダー人生で多くの時間を過ごした石川県の獅子吼高原パラグライダースクールのツアーを地元THONES(トーヌ)でお手伝いさせて頂きました。
山に入ると、多くの日本の方はもちろん多くの祝福の言葉を頂きます。
その多くは『2年後も頑張ってください!』
本人がまだ今回の大会を振り返れていないですが既に2年後を期待されている・・・😅
大会を振り返ってまず感じるのは大きな失敗もしたし、小さな失敗も沢山したけどゴールまでたどり着けたのは本当に嬉しく最高の体験をする事ができました。
最高のチームメンバーとアシスタントのみんなの力のお陰でゴールまでだどりつかせて貰えた気持ちです。
本当にありがとうございます!
順位の話をすれば参加者を見て当初は15番位には入れる。と言う感覚でした。
しかし、初日の失敗で先頭グループから離れてしまい空回り・・・その後前半は良い飛びもしますが、一人で飛ぶ事が多く厳しい日が続きました。
スイスからフランスに入る所で、まさかの空域制限のペナルティーで12時間の停滞(実質1日停滞)を2日後のイタリアで受けることになりました。
前半の順調な進み具合から1日レストでも最後尾になり失格(48時間毎にドベが失格になる)の危機は無かったのでチームとしてリラックスして1日過ごせました。
しかし翌日は30Km以上のロード歩きと2000mの登りで良いテイクオフまで来たのですが気負い過ぎたのか、谷渡りを失敗し、強風の谷へランディング。次のテイクオフへはさらに20km以上の2000mオーバーのハイクを強いられることになりました。
そして西から天気は変わり天気の悪い周期に入ってしまいました。
最も前半のコンディションが良過ぎたとも言えますがそのいいタイミング中にゴールした先頭グループは1週間でのゴールと史上最速のスピードレースでした。
一方の後方に残されてしまった自分は徐々に日数が減り、日々日に飛べるコンディションが小さく成っていく中で1日1日を必死で戦う事をよぎなくされました。
ドロミテへ入るとかなり精神的に疲れていたのか飛んでいて向かう方向すらわからなく成ってしまう状況にもなりました。
それでもなんとか必死に前だけを向き、進み続ける事で最終日にゴールする事が出来ました。
実際は前日の夜にでもゴールできる可能性は残していましたが、残りの距離と時間、そして自分の疲れ具合から翌日最終日にゴールする事を選びました。
最終日は土砂降りの中、朝の4時にスタート。約10km先1300mアップのTP15(最後のチャックポイント)を目指しました。
スタートして30分もすると雨は上がり大会関係者とアシスタントの仲間が待つTP15へ向かいました。
この最後のボードにサインをした時に初めて『夢だったX-ALPS、完走できた』と心が熱く成りました。
号泣するクロエとヒッキー、近藤さん、涙目のレミーを見て思わず泣けて来ました。
本当はみんなが山から下山して湖の辺りについてから飛ぶ予定でしたが雷雨が来るからと言う事で慌てて
支度をしてテイクオフ。
湖に浮かぶゴールのフロートにランディングして無事X-ALPS2023を完走する事ができました。
直線距離1220kmを
総移動距離は第1位の2375.7km
歩いた距離も第1位の573.6km
フライト時間も第1位の64.4時間 !!
この大会を1番楽しんだのは自分だと思います!
最後に今大会を振り返り、2年後の参加や挑戦に関しては今答えるタイミングでは無いと感じますが、しっかりトレーニングの時間と準備期間があればこのX-ALPSの表彰台も2年後、48歳の自分に可能性があることは感じました。
今回参加でき、良い経験を積めたのはみなさまTEAM JAPAN EMOTOのみなさまのお力添えお陰です。
本当にありがとうございました!
江本悠





















