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READY FOR?をご覧のみなさまこんばんは、一般社団法人復興応援団の佐藤秀一です。

 

今日から8回に分けて、「生活環境」「飲食」「衛生」「医療」「食料・物資の管理・配給」「情報の取得、共有、発信」「合意形成」「スペシャルニーズへの対応」といったカテゴリーごとに、これまでのインタビューに基づき、どのようなことが起こりえて、またどのような備えが必要なのか、そのヒントになるようなお話についてご紹介していきたいと思っています。

第1回目の今日は、避難所における「生活環境」についていくつかふれていこうと思います。

 

 

(プライバシーの確保について)

いきなり見ず知らずの人と隣り合わせで生活しなければならなくなった場面を想像した時、やはりプライバシーの問題は気になります。

しかし避難所で生活されていた方のお話を聞くと、仕切りがほしいという要望が多くではじめたのは、物資が安定的に供給されるようになり、落ち着きはじめた後からのようです。

とある避難所では割と早い時期に間仕切りを設置したのですが住民同士の顔が見えない、様子がわからないということで避難所運営者の判断で撤去したところや、仕切りを置くスペースができる頃には避難者同士の信頼関係ができ、結局最後まで仕切りを置かなかったところもありました。

 

(居住スペースについて)
避難生活も数日たつもともと住んでいた地域ごとに居住スペースをまとめようという動きになる避難所も多いです。

しかしある行政職員の方のお話だと、もともと地域内で交流が盛んであったところはよいが、都心部だと期待しているほどまとまらなかったり、もし避難所生活で衝突が起こった場合、仮設住宅での生活やその後の日常生活にまで引きずってしまうなど悪い面もあると指摘されていました。

 

(ペットについて)
ペットの問題も重要です。

ペットは入れない最初から決めていた避難所やペット専用部屋を設けた避難所が多い中、多くのものを失った避難者にとってペットは唯一の心のよりどころであったこともあり、飼い主が十分に配慮した上で一緒に生活し特に大きなトラブルがなかった避難所もありました。

 

(女性への配慮)
今思えば配慮したほうがよかったという声が多かったのが女性への配慮についてです。

避難当初は着替える場所すらなく衛生環境の悪いトイレの中で着替えなければならなかったり、旦那さんが毛布で覆い被せるような形でお母さんが赤ちゃんに授乳させていたり、また生理用品を配る際、他の住民がみている中とりづらかったりなどなど、女性への配慮が欠けていたという声が多数ありました。

もしスペースに余裕があれば、最初から女性専用部屋を用意しておいたらよかったかもしれません。

 

(災害時要援護者への配慮)
とある避難所では車いすで避難されて来た方が、泥のついた車いすごと上がるのを遠慮し、折りたたんで隅っこで隠れるように座っていたといいます。

援護が必要な方ほど周囲の目を気にして声を出せない場面が多々あったと聞きます。災害時要援護者は福祉避難所や小規模な集会所に避難させ、最低限の設備や保健師を確保するなどの事前の援護体制を整えておく必要があると思います。

 

間仕切り一つとっても被害の程度や避難生活の期間、避難者同士の関係性により、置くべきか否か、どのタイミングで置いたらよいか状況が異なるように、最初からルールを決め、それを住民に従わせるよりも、その時々の状況、住民同士の関係性を考慮した上でどのような方針にするのがその時のベストなのかという視点で判断した方がうまくいくのではないかと思います。

 


一方で、女性や災害時要援護者への配慮は発災当時の混乱の中で忘れがちではありますが、とても大切なことだと思いますので予め対策を考えておくことが必要だと思います。
 

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