子育てによる生きづらさ。"ママの心"の救いとなる本を作りたい

本の原稿を作り上げるまでに個人的にいろんな
リサーチをしました。

今まではネット上に上がってくる、育児に悩む女性の声を
多く見受けていましたが、リアルな場でも確かめたいと思い、
女性が多く集まるような場所に出かけたり、実際に子育て中
の友人に話を聞きました。

その中で、一番心に残った場所、出来事があります。

自宅から20分くらいの場所に託児所付きのオシャレなカフェが
あります。そこは「託児所」と書いたように、子供連れokの
カフェです。普段、家で子供を見ていると自分のこともままならない、
子供が寝てる間じゃないと自分のやりたいことができない、という
のは多くの子育て中の方の悩みどころだと思います。

このカフェは、そんなママたちの強い味方なのです！
カフェ内はコワーキングスペース兼カフェ、という設定で、
ゆったりとコーヒーを飲んだり、ちょっとした作業ができる
ようになっています。
奥の子供のスペースは可愛いドアで仕切られていて、やさしい
保育士さんが滞在中の子守りをしてくださる、というありがたい
システムです。

実は私もここの常連の一人で（笑）

いつも明るく出迎えてくださるスタッフさんとの会話も、
たのしみです。何度か通う中で、ママ友同士でお茶している人に
数回会いましたが、皆さんそろって話す内容は「子供について」
もしくは「ご主人」について、でした。
これで私が聞き耳立ててたの、バレました（笑）

内容は深くは書けませんが聞こえてくる話はなんだか重いものが多く。
ご主人との関係だったり、子供が言うこと聞かないことだったり。
それぞれに悩みを持っているのが伝わってきました。
一方もう一つの発見は、このカフェで働くスタッフさんはほとんどが
ママなのですが（子供を連れてこられる職場）すごいなぁ、と思った
のは言葉にしなくても意思疎通していて、他の人の子供の面倒を
見ながらお店を回してる、というところです。

あるスタッフさんが受付をしている時、その方のお子さんが何かを
落とそうとしたら他の人がすぐ気づきお助けに入る。
お昼の時間になったら自分の子供と一緒に他の人のお子さんにも
ご飯を食べさせてあげる、など「誰かが忙しそうだったら、私がやる」
という流れが頼まなくても（スタッフさん同士でははじめは頼んだ
んでしょうが）当たり前に出来ていらっしゃるんですね。

普段から同じ立場で子育てをしている”ママ同士だからこそ”できる、
意思疎通。子供が居る環境下で起こりえることがすでに分かって

いらっしゃるんです。この助け合いって、すごいことだと思うんですよね。

このようなスタッフさんの働き方を見ながら改めて気づいたのは、
女性の可能性。子育てが始まっても仕事とうまくバランスを取れる人
もいます。逆に仕事はもう無理、と諦めてしまう人も。
ですが、私のようにバランス（両立）を取るのが難しいと感じる人でも、
このカフェは一例として伝えたいのですが、女性の「子育てしながら働きたい」を叶えてくれる場所だということが分かりました。

また、女性が多いという利点はカフェ全体に流れる安心感、包容感にもつながっていると思います。

女性の可能性、とは働くことだけではないと思います。ですが、
働くことで経済的にもしくは精神的に自立する、ということは大きな自信につながります。

そんなことを教えてもらった滞在でした。