神秘的な秋田の民間信仰:人形道祖神の徹底取材本、続編刊行へ
神秘的な秋田の民間信仰:人形道祖神の徹底取材本、続編刊行へ

支援総額

1,041,000

目標金額 800,000円

支援者
98人
募集終了日
2019年5月31日

    https://readyfor.jp/projects/akitadosojin?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2019年05月21日 10:39

第八章・若畑のニンギョウサマ(湯沢市皆瀬)

 

皆瀬(みなせ)川流域には、特殊な形態を持つ人形道祖神が分布する。ニンギョウサマ(人形様)、またはニンギョウサンと呼ばれる神様だ。

ニンギョウサマとは、自然石をワラで細工して人形に見立てたものだ。頭に兜を被せ、腰に縄を巻いて木刀を差しただけのシンプルな造形で、顔は表現されず、森の精霊のようなミステリアスな佇まいをしている。

 

皆瀬川流域を訪ね歩く中で、一番印象に残った集落が若畑だ。標高735メートルの奥宮山の中腹にぽっかりと開いた小さな盆地にある、全9戸、35人の天空の村だ。

「この村では4月、7月、11月の年3回『人形立て』というお祭りをやってニンギョウサマを作り替えるんです」

これまで取材した人形道祖神の作り替えは、年に1回、多くて春と秋の2回だったので、春夏秋の年3回というのは初めてだ。まさかそんな人形道祖神を祀る村があるとは思ってもいなかった。

天空の村・若畑で行われる「人形立て」。すぐさま私は取材のお願いをした。

 

「べたこい(小さい)人形をよく作ったよ」

現在の人形立ては3回とも日曜日に開催されるが、昔は、春夏秋の各「土用」の期間、雨で農作業が出来ない日に行われた。朝に宿の人が「今日人形立てをやる」と村中にお触れを出し、終わると宿の家で直会をした。

 

「うちは部屋持ちの部屋持ち(分家のさらに分家)だっから、田んぼも少なくてよ。父さんは山で炭焼きをしたりキノコや山菜を取ってきてな。それを母さんが籠に背負って稲庭へ売りに行って生計を立ててたんだ」

山の麓にあった小学校へは歩いて通った。冬はカンジキを履いて登下校するので、片道1時間半はかかった。

「行くときは良くとも、帰りは雪が積もって道が無くなっていることもあったよ。あんまり雪がひどければ、しばらく学校に行けなかった」

 

(小松)

 

・・・・・・

 

クラウドファンディングは達成率90%を超え、目標額まで近づいてきました。たくさんのご支援、本当にありがとうございます!超マニアックな人形道祖神の限定リターンや限定フォトブックは今月末まで。残り10日、最後までどうぞよろしくお願いいたします。

リターン

3,000


お礼のお手紙

お礼のお手紙

・秋田人形道祖神プロジェクトより感謝の気持ちをこめてお手紙を送らせていただきます。

申込数
4
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

5,000


オニョサマ手ぬぐい&お礼のお手紙

オニョサマ手ぬぐい&お礼のお手紙

・宮原が描いた「オニョサマ」(※)をプリントした手ぬぐいとお手紙をお送りいたします。手ぬぐいはブラックとレッドの2種類です。

・手ぬぐいはReadyforリターン限定アイテムです。販売はいたしません。色はご指定下さい。

・お礼のお手紙も同封させていただきます。

※大仙市の太田地区、中仙地区に点在する道祖神。お面だけ祭られている場合が多い。

申込数
6
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

3,000


お礼のお手紙

お礼のお手紙

・秋田人形道祖神プロジェクトより感謝の気持ちをこめてお手紙を送らせていただきます。

申込数
4
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月

5,000


オニョサマ手ぬぐい&お礼のお手紙

オニョサマ手ぬぐい&お礼のお手紙

・宮原が描いた「オニョサマ」(※)をプリントした手ぬぐいとお手紙をお送りいたします。手ぬぐいはブラックとレッドの2種類です。

・手ぬぐいはReadyforリターン限定アイテムです。販売はいたしません。色はご指定下さい。

・お礼のお手紙も同封させていただきます。

※大仙市の太田地区、中仙地区に点在する道祖神。お面だけ祭られている場合が多い。

申込数
6
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年6月
1 ~ 1/ 12

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る