「村を守る不思議な神様2」刊行いたしました
この度は私どものクラウドファンディング「神秘的な秋田の民間信仰:人形道祖神の徹底取材本、続編刊行へ」にご支援をいただき、誠にありがとうございました。
『村を守る不思議な神様2』は7月19日に無事刊行され、現在秋田の他、東京、名古屋などの書店でも発売が開始されました。今後、販路を広げていきたいと思います。
7月24日には東京神楽坂のかもめブックスさんで刊行記念トークイベントも開催され、たくさんのお客様にお集まりいただきました。同会場では『宮原葉月原画展』が8月11日まで開催されております。
皆様からいただいた資金はデザイン制作費、リターングッズ制作費、印刷費の一部に充てさせていただきました。本は当初の予定を大幅に上回るボリュームとなり、このクラウドファンディングでいただいた資金が無ければ、刊行に漕ぎつけることすら困難でした。改めて心より感謝いたします。
本の制作に並行して、私たちは取材も進めてきました。実は間もなくもう一冊作れるだけの情報が集まろうとしております。はたしてパート3が作れるかどうか、少し時間をおいてから判断してみたいと思います。
最近の取材では「昨年から集落内で亡くなる人が多く、もう行事を止めようという声が上がったが、縮小して開催することにした(大館市)」、「昨年まで鹿島流しは子供たちのお祭りだったが、子供がいなくなったので老人クラブが中心となってやることになった(横手市)」など、人形道祖神を取り巻く環境が年々厳しさを増している事例が多く見られます。そんな中、この伝統文化が継承される力に少しでもなりたいと日々感じるようになりました。『村を守る不思議な神様2』を通じてたくさんの方々に秋田の人形道祖神に関心を持っていただき、注目されることで集落の皆さんが行事が続けていく活力になれたらこれ以上の嬉しいことはありません。
8月16日(金)からは秋田市・小松クラフトスペースにて『宮原葉月原画展』、17、18日、そして25日は同会場にてスライド&トークイベントを予定しております。それ以降も、本を携えて各地でイベントを開催していきたいと思っています。「イベントに参加したい」、「本を販売してみたい」、「イベントでわが町にも来て欲しい」などございましたら、お気軽に声をかけてくださいませ。人形道祖神のユニークな文化を、たくさんの皆様と共有させていただきたいと思います。
今後のスケジュール等は秋田人形道祖神プロジェクトの公式ホームページでお知らせいたします。
今後とも「秋田人形道祖神プロジェクト」をよろしくお願いいたします。
小松和彦 宮原葉月