健康づくりに奇跡の食材として脚光をあびているスーパーフードの王様“スピルリナ”。でもすごいのはその栄養素だけではありません。実はスピルリナは30億年以上も前から地球に存在しており、生命のルーツとも言われています。今回は、そんな長い長い歴史のあるスピルリナの“過去”から“未来“について紹介します!

 

 

そもそもスピルリナってなに?

 

スピルリナは、約30億年前に出現した藍藻類の一種で、幅0.005~0.008mm、長さ0.3~0.5mmの「らせん形」をした濃緑色の単細胞微細藻類です。非常に原始的で生命力が強く、動・植物両方の特徴を併せ持つ非常に珍しい生物です。1927年にドイツの藻類学者トウルピン博士により発見され、“スピルリナ”と命名されました。この名前は、形が「らせん」であることから、ラテン語の“ねじれ”“らせん形”を意味する“Spira”(英語ではSpiral)に由来しています。

 

 

古代食スピルリナの変遷

 

1960年代。世界の人口は急激に膨張し、食糧・エネルギー問題が日に日に際立っていました。1962年冬。フランス国立石油研究所のクレマン博士はある日テレビを見ていると、アフリカの風土紹介の記録映画が放送されており、長寿で知られるサハラ砂漠に住むカネム族を紹介していました。「チャド湖(チャド共和国にあり、直径250~300キロの巨大なアルカリ性の塩水湖)から深緑の藻類を採取し食べているのが、その長寿の秘密ではないか」、と直感したクレマン博士は、もしこのような藻類を大量育成するならば、未来の食糧資源になるかも知れないと考えました。翌年春。クレマン博士を始めとする探険隊は、アフリカのチャド湖畔に到着しました。博士と助手が湖の水を飲もうとした時、突然敵対する2つの部族が目の前で壮絶な戦が展開されました。両族は全員、堅強で肩幅は広く、普通でない勇猛さだったそうです。彼らの飲食習慣を調べると、遊牧、耕作の出来ない砂漠の中で、何千年の昔から今日まで、緑色の小さい餅を食べていることが分かりました。それはチャド湖で繁殖している深緑の藻で、一族の人はこれを網で掬い上げ、干して携帯食を作っていました。連年凶作、食料欠乏等があった場合でも依然として元気なのだと、彼らに説明されたそうです。


そこでクレマン博士はついに人類の理想的な食品資源スピルリナを探し当てました。将来起こる人口爆発による食糧危機を救うものとして、スピルリナに含まれる良質で吸収しやすいタンパク質、高い栄養価(高タンパク、高ビタミン、高ミネラル)、ならびに、消化性の良さに注目したクレマン博士は、これを1967年にメキシコで開かれた微生物会議で紹介しました。フランス政府はスピルリナ研究を"国家の重点研究プロジェクト"に指定しました。このニュースに全世界の関心が集まり、1967年11月には、エチオピアで開かれた国際応用微生物会議で、「スピルリナはたんぱく質が豊富であり、将来の食糧源として注目されるべきである」と報告され、その優れた栄養成分に関心が集まりました。その後、食品としての利用研究が進み、現在は管理された人工池で大量培養されています。

 

このように、スピルリナには人類が食用にしてきた長い歴史があり、アフリカのアルカリ性の湖を中心に周辺原住民のたんぱく源になっていました。

 

 

宇宙・未来食スピルリナ

 

長い長い歴史の末、ようやく人々が注目し始めたスピルリナ。クレマン博士の予感通り、現在では“未来食”として世界中の人々から注目を集めています。国連は来る人口増加による食糧難への対策を研究し、1980年UNIDO(国連工業開発機関)が「スピルリナが優れた未来食になる」と発表しました。スピルリナの生産が各地で行われるようになり、その食物としての安全性が確証されたことをうけ、WHO(世界保健機関)もスピルリナを強く推奨し続けてきています。また、米国NASA(航空宇宙局)と日本JAXA((独)宇宙航空研究開発機構)は共同で、スピルリナを活用した、宇宙の密閉空間で長期間にわたり人間が生活できるシステムを研究しています。

 

このように、古代食であったスピルリナが現在、人類を救う未来食として注目されているのです。このアフリカの地で生まれた古代食スピルリナが、アフリカのこれからを創ると確信し、私たちはプロジェクトに取り組んでいます。

 

いかがでしたでしょうか?今回はスピルリナの歴史についてお届けしました。

 

次回もお楽しみに!

 

(参考文献)

DICライフテック株式会社: http://www.dlt-spl.co.jp/spirulina/index.html

株式会社ヤマックス 健康の館: http://www.yamaxco.com/ken/80-8_img/rekishi.html

 

新着情報一覧へ