丸5年を迎え・・・

2020年に発覚した『149匹多頭飼育崩壊』現場のレスキューに携わって、先日2025年6月1日で丸5年となりました。

5年経ってもあの最初に立ち入った現場の衝撃は、今でも色褪せることなく脳裏に浮かびます。

その解決に当たるなかで、都度壁にぶち当たったり、問題が提起されるたびに、ここで皆様にご支援を頂きました。

カフェを運営しながら、猫たちの譲渡を進め、地域猫や保護猫について啓発の発信地になるべく、毎日歩みを進めてきました。これまでに譲渡した猫たちはそれぞれ里親様の下で幸せに暮らしております。これはひとえに皆様方の多大なるご支援の賜物であり、感謝の念が絶えません。

本当にありがとうございました。あらためて心より御礼申し上げます。

実は、ここ最近の活動の中、新たな案件が舞い込むことが多くなりました。

独居高齢者宅で当人はホームへ入居したが、猫が異常な数に繁殖している、このままにしておくわけにもいかないが解決の道がわからない、という高齢者福祉センターなど行政からの相談です。

立ち入り調査などで判明するのは、荒れた部屋の中で不妊手術も1頭も行われておらず、フードもろくに与えられず、痩せて衰弱した状態悪い猫たちです。

かといって、当団体のシェルターには全頭収容するキャパシティも、隔離するスペースもなく、やむなくその高齢者宅へ猫たちのお世話に毎日通っているのです。

別の案件では、往復30kmの地域でも同じように起こっていて、こちらの猫のお世話も日課です。

どちらの案件も、近い将来その住宅が取り壊される予定になっており、猫たちをどこかで引き続き保護しなければならない、という局面に来ています。