日本の心、かけがえのない京都の桜をボタニカルアートで未来へ伝えます

日本の心、かけがえのない京都の桜をボタニカルアートで未来へ伝えます
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は7月29日(月)午後11:00までです。

支援総額

484,000

目標金額 500,000円

96%
支援者
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33日

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Gikyuu
Gikyuu11時間前毎日のように発信される活動報告を興味深く読んでいます。久仁子さんの交友の広さや行動力、そして文章の表現力に感嘆し、桜の本の発行をとても楽しみにしてい…毎日のように発信される活動報告を興味深く読んでいます。久仁子さんの交友の広さや行動力、そして文章の表現力に感嘆し、桜の本の発…
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は7月29日(月)午後11:00までです。

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プロジェクト本文

▼自己紹介

 

私と桜

 

 はじめまして、私は滋賀県大津市にて~地球の宝物探し~をテーマにして本づくりをしている、青い薔薇社の須田久仁子と申します。

アトリエを開設して19年目に入り、これまでにアーティスト名の須田久仁・Kuniさんで笑顔のイラストレーションやボタニカルアートを描いてまいりました。

 

 このたび私は皆様に今、京都に咲いている桜250種類をボタニカルアートに描き、その存在を本に残して未来に伝えるための、ご支援をお願いするプロジェクトを立ち上げさせていただきました。

 

 

書籍 SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集 Part.1完成イメージ

 

 

 ボタニカルアートとはBotanical(植物学の)とArt(芸術)の語が示すように、科学と芸術の両面をあわせもち、植物の特徴を伝える為に描く、いわば植物の肖像画の事を言います。ボタニカルアートの歴史は、古代エジプトや中国などで薬草を見分ける為の、図譜として用いる植物画として生まれました。大航海時代に、ヨーロッパ諸国が競い合って世界各地を探検することになり、珍しい植物を求めて奥地まで入っていきました。また写真の無い時代に植物学者と画家がペアを組み、植物学的にも完成された沢山の植物画が誕生し、始めて目にする植物への関心と、その絵画としての芸術性が高く評価され、主にイギリスやフランスで19世紀に大流行しました。日本では古来より、襖絵などに植物を描いて暮らしに取り入れてきました。江戸時代に日本にやってきた、医師で博物学者のシーボルトの植物画により、日本の植物がヨーロッパ諸国にて人気になり、明治時代には東京大学の植物学教室において、立体感溢れる植物画が描かれることになる歴史があります。

 

このようにボタニカルアートは、植物を正しく伝えることが目的ではありますが、描き手の個性が溢れるアートと呼ばれる絵画であることも重要な特徴だと思っています。

 

 子どものころから自然を愛する私は植物が大好きで、ボタニカルアートを描いてきました。そして自分の住む地域にどんな植物があるのか、それはどのような経緯でここに生息しているのかなどを調べてきました。皆様にも植物にまつわる歴史や物語などの文化も知っていただいて、より自然の豊かさをお伝えしたいと願い、2011年からは自作の本づくりも始めました。伝えたい日本の自然や文化は尽きず、気がつけば電子書籍や植物画教室のテキスト等も含めて、今日までに10冊の本を出版しました。

 

 私は京都に生まれ育ちアートの道を歩き出したのは、現在の京都市立美術工芸高等学校(旧銅駝美術工芸高等学校)に入学してからなのではや40年近くになります。植物の中でも特に桜と薔薇が好きで、京都で暮らしていたころから学校帰りや仕事帰りには、鴨川沿いの桜並木や円山公園の枝垂れ桜、知恩院の夜桜ライトアップなど、桜の名所を歩くことが大好きで、結婚して滋賀県大津市に暮らすようになってからも春になると桜を求めて歩いていました。

 

 

日本の桜を描いた本を出版する決意を込めて参拝した東京桜神宮にて

 

 しかし年月と共に、周りの風景が変わってきていることに気がつきました。それは市街地からの桜の減少です。長年描きたいと思いながらも花期が短く大木である為に難しい桜のスケッチに、重い腰を上げることが出来ていませんでしたが、今描き残さないといけないとようやく思い立ち、あらためてスケッチしてしっかり見て回ると、自然災害による倒木や現在の社会背景によっての伐採が進んでいました。

 

そして2020年の11月に私の暮らす大津京の桜をボタニカルアートに描いてまとめた書籍『大津京の桜 咲麗を辿って歴史と文化に出会う街』を出版しました。その際私の暮らす大津京だけでも、桜といえばよく知られている『染井吉野』や『枝垂れ桜』以外にも沢山の桜があることを知り、19種類の桜に出会って感動しながらスケッチしました。

 

 その本にご紹介した桜の一例をお伝えします。近江神宮の深い緑の参道を鮮やかなピンク色に染める可愛い桜は、1985年3月18日に植樹された『陽光』です。この桜は愛媛県で教師をなさっていた高岡正明氏によって、世界平和への祈りを込めて30年の年月をかけ育種され、無償で寄贈されました。陽光はバチカン市国のローマ法王ヨハネパウロ2世や、アメリカのカーター大統領、日本のシンドラーと呼ばれた杉浦千畝氏を称えてつくられたリトアニアにある『杉浦通り』など世界中へも、高岡氏の遺志を引き継いで活動されている『NPO法人 日本さくら交流協会』によって贈られています。陽光は2017年3月に出版した近江神宮の植物を描いた本でもご紹介しています。(参考文献 近江の鎮守の森 滋賀植物同好会)

 

陽光桜を表紙に載せた近江神宮の植物の本

 

 

日吉大社を発祥とし、一時はこの地域にて絶滅していましたが、2014年2月2日に地域の方のご尽力によって、森林総合研究所多摩森林科学園から取り寄せられ植樹され復活した『日吉桜』。この桜について平安時代には桜と月を愛したとされる、歌人の西行法師によって歌にも詠まれています。~七重八重 七つの社に手向けても 余りある八重桜かな~(参考文献 日吉大社公式サイト)

 

 

日吉桜

学名 Cerasus jamasakura'Hiyoshizakura'

 

アメリカの社会福祉事業家ヘレン・アダムス・ケラーさんが1937年に日本へ初来日されて、滋賀県に同年5月7日に訪れられた時に、宿泊なさった旧琵琶湖ホテルにて記念植樹された枝垂れ桜、通称『ヘレンケラーの桜』の孫桜が、その桜を接ぎ木して大切に繋いでおられた樹木医 武石誠一氏のお陰で2015年3月に植樹され、「ヘレンケラーゆかりの桜」2015年3月23日というプレートを添えられ、今日において出会えています。(参考文献 京都新聞 2005年3月18日記事)

 

 次にご紹介する桜は大津京の桜の本を出版した後に植樹されました。その方よりご連絡をいただき、ちょうど娘の就職がきまり一人暮らしを迎える春に、親子で花咲く前の桜の若木を見上げたことを思い出します。この桜も含めて大津京でスケッチした桜は20種類になりました。

 

東近江市の永源寺を発祥とした『永源寺桜』は、一時は境内から姿を消していましたが、永源寺町商工会女性部の皆様が1999年から地区内に植樹し、2019年と2020年に育った成木を1本ずつ境内に移植されました。そしてその桜は我が子のように桜を愛する方が、ご高齢になられ愛車を手放し免許の更新も行われなくなった為に、故郷まで会いに行けなくなったからと、現在のお住まいに近い大津京の柳ヶ崎湖畔公園へ2021年2月27日、同園を管理されている京阪園芸㈱にご依頼されて植樹されました。現在永源寺桜を寄贈してくださいました、稲本武男氏の祈りを込めて「コロナ収束願い」2021年3月1日というプレートが添えられています。(参考文献 京都新聞2020年4月16日記事と稲本武男氏からの植樹ご案内)

桜 永源寺

学名 Cerasus serrulata’Eigenji’

 

 大津京で出会った桜たちを通して、日本に自生する桜の原種は11品種ですが、現在は約300~400種になっていることを知りました。園芸品種の桜をサトザクラと呼び、その桜の背景にある歴史や人の想いを調べていくうちに、やはり桜は日本人にとって人生をかけるほどに特別な存在であること、そしてその桜たちは人の手によって守られ繋いでいくことをしなければ自然に増えることは少なく、寿命をむかえて日本から姿を消して行っていることも、過去の桜にまつわる書物を調べて理解しました。

 

 貴重な桜たちを未来の子どもたちへ繋いでいきたい、その為に絵描きとしてやれることをやってみよう!と

 

私の生まれ育った京都の桜についても、桜に秘められた豊かな日本の心を学び描いて伝えようと、2022年の早春より京都の史跡名所の桜を巡りスケッチを始めました。

 

 桜を辿って京都を歩きまわるうちに京都には社寺を発祥とする桜も多く見られ、独自の名前を付けて愛されてきたことを知りました。そして桜の美しい場所にはいずこの地も美しい水があり、水の神とされる龍をお祀りされている場所も多く、京都が世界中の人から愛されるのはその地に流れる神聖な気によるものなのだと納得しました。そして桜を未来に繋いでいくためには、その美しい自然の気と桜を咲かせ続けなければという意識と人の手による保護が何より必要であることもわかりました。

 

 

これまでに出版した滋賀県や京都市の自然や歴史と文化にまつわる本

 

 京都だけでなく、桜の愛する場所は全国すべて同じく清らかな場所であり日本中が桜に愛され、学校の校庭に植樹されていた一本の桜の木のように、私たち日本人は桜に支えられ成長を見守ってもらってきたようです。なぜなら誰しも桜を見ると思い出す人生の物語を胸に持っているからです。そんな桜に出会える事が嬉しくて当初100種類描こうと思っていたスケッチは、気がつけば250種類の桜を描くことになっていました。

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

日本の自然と人の笑顔の素晴らしさを伝える青い薔薇プロジェクト

 

 2005年12月に開業した私のアトリエの名称は、自分の名前から『Kuni house(クニ ハウス)』といいます。こちらでは絵画制作やボタニカルアート教室を開講し、私の出会った地球の宝物をお伝えする為に書籍を製作してきました。そして2020年の12月、アトリエ15周年を記念して『青い薔薇社(あおいばらしゃ)』を創業しました。翌年2021年12月に発行した10冊目の本から、新しい名称での出版が始まりました。

 

なぜ?青い薔薇社という名称になったのか経緯をお話しすると、私が作った本の中には薔薇の本が3冊あります。どれも私にとって伝えたい訳がありました。薔薇園の閉園の危機を救いたいという思いや、実際に閉園の為に描いて残そうと思ったからです。大切なものは一度なくしたら元には戻らないことを伝える手段として、絵描きの私でも何か出来ないかと本を作ってきました。桜もバラ科の植物ですが、私にとって薔薇も桜も人と共に支えあい生きてきた友のように感じています。きっと沢山の方が愛する理由も同じなのではないでしょうか。

 

そして薔薇の本を製作している時に出会った青い薔薇は、花に青色色素を持たないために長い間咲かせることが出来ない薔薇とされていました。そのため青い薔薇の花言葉は『不可能』でしたが、薔薇を愛する世界中の育種家たちの情熱によってついに、日本の育種家 小林森治氏の生み出した『青龍』から青色色素『ロザシアニン』を持つ青い薔薇が誕生します。その事から花言葉も『あきらめなければ夢かなう、神の祝福、奇跡』に変化しました。私にとって青い薔薇とは人の命そのものであり、そんな命を宿すお社をイメージして青い薔薇社としました。皆様の美しい花が咲きますようにという祈りを込めて本を製作しています。

 

🌹青い薔薇社の公式サイトはこちらから

https://www.aoibarasha.com/

 

 昨年末の2023年12月からは『青い薔薇プロジェクト』として日本の自然と人の笑顔の素晴らしさを世界へ届けていく活動を始めました。第一弾として日本の桜を世界中に咲かせようと、私が描いた桜100種をSNSから国内外の人々へ発信しました。そして桜のボタニカルアートや個々の特徴を本にまとめ、今後は電子書籍化や英語訳をしてより広くお伝えしていきたいと考えています。

 

 私にとっての宝物をお伝えすることが、環境保護へつながる人生を支えてくれた自然や植物への恩返しだと信じています。

 

京で出会った日本の桜のボタニカルアート

桜 弁殿(ベンドノ)

学名 Cerasus serrulate’Bendono’

 

 この桜のボタニカルアートは、江戸時代に東京 荒川提を美しく彩った『江北の五色桜』として江戸の町民たちに愛されていたサトザクラの一つ『弁殿(ベンドノ)』です。日光山より発祥した桜と伝わっている品種です。ここに掲載した絵は京都府立植物園にてスケッチした桜で、日本植物園協会が認定するナショナルコレクションに登録されています。東京 荒川提にあった桜が京都の植物園に植樹された経緯は下記の通りですが、桜がご縁をつないだとしか思えない不思議な道のりでした。

 

京都府立植物園 樹木医の中井貞氏によって記述された、園芸春秋の令和6年5月号に掲載の『ナショナルコレクションに認定された京都府立植物園のサクラ品種群』によると

 

大正期に植物園を計画した京都府は、1917年(大正6年)に初代の技師として明治神宮造営局技手であった寺崎策氏を任用し、設計監理を嘱託した。彼は当時、東京帝都大学農科大学駒場農場にも副手として勤務していたが、ここには明治期に「江北の五色桜」として知られた荒川提のサクラがその衰退に伴い、保存されていた。この「江北の五色桜」は、日本近代化の影響で絶滅しかけていた江戸時代以前に作出されたサクラの園芸品種を、巣鴨の植木職、高木孫右衛門が三代に渡って江戸各地の武家屋敷や寺社の庭園から保護し、自身の苗場で増殖したものを、江戸村初代村長・清水謙吾が荒川提の苗木として明治19年(1886年)に植栽したものであり、桜守として著名な船津靜作が管理を行っていた。サクラの研究家であった三好学博士は1903年(明治36年)から度々調査に訪れ、多くのサトザクラ品種を記載していた経緯があり、サトザクラ品種の研究史上、重要なコレクションであった。寺崎は駒場農場にある荒川提の「江北の五色桜」を京都府立植物園に植栽することを計画し、江戸時代から代々続く京都・嵯峨の植木職であった第14代佐野藤右衛門に協力を依頼したことが記録に残っている。」とあります。

 

上記のように、本当に沢山の桜を愛する人々の温かいネットワークによってつながれてきた日本の桜の歴史がわかります。桜は系譜が不明で、同種であっても地域により異なる名前で呼ばれている桜も多数存在します。現在科学の発達により遺伝子調査を通して桜の種別の見直しなども行われています。そのような中で、個々の桜についての情報資料が残されている事はかけがえのない財産であり、未来へ繋いでいく価値のある事業だと考えます。

 

それぞれの立場で出来ることをしてこられた先人たちの姿に励まされ、絵描きの私は桜を描くことを通して後世に繋いでいく為に活動しています。

 

桜 染井吉野(ソメイヨシノ)

学名 Cerasus yedoensis’Somei yoshino’

 

江戸時代末期に、江戸染井村の植木屋が『吉野桜』として売りに出したと伝えられています。花付きが良く生育も早い種類として人気を呼び、明治期になると全国的に広く植樹されて名称は『染井吉野』となりました。オオシマザクラとエドヒガンの交雑種と推定されます。日本の桜前線の指針となる春を告げる美しい桜です

桜 松月(ショウゲツ)

学名 Cerasus serrulata’Shogetsu’

 

京都府立植物園と平野神社にてスケッチした桜で、花弁の縁がギザギザになるカーネーション咲きの桜です。咲き進み花が純白になっていっても花弁の縁に淡桃色が残るとても美しい桜です。

 

桜 法輪寺(ホウリンジ)

学名 Cerasus serrulate’Horinji’

 

この桜は京都市右京区嵐山の渡月橋を渡ったところにある十三参りで有名な『法輪寺』の古木から京都府立植物園に植樹されました。同植物園では京都を発祥とする桜の保存に力を注がれています。

 

 

桜 太白(タイハク)

学名 Cerasus serrulata'Taihaku'

 

日本一大きな花を咲かせる桜として有名なタイハクは、京都府立植物園と二条城の桜園にてスケッチしました。一度は日本では絶滅した桜でしたが、1930年に来日した英国の桜研究家コリングウッド・イングラムがこの桜の絵を見て、ご自身の庭で栽培しているものと同じだ!と日本に里帰り出来ました。世界中にも桜を愛する人々がいることを本当に嬉しく感じた逸話です。

 

 

 

▼プロジェクトの内容

 

京都府立植物園開園100周年とナショナルコレクション認定の桜たち

 

 今回京都の桜を描き初めた2022年から2024年の春までに、京都市北区にある京都府立植物園の桜を最も沢山描いていました。植物園が2024年に開園100周年を迎えることは、京都の史跡名所の名前が付けられた薔薇たちを描いてご紹介した本を2021年10月に出版した時に知り、今度は子どもの頃家族と花見に訪れた桜のこともご紹介しようと決めました。そしてその翌年の春からスケッチをはじめました。

 

 

桜と一緒に愛犬スーちゃんと私

 

まだ早春の2月には可愛い花を咲かせた『近畿豆桜』や、通常春に咲く桜と花期が異なり秋から春にかけて咲く『十月桜』など広い園内には、まだ桜が咲いていないと思われる時からすでに春が感じられました。ちょうどその頃に愛犬スーが他界し、京都の桜のスケッチに向かうことはとても辛い中でしたが、私を見下ろす桜たちのまなざしがみんなスーと同じ純粋で愛らしく見えて、スーと一緒に今年の桜も見ようねと約束したから・・と下を向きそうになる気持ちをなんとか持ち上げ、桜を描き続けたことを思い出します。そして今回のプロジェクト開始日は、奇しくもスーのお誕生日になりました。

 

 

書籍 SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集 Part.2 完成イメージ

 

 

 当初100種類で1冊の本を出版する予定でしたが、スケッチした桜が250種類になったため、京都植物園にてスケッチした桜200種類を2冊に収録することにしました。この2冊は主にボタニカルアート画集となり、桜の特徴や学名、歴史や文化背景などを記載して編集する予定です。この2冊の桜の本の出版については、すでに京都府立植物園にお伺いして桜をお伝えすることはご了解いただいています。そしてもう1冊の本には京都中を歩いて巡った桜について、私がその都度綴っていたブログの記事を基にエッセイをまとめ、掲載許可がおりた場所の桜のボタニカルアートを載せようと予定しています。

 

 2024年3月に日本植物園協会が植物を国の宝として認定する『ナショナルコレクション』に京都府立植物園の186種類の桜が登録されました。同植物園の樹木医 中井貞氏によると

 

「本コレクションは東京荒川提や京都に起源をもつような歴史性を物語る品種や、国立遺伝学研究所や(公財)日本花の会が有する品種のバックアップ個体を多く含む構成となっており、桜品種の歴史性検証や多様性保全に欠かせない重要なコレクションである。(園芸春秋 令和6年5月号掲載のエッセイ『ナショナルコレクションに認定された京都府立植物園の桜品種群』より抜粋)」とあります。

 

私はこのナショナルコレクションの桜を、まだ苗が小さな木や花の咲いていなかったもの以外はすべて描いています。今回出版の本ではそんな貴重な桜たちもお伝えして行きます。

桜 朱雀(スザク)

学名 Cerasus serrulata’Suzaku’

 

この桜の名前の由来と思われる朱雀とは、平安京の都を守る『風水四神獣』の一つであり南を司る伝説の神鳥です。透明感のある美しいピンクの花弁にそのたたずまいを感じました。

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

桜を未来の子どもたちへ繋いでいくために今できること

 

 京都府立植物園のナショナルコレクションの桜たちが、どのように過去から今へ繋がって来たのか?人よりは寿命が長い樹木とはいえ、私たちと同じ生命体の桜。特に桜は、接ぎ木などの手段で人の手が加わらなければ、同じ種を繋いでいくことは出来ません。江戸から明治に入る日本の激動の時代には、それまでの日本文化が古いものとして扱われて排除されていき、それは桜も同じでした。

 

しかし桜を愛した人々の情熱によってひそやかに守られ、今出会うことが出来ています。同じく今から未来へ桜を繋いでいくために、絵描きの私に出来ることは今咲いている桜の存在を描き、その素晴らしさを広く伝えて行くことだと思っています。

 

 

書籍 SAKURA ボタニカルアーティストの京都桜紀行 完成イメージ

桜 御室有明(オムロアリアケ)

学名 Cerasus serrulate'Omuroariake' 

 

この桜は京都市右京区 仁和寺に咲く御室桜として古くから知られています。染井吉野より遅咲きのサトザクラで樹形が低い特徴があり、仁和寺の桜園を埋め尽くす美しい風景は圧巻です。このボタニカルアートは京都府立植物園にてスケッチした同種です。

 

日本の桜を愛する皆様へ

 

 どうぞ皆様、日本の心を象徴する花である桜のボタニカルアートを載せた3冊の画集制作への温かいご支援を心からお待ちしています。

 

今回のプロジェクトは募集終了時に目標額を達成しないときは支援者様に返金となります。仮にプロジェクトが成立しなかった時も、発行部数や装丁の仕様をかえ、自己資金を使って3冊の桜の本を完成させることを計画しています。

 

大津京・京都から始まった私の桜スケッチの旅はこれから日本中さらには世界へ広がっていくと感じています。なぜなら桜を愛する人がいる限り桜はその思いに答え、これからも独自の進化を遂げていくからです。個性豊かな桜たちがいつまでも咲き誇っている、幸せな日本でありますように祈りを込めて、桜咲く美しい未来を子どもたちに届けましょう!

 

本プロジェクト扉の桜 麒麟(キリン)

名 Cerasus serrulata’Kirin’

 

この桜は遅咲きのサトザクラとして有名な品種で、スケッチした京都府立植物園には国立遺伝学研究所より植樹されたという記述が残っています。名前の由来となったと思われる、中国の伝説の神獣 麒麟の純粋な姿そのものの美しい桜です。

 

青い薔薇社

All rights reserved

こちらに掲載した画像や写真等はすべて著作物の為、無断転載・複写・複製等はおやめください

 

プロジェクト実行責任者:
須田久仁子(青い薔薇社)
プロジェクト実施完了日:
2024年7月29日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

私は、日本の桜を未来の子どもたちへ繋いでいくために京都にてスケッチして描いた桜のボタニカルアート250種類を、2024年8月出版予定の書籍『SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集 Part.1』と、2025年出版予定の書籍『SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集 Part.2』と書籍『SAKURA ボタニカルアーティストの京都桜紀行』という3部作にして出版します。桜の画集3冊の出版資金に皆様からのプロジェクトへの支援金を使わせていただきます。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額は自己資金より補填します。

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プロフィール

🌸絵本作家・イラストレーター・ボタニカルアーティスト🌸京都府京都市生まれ🌸地球の宝物を見つめて描いた絵本を製作しています🌸世界に向けて日本の自然と文化を届ける青い薔薇プロジェクト発信中🌸滋賀県大津市在中

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リターン

3,000+システム利用料


書籍SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集3部作の出版を応援します!<シルバー>

書籍SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集3部作の出版を応援します!<シルバー>

◆感謝の気持ちを込めて、桜のボタニカルアートを添えたサンクスメールをお贈りします

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年8月

10,000+システム利用料


書籍SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集3部作の出版を応援します!<ゴールド>

書籍SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集3部作の出版を応援します!<ゴールド>

◆書籍SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集 Part.1の初版本を1冊お贈りします
◆感謝の気持ちを込めて、桜のボタニカルアートを添えたサンクスレターをお贈りします

支援者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年10月

30,000+システム利用料


書籍SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集3部作の出版を応援します!<プラチナ>

書籍SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集3部作の出版を応援します!<プラチナ>

◆特製桜ミニボタニカルアート3枚組をお贈りします(桜の種類はこちらでお選びします、はがきサイズの複製画になります、額装はイメージでセット内容には含まれません)
◆書籍SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集 Part.1の初版本を1冊お贈りします
◆感謝の気持ちを込めて、桜のボタニカルアートを添えたサンクスレターをお贈りします

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年10月

100,000+システム利用料


書籍SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集3部作の出版を応援します!<スーペリア>

書籍SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集3部作の出版を応援します!<スーペリア>

◆特製額入り手描きの桜ボタニカルアートをお贈りします(桜の種類と額装はこちらでお選びします)
◆書籍SAKURA 京都を彩る日本の桜ボタニカルアート画集 Part.1の初版本を1冊お贈りします
◆感謝の気持ちを込めて、桜のボタニカルアートを添えたサンクスレターをお贈りします

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年12月

プロフィール

🌸絵本作家・イラストレーター・ボタニカルアーティスト🌸京都府京都市生まれ🌸地球の宝物を見つめて描いた絵本を製作しています🌸世界に向けて日本の自然と文化を届ける青い薔薇プロジェクト発信中🌸滋賀県大津市在中

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