【メッセージ】実行委員会メンバー 花山和也

 

土から生える2024 図録制作のためのクラウドファンディングは残り11日。

 

ここまでたくさんのご支援をいただいていますが

 

まだまだたくさんの人に届けたい！

 

ご支援いただいたみなさまからも拡散していただけたら大変嬉しく思います。

 

 

 

本日は実行委員会メンバーである花山和也(新町ビル／山の花 店主)のメッセージをお届けします。

 

 

 

 

 

多治見に暮らし始めてもう十二年になります。

 

六年前に始めた「新町ビル／山の花」では、作り手との日々を重ねながら、

 

自分なりに、この地域で生まれる文化や表現を見つめ続けてきました。

 

 

 

 

 

世代を超え、それぞれの価値観や信念を持った人が、

 

やきものという文化を通して交わることで生まれる目に見えない力に、

 

何度も心を揺さぶられてきました。

 

 

「土から生える」は、その力が一斉に芽吹いたような時間だったと思います。

 

 

 

 

 

「土から生える」で生み出された作品や、現場に残った作家の息遣い、

 

会場を共に作り上げた人たちの汗、訪れる人の驚きや感動——

 

そのすべてが、この地に新しい風景を生み出したように感じます。

 

 

実行委員の一人として、その瞬間を見つめ、支え、共有できたことは、何にも代えがたい経験でした。

 

 

 

 

 

 

けれども、何かが生まれる瞬間の熱や、現場で体験した記憶は、時間とともに薄れていってしまいます。

 

だからこそ、その熱や記憶を丁寧に掬い取り、記録として未来へ手渡すことが大切だと思います。

 

 

 

 

 

この図録が、あの時間と空間の熱を紙の上に宿し、

 

まだ見ぬ誰かの心を震わせ、次の世代へと文化の火をつなぐ力になることを願っています。

 

 

実行委員会メンバー　花山和也