2014年に「八岐大蛇(やまたのおろち)」の題で絵にした、陸前高田市今泉地区の巨大ベルトコンベアは標高128メートルの丘陵を45メートルにまで切り崩し高台造成し、排出する土砂504万トンを全長約3キロのコンベアで冠水地区まで運搬するものです。


このベルトコンベアの総工費は約120億円、トラック運搬では9年かかる工期を2年まで短縮することができ、冠水地区は12メートルまでかさ上げされる計画だとのことです。
この埋立土砂の運搬も2015年9月に終了し、その後の解体の様子を確認しに陸前高田へと向いました。

年末のため休工中でしたが解体はほぼ終了し、残るは夢の架け橋(気仙川を跨ぐ吊り橋コンベアで公募て名付けられたもの)や国道に跨っている一部部分のみが残されていました。


国道45号と国道340号を跨ぐコンベアにはそれぞれ違う形状のカバーが取り付けられていたようで、道路に運搬中の土砂が落下しないように工夫が去れていたようです。具合よく「奇跡の一本松駐車場」からこのコンベアの残骸と夢の架け橋、そして漁業関係者の作業場が重なってを見える構図があり、復興事業と産業の対比が印象的でこの構図を描くことにしました。しかも駐車場の端がポイントなのでなら画材の運搬も楽だし、トイレと自販機が使えて描くにも快適です。
年末年始のため休業していたのですが、売店や食堂の店主からコーヒーやお菓子、カイロなどを差し入れして頂ありがたい限りです。

「元々この駐車場はパチンコ屋で、隣に焼肉店、さらにパチンコ屋が並んでいた一角なんだ。震災後は資材置き場になってそして今は一本松の駐車場となったわけさ」

八岐大蛇(やまたのおろち)と付けた前作の題名は、気仙川の「夢の架け橋」を渡ったところから複数に分岐し、流れ落ちるコンベアの頭が大蛇の頭に見えたのをなぞらえてつけた題名でした。それならばこの絵は、コンベアが切断されたことを見立てこの言葉を追加するのが相応しいと感じ以下の副題を追加しました。

〜天羽々斬〜(〜あまのはばきり〜)
スサノオが八岐大蛇を退治をしたときに持っていた剣の名前です。

※なおオロチの尾っぽから出てきた剣の名前を天野群雲の劔(草薙の劔)といい、皇室の三種の神器の一つとなっていた。

 

新着情報一覧へ