看取りボランティア「うた」のブリーダーレスキューで感じたこと

私たちアスルで、看取りボランティアとして受け入れてきた仔たちは、すでに25頭になりますが、その中には、繁殖業者崩壊から来た仔もいます。（近々ではシェルティのうたもブリーダーレスキューです）

ぶくぶくと太らされた身体、垂れ下がったお腹、、、一体何回の出産を繰り返し何頭の子犬を産まされてきたのでしょうか。

繁殖業者さんの中にも優良な業者さんもいらっしゃるかと思いますが、しかし中には、信じがたいような劣悪な環境で犬たちを飼育し、お金儲けだけを目的として、商品として次々と無理な繁殖をさせる悪質な業者も多いのが現実です。

昨年11月に逮捕された長野県松本市の悪質ブリーダーのニュースは、耳を疑うものでした。彼らは、母犬の足をしばり、獣医師の資格も持たないのに無麻酔で帝王切開をしていたというのです。余りにも残酷過ぎるこのニュースは、怒りと悲しみと悔しさで胸がいっぱいになります。

繁殖に使えなくなった犬たちは、飼い殺し状態、見た目の悪い仔や病気の仔は、水につけて溺死させてしまう、売れ残った仔たちは、
「引き取り屋」と呼ばれる業者に安価で売る、など聞くに耐えない話ばかりです。この亡くなった仔たちは、命の犠牲になった仔たちです。これは、氷山の一角にしかすぎません。

何の罪もない犬たちが、このような人間によって、もてあそばれているといっても過言ではありません。

私たちの看取りボランティア活動は、微々たる活動ではありますが、この活動がひとりでも心ある方々の目に触れ、水面に投げ入れた小石の波紋が広がっていくように、段々と大きくなっていってくれることを願っております。

クラウドファンディングも残り、8日となりました。
みなさまのお気持ちを寄せていただけますよう、お願い致します。

　　スタッフ　　小野多美子