プロジェクト概要

 

ミャンマーに住みながら、ミャンマーの国籍が与えられていない少数民族ロヒンギャの人々。彼らは、政府や軍による暴力・虐殺行為の対象となり、「世界で最も迫害されている人々」と呼ばれています。彼らが難民として隣国のバングラディシュに逃れて来ても、即席のシェルターでの生活が待っており、水や食料も十分にありません。同じアジアに住む人間として、何もしない訳にはいかない、なんとかして彼らを支援したいと思っています。

 

 

水も食料もない、ロヒンギャ難民の「現実」

 

こんにちは。SUAC For People共同代表の稲川望です。僕は今静岡文化芸術大学で学んでいます。

 

SUAC For Peopleは、静岡文化芸術大学国際文化学科の学生により設立された団体です。同大学下澤嶽(しもさわたかし)教授と有志の学生により国際協力のプロになるための勉強会をしています。勉強会において、世界中で起こる紛争、貧困、人権侵害などの問題について勉強しロヒンギャ難民について知り、今年の2月にクラウドファンディング(前回のクラウドファンディングのページはこちら)を行い、緊急食糧支援をしました。

 

そして今年の9月、メンバーと共に難民キャンプの訪問、インタビュー調査を行いました。2月に行ったクラウドファンディングのその後、現地の支援状況を確認するための訪問を予定していましたが、8月25日にロヒンギャの武装勢力とミャンマーの治安部隊が衝突したのをきっかけに大量の難民が再び流入をはじめたため、現場の状況の確認と緊急支援を行うための事前調査に目的を切り替え、訪問をしました。

 

現地で見た、路上で生活する人々、竹とビニールシートで作った即席のシェルターで暮らす人々、彼らが置かれている状況は劣悪なものでした。インタビューで皆が口を揃えて語ったのは、「水がない、食料がない。」という切迫した生活の様子でした。日々難民の流入が続いている中、食料危機はより深刻なものになっていくことが予想されます。これを受けて私たちSUAC For Peopleは緊急支援を行うことを決定しました。

 

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難民キャンプで過ごす母子へのインタビューの様子(クトゥパロン難民キャンプにて)

 

現場で見た、聞いた、彼らの「生活」

 

ロヒンギャとは、ミャンマー西部のラカイン州に住む、インド・アーリア系のイスラム教徒です。地球上で約180万人、ラカイン州には100〜130万人が住むと推定されています。仏教徒が大半を占めるミャンマー国内で、彼らは差別・偏見が根強く、そのため近隣諸国に難民として逃れる方々が大勢います。

 

8月25日、ロヒンギャ武装勢力ARSA(アラカン・ロヒンギャ救世軍)が警察署など複数箇所を攻撃したことで始まったミャンマー軍による掃討作戦で、40万に届くほどの難民が発生し、そのほとんどは隣国バングラデシュに流入し、現場は混沌としています。


現地では、食料も水もない、衣服も医療支援も受けられない、そんな人々が道路に溢れていました。また、難民キャンプでは竹とビニールシートで作られた即席のシェルターで多くの人が暮らしています。

 

ミャンマー軍による弾圧についての証言は多くの人々が語ってくれました。息子を銃撃された母親、親戚22人を殺された女性。ミャンマー軍がロヒンギャの人々を閉じ込め、火を付け、さらに周りの赤子を炎の中に投げ込んだ、という事件を語ってくれた方もいました。ミャンマー軍による弾圧は一般市民の方々へも及んでいます。

 

ミャンマーでの軍による弾圧による精神的な傷も大きく、感情を失ってしまった少女にも出会いました。彼女はわずか15歳で、従兄弟と叔父の死を経験しました。その全てが、ミャンマー軍の弾圧によるものでした。「私はもう感情がありません。」彼女は自らそう語りました。惨劇を経験したことによる心の傷は非常に大きなものであると感じさせられました。


彼らの命を繋ぎとめるため、少しでも安定した生活を送られるようにするため、私たちは緊急支援を行うことを決定しました。

 

生後約2週間程の乳児。栄養失調で痩せ細り、目は一度も開いていない。母親は「あと2,3日の命かもしれない。」と話した。

 

私たちの支援が彼らの「命」に

 

今回のプロジェクトでも、前回と同じく皆さまからのご支援をいただいて、現地NGOのAPCD(Association for Pisciculture and Cattle Development)と、EKATAの2団体に緊急食糧支援に協力します。 APCDは、バングラデシュのダッカに事務所を置き、バングラデシュで開発や教育に関わる活動を行っているNGO団体です。

 

APCDとEKATAの両団体は、政府による活動許可を取得しており、難民キャンプへの食糧配給が可能であるため、彼らと協力し、支援を行うことを決定しました。


この食糧支援によって水、乾燥米、サトウキビ、クッキーなどのすぐ食べることのできる食糧が家族単位で配布されます。日本円で約432円で、一家族一日分の食糧支援ができます。更に今キャンプは深刻な水不足です。井戸の整備に必要なチューブを予算に組み込むことも検討しています。本当に何もなく、生命維持すら危ういロヒンギャ難民を1日でも早く、支援したいと考えています。

 

資金使途

以下の食糧配給を難民キャンプで暮らす約1000家庭に届けます。

米2kg 120タカ
サトウキビ500g 35タカ
子どもたちへのクッキー 1パック 120タカ
諸経費(運送料・人件費など) 95タカ

計370タカ(日本円約500円)/1家族1日分(4〜5人を想定)

 

 

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現地の人々による食料、水、衣服の配給。人々が群がる。(クトゥパロン難民キャンプにて)

 

世界的な人道危機。私たちが「できること」

 

インタビューで語られた彼らの記憶は、耳を覆いたくなるものばかりでした。軍による殺害、拷問、レイプ、放火。家族や親戚を殺されながらも、必死にジャングルの中を歩き、彼らは国境を渡って来ました。しかし、バングラデシュに来たからといって、安心はできません。絶対的な食料、水不足。衣服や居住スペースもままなりません。そんな彼らに必要なのは、今を生きること、安定した生活を送ることです。

 

こんな近くのアジアの国にも難民がいるのです。何もしない訳にはいきません。ミャンマーに行った際の報告会などを行いながら、周りの方々にはロヒンギャ難民の問題を知らない方も多くいます。また、日本でロヒンギャ支援をしている団体も少なく、わずかでも彼らの力になれればと思い活動を始めました。この世界的な人道危機に対し、まずは彼らの命を繋ぎとめること、それが私たちに課せられた使命だと考えています。

 

同じ時代に生きる人間として、手を差し伸べられたらと思います。ご協力お願いいたします。

 

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難民キャンプで出会った病気の子ども。医療支援は受けられていないという。(クトゥパロン難民キャンプにて)

 

現地報告書を送らせていただきます。

 

今回、ご支援をいただいた方全員に、感謝の気持ちを込めたメールと、現地での支援状況、またその詳細を記した報告書を送らせていただきます。

 

リターンについて

■1,000円の支援【学生限定コース】(約2
家族分の1日の食料を届けることができます。)
リターン:感謝の気持ちを込めたメールを送らせていただきます。 現地での支援状況を記した報告書を送らせていただきます。 *治安、その他事件等で支援内容が変更する可能性もあります。

■5,000円の支援(約10家族分の1日の食料を届けることができます。)
リターン:感謝の気持ちを込めたメールを送らせていただきます。 現地での支援状況を記した報告書を送らせていただきます。 *治安、その他事件等で支援内容が変更する可能性もあります。

■10,000円の支援(約20家族分の1日の食料を届けることができます。)
リターン:感謝の気持ちを込めたメールを送らせていただきます。 現地での支援状況を記した報告書を送らせていただきます。また、報告書にお名前を掲載させていただきます。 *治安、その他事件等で支援内容が変更する可能性もあります。

■25,000円の支援(約50家族分の1日の食料を届けることができます。)
リターン:感謝の気持ちを込めたメールを送らせていただきます。 現地での支援状況を記した報告書を送らせていただきます。また、報告書にお名前を掲載させていただきます。 *治安、その他事件等で支援内容が変更する可能性もあります。

■50,000円の支援(約100家族分の1日の食料を届けることができます。)
リターン:感謝の気持ちを込めたメールを送らせていただきます。 現地での支援状況を記した報告書を送らせていただきます。また、報告書にお名前を掲載させていただきます。 *治安、その他事件等で支援内容が変更する可能性もあります。

 

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現地NGO「APCD」とのミーティングの様子。(ダッカにて)

 


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