北東部４県で食料配布や医療支援を展開しました

ご支援いただいた皆様

 

ご報告が遅くなりましたが、モンスーンよる大雨で「数十年に一度」の大規模な浸水被害が発生したバングラデシュに対し、A-PADは以下の支援活動を実施しました。

 

「気候弱者のみなさんのお役に少しでもお役に立てればと思います！」「日本も気候変動の責任が大きいので、気持ちばかりですが、現地のためになればと思います」など皆様の応援が励みになっています。被災した地域では、やっと水がひきましたが、農業や漁業への影響も大きく、時給自足に近い暮らしをしていた人々にとって、生活再建はまだまだこれからです。引き続きご関心をお寄せいただけましたら幸いです。

 

支援期間：2022年6月27日ー7月26日

支援地：北東部４県（５郡）

支援内容：

・食料パックを1000世帯に配布

・下痢予防のための経口補水液を1000世帯に配布

・浄水タブレットを1000世帯に配布

・巡回診療と医薬品を6,610人に提供

 

 

Survival Story of Kulsum Akter

 

洪水の被害にあった

クルスム・アクテルさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人の子どもと障がいのある夫と暮らすKulsumさんは、洪水が起きた夜、隣の家の大きな物音を聞いて、自宅に水が流れ込んでいることに気づきました。どうしてよいか分からずパニック状態で、水位がみるみる上昇する中、子どもたちとなんとか泳いで避難し、救助隊員のボートに助けられました。避難所滞在中、娘が不衛生な水を飲んで体調を崩してしまい、満足な栄養をとることもできませんでしたが、A-PADバングラデシュが医薬品と食料を届けました。

Kulsumさんは「家畜や資産の全てが流されてしまいました。家族は皆お腹を空かせていて、5カ月の娘はまともに呼吸もできず母乳も飲めなくなっていましたが、A-PADバングラデシュのチームが治療と医薬品、食料を提供してくれました。緊急時にこうしたサービスを受けることができ、CISとA-PADに大変感謝しています」と話しています。

 

今回の洪水は、突然のことで多くの住民が自ら対策を講じることができず、着の身着のまま逃れました。A-PADバングラデシュは、ボードや小型の船を使って脆弱なコミュニティを訪問し、窮地に立たされた人々の命を守れるよう尽力しました。