今回は、ヒグマ対策ゴミステーション(とれんベア)の製品化までの道のりをご紹介したいと思います。以下は、知床財団の情報誌SEEDS(No.224/2014年10月10日発行)掲載記事からの抜粋です。

 

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製品化までの道のり

 

 とれんベアを製作するにあたり最初に行ったのは、実際にゴミステーションを製作・販売するノウハウを持つパートナー企業を探すことでした。私たちが相談に行ったのは、網走市にあるシティ環境という会社でした。シティ環境さんは、ごみ処分場の運営や廃棄物の収集運搬、特注のゴミステーションの製造・販売を行っています。クマ対策ゴミステーションの商品化を視野に、シティ環境さんは製造販売を、知床財団は野生動物対策に関するノウハウを提供する協同プロジェクトが立ち上がり、2012年春、試作品の製作がスタートしました。

 

1)飼育ヒグマでテスト

 旭川市旭山動物園で飼育個体に協力してもらい、 とれんベアの強度や構造を確認しました。ヒグマが体重をかけると、 とれんベアを固定した鉄板がずり動き、 ひやリとした場面もありましたが、 本体は大丈夫でした。 このテストから、ヒグマにひっくり返されないよう、 地面にしつかリと固定する必要があることがわかりました。

 

2)人の使用感をテスト

 私たちの活動拠点、 知床自然センターに設置し、スムーズに扉が開閉できるか、ゴミ収集に支障は出ないかなど、使い勝手をテストしました。扉止めの鎖をつけたり、扉の接続部分の蝶番を丈夫なものに交換したりするなど、いくつかの改良を加えました。

 

3)野生のヒグマでテスト

 ウトロ高原の山中にとれんベアを設置し、野生のヒグマに対して耐久テストを行いました。仕掛けた赤外線カメラには同一と思われるヒグマが2度姿を現し、とれんベアを押したりゆすったりする状況が記録されていましたが、とれんベアは無傷でした。

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(抜粋終)

 

 
旭川市旭山動物園でテストした際の様子、実際に放飼場にとれんベアを入れ、強度を試験しました

 

 

実際に試験設置し、人の使用感をテストしました。ゴミ収集をされている方にも使用感を伺いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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