ご支援感謝致します。皆様のお力で小早川家墓所は蘇ります。
コロナウィルスの影響が深刻な状況の中で、支援者の皆様も不安な日々をお過ごしのことと存じます。昨年4月にこのクラウドファンディングで募集を開始した時も、別の意味での不安な気持ちを抱えておりましたが、まさか1年後に世界が今のような状況になるとは予想もしませんでした。
皆様の生活にどのような影響が出ているのか大変危惧しております。
広島県もコロナの影響で外出自粛が続いておりますが、小早川家墓所の工事は今年度最後の工程を迎え、来年春には完成する予定です。
去る4月8日米山寺において、今年度実施する米山寺宝篋印塔の保存修理工事についての打ち合わせがあり、修理方針の協議や発注手続きの確認、設計管理業務の締結等が行われました。いよいよ最後の工程である第三工程(宝篋印塔修理・復旧・墓所外柵工事)に向けての準備がスタートします。
工事が順調に進めば、来年(令和3年)2月28日に墓所にて、落成式及び点眼供養の法要が行われる予定です。皆様からいただいた支援金は、全額この墓所の復旧工事費用に充てさせていただきます。
思えば昨年このクラウドファンディングをやってみようと思ったきっかけは、ある方がSNSに投稿されていたメッセージでした。歴史を深く学び、個人で歴史に関わる活動をされておられるその方は、被災した墓所の状況を示し、いち早く「寄付を募ってもらえれば協力したい」と言うメッセージを発信されていました。
墓所の復旧工事に莫大な費用がかかることが分かり、小さなお寺だけでは費用の捻出が困難で、今後の維持管理にも支障があることを痛感していた私達にとって、それは一筋の希望の光でした。
皆様もご存じのように、小早川家墓所は境内の外にあるため、これまでどれくらいの方がこの墓所に関心を持ち、そこを訪れておられたのか十分な把握はできておりませんでした。小早川隆景公や小早川家墓所は、一部の歴史に造詣の深い方々はご存じかもしれないが、それほど多くの方に関心をもってもらえるとは思えませんでした。
しかし、そのメッセージを目にしたとき、歴史や文化財に関心のある方ならば、米山寺に縁のない方でも協力していただけるかもしれない。情報発信にご協力いただける方を募り、米山寺の窮状を訴えれば、より多くの方にご支援いただけるかもしれない。何よりもこの状況をより多くの方に知っていただくことが、これからの墓所の維持管理にも希望が持てるのではないか。
そう思い、全く初めての経験でしたが、このクラウドファンディングに挑戦することを決意しました。
今コロナの影響でつらい思いをされている方がおられたら、どうか一人で悩まないで周りの方々に助けを求めて下さい。私達がそうであったように手をさしのべて下さる方は、きっといます。また、そういう方々がいることで希望の光が見えてきます。
このプロジェクトには、私達の想像を遙かに超える多くの方々にご支援を戴くことができました。皆様のお力で小早川家墓所は、以前よりも立派な姿で蘇ります。
墓所が復旧した暁には、どうか一度蘇った姿を見にお越し下さい。工事はまだ続きますので、墓所が完全に復旧するまで、今後も進捗状況を新着情報としてお伝えしていきます。それをご確認いただきながら、皆様体調に十分気をつけてお過ごし下さい。いつかまたお会いできる日を楽しみにしております。