現地インターンから日本に戻り、2週間が経ちました。

 

 

2か月という期間の中で、インドで生活をするたくさんのチベット人たちと知り合えた今、私が考えていることを書きたいと思います。

 

私がチベットに関わり始めたのは、2016年の夏から。
インドのラダックという所にあるチベット人学校を訪ねたのがきっかけでした。

突然押し掛けたにも関わらず、快く受け入れてくださったのは今でも忘れられません。

ほとんど予備知識のないまま訪れた私は、目の前で無邪気に遊んだり勉強したりするチベット人の子どもたちの姿を、単に日本の子どもたちの姿と重ねていました。

 

 

「見た目」や「子どもらしさ」としては日本人の子どもと変わらないかもしれない。

しかし、自分で調べたり聞いたりする中で、彼らの持つバックグラウンドは日本人の子どもと大きく異なることが分かりました。

 

例えば、

 

  • 自分たちの「国」がないこと
  • 宗教が生活に強く影響していること
  • 膨大な努力をしても市民権を得られるか定かでなく、「外国人」として扱われること
  • 小さい頃から親元を離れて教育機会を得る子どもたちが多いこと


が挙げられると思います。


またその一方で、

遊牧民であったりイスラーム教を信仰したりする、彼らの一律のイメージには収まりきれない姿も垣間見えました。

 

日に日に増していくチベットへの関心、そしてお世話になった方たちへの恩返しとして、

レインボーチルドレンのインターンに応募しました。

 

 

インターンとして関わったからこそ実感できたことがあります。
それは、レインボーチルドレンの意義です。


1つ目に、

チベット人学生に対して、「奨学金」という学びに対する大きなインセンティブを与えられます。

当たり前だと言われるかもしれませんが、簡単には成しえない意義あることだと思います。

私がお金を出しているわけではないですが、奨学生たちには何度感謝をされたことかわかりません。

 

ここインドでは、チベット人学生が簡単にアルバイトできるような状況にはありません。余程の潤沢な家計でない限り、奨学金を得られることが進学できることに直結しているのが現状です。

 

「学びたいのに学べない」子どもたちを支援するというレインボーチルドレンの活動は、2015年に出された「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念、


「だれひとり取り残さない(No one left behind)」


と通じるものがあると感じます。

 

 

2つ目に、

奨学金に加えて、「リーダー育成」という大きな目標を持っています。

今回のインターンでは、奨学生ミーティングで行う「わらじづくり」ワークショップの準備に携わりました。

 

これは、一見すると「日本文化を紹介する」一方的なワークショップです。

しかし、奨学生からのアクションが想像以上にあったことに驚きました。

ワークショップの話を聞いて「事前に教えてほしい」と集まってくれる奨学生や、当日の準備やわらじ作りの指導を率先して手伝ってくれる奨学生、より簡単に効率的にできる方法を編み出してくれる奨学生までいました。

 

 

他愛のないことかもしれませんが、

双方向的なワークショップをねらった仕掛けの重要性を感じましたし、

最終的には学生だけでワークショップが出来上がってしまうような未来のミーティングの形も想像することができました。

 


今後レインボーチルドレンは、日本人学生も巻き込んで新たな化学変化を狙っています。


「チベット難民の子供達へ世界で活躍する為のパスポートを届けたい」
 

来年春に開催する日本チベット学生会議はそのスタートとなります。

単なる奨学金支援に終わらない、「人づくり」という新たな国際協力の形に、ぜひこのプロジェクトを通じて参加されませんか?

 

第4期海外インターン 大阪大学人間科学研究科 森五郎

 

 

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