プロジェクト概要

人と本との出会いの場を増やす「小さな本屋」を開業したい

皆様の暖かいご支援のおかげで、物件の内定を得られました

 

はじめまして!宮崎勝歓です。この度、新しいタイプの「小さな本屋」を開業することに決断いたしました。その小さな本屋の名前は、「書肆スウィートヒアアフター」。人と本との出会いの場を増やしたいです。

 

場所は神戸・元町の南側、栄町(乙仲通)にて、8坪の店舗を予定しております。乙仲通は、小さな雑貨店やカフェが集まる街歩きの人気スポットです。古本を中心に、新刊(とくに普段目に入りにくい小出版社やリトルプレス、詩と短歌)も扱い、貸本も計画しています。
 
机と椅子を設置して、ゆっくりとした「本との一期一会」を望みます。また、ギャラリースペースを確保し、若手芸術家の支援も行い、本に興味がない方でもふらっと寄れる場にしたいです。「人と本との出会い」、「人とアートの出会い」、「人と人との出会い」、これを理念として年内の開業を目指します。
 

次の目標として110万円を目指していこうと思います。追加費用により、新刊の仕入れ代金と古書の買取資金を充実させることができます。引き続き、みなさまのご支援・ご協力よろしくお願いいたします!

 

 

(本を介したコミュニケーション。親子の絆も深まります。友人T氏)

 

海文堂の残してくれたDNAのごく一部に過ぎなくても、自分なりの解釈で受け継いでいきたい

 

開業を決意したきっかけを書きます。まず一つ目に、新刊書店で勤めている上で感じる焦燥感があります。前提に、大学院での日々で地味だけど重要な専門書出版社がほんとうにたくさん存在することを知りました。ただ、現実には一日に発行される書籍が平均200点と言われています。それが毎日です。大型店舗では新刊の山に埋もれ、中小店舗では入荷自体がありません。

 

つまり、スポットが当たるのはよほどの話題作。せっかく出版されても、大半の商品が誰の目に留まることもなく、陽の光を浴びないまま終わってしまうのです。そこで、一人の人が一冊の本とじっくり対面できる場が必要だと感じています。内沼晋太郎氏の言葉を借りれば、書店業界の未来は暗いとしても、「本の未来」はまだまだ開かれていると信じます。一期一会の点では、新刊も古書も同じです。本との「出会い損ね」をわずかでも克服できれば成功です。

 

二つ目に、昨年9月に元町の看板でもあった海文堂書店が創業99年で閉店に追い込まれた件があります。海文堂は中規模ながら独特な棚の見せ方で異彩を放っており、全国的に多数のファンに愛されました。私も十年以上通いましたが、海文堂でしか見つけられない本といくつも出会いました。それでも閉店せざるを得なかった、という事実を受け止め、新たな手法の模索が必要です。

 

また、海文堂はギャラリーの併設、古書コーナーの設置など多方面にわたって開拓者で有り続けました。海文堂の残してくれたDNAのごく一部に過ぎなくても、自分なりの解釈で受け継いでいきたいと考えます。ギャラリースペースの設置や、ただの古本屋ではなく、限られた範囲であろうと新刊も同時に扱うことにこだわりたい理由です。

 

(海文堂書店の元店長・福岡さん人文書担当の平野さんはじめ皆様と)

 

古書店巡りで店主さんにインタビュー

 

昨夏に海文堂書店の閉店が明らかになって以降、危機感を感じた私は、以前に増して通う回数を増やし、「海文堂の書棚」を学び取ろうとしました。但し、その当時、自分で開業することは考えておらず、純粋に「忘れたくない」の一心でした。そして、他の書店巡りも増やして、違いがどこにあるか、比較をすることに努めました。私自身が勤めている書店は、ごく普通の何ら特色もない中規模なチェーン店舗です。テレビやネットで話題の商品、映像化作品、社会現象などにアンテナを張って、とにかく売れ筋商品の確保に奔走しています。

 

つまりどこにあっても売れる商品ばかりです。もちろんそういう書店も必要だし、存在意義もあるわけですが、少なくとも私個人が望んでいる書店とはかけ離れています。なので休日には大型書店に寄って、どんな専門書出版社があるのか、どんな新刊が出ているのか、チェックをしています。

 

また、今春に至って開業を考え初めてからは、趣味の古書店巡りも様子が変わってきました。少し違った角度から、つまり自分ならどうするかを考えながら棚を眺めて本を手に取るようになりました。そして、店主さんに自分の意志をお伝えして、開業に関するいろいろなお話を聞かせて頂く「取材」を本格的に開始するに至り、「書肆スウィートヒアアフター開設準備室」というブログを始めました。(http://sweethereafter311.blog.fc2.com/

 

京阪神どこの古書店に行っても、店主さんは暖かく迎えて下さりました。包み隠さずお話しして頂いて、私のほうがびっくりするくらいでした。次第にわかってきたことは、それぞれのお店がまるで異なるような展開を経て開業し今日に至っているため、直接参考になるような「企業秘密」など無きに等しいということです。ですから、私も自分自身に相応しい手法を考えることが必要です。クラウドファンディングによる資金集めというのもその一つなのです。

 

(某古書店にて取材の折に)

 

「ちょうど良い本屋」を目指して

 

昨今の書店業界は、二極化(ないしは三分化)の傾向がどんどん明確になっています。つまり、一方で「〇〇地区最大級」を誇るナショナルチェーンの超大型店。もう一方で個性を全面に押し出したセレクトショップのようなユニークな小規模店。そして駅前やショッピングモール内の所謂普通の中規模チェーン書店。「街の本屋」は減るばかりです。そんななか、最近よく耳にするのが「ちょうど良い手頃な本屋がない」という話です。超大型店では、どんなに検索機能が進歩しても、大きすぎて探し疲れる。セレクトショップにしょっちゅう通えるわけでもないし、敷居も高そう。そしてチェーン書店はどこも似たり寄ったりで、売れ筋商品しかない。要するに「面白くない」。(そこに、ネット販売の浸透と電子書籍の普及といった話が加わってきます。)

 

私が古書専業ではなく、新刊も扱っていきたい理由はここにあります。例えばブックレットと呼ばれる小冊子を重視したいと思います。入門書では飽き足らないけど、専門書にまでは手を出せない、そんな読者に橋渡しのような役割を果たしてくれる存在です。残念ながら小出版者のブックレットは大型店では埋もれがちです。いささかナイーブに過ぎるかもしれませんが、ネットでは得られない、店頭での実物の本との出会いという奇跡を私は信じています。

 

狭い店舗で、扱う点数も限られますが、「へぇー、こんな本出てるんだ!」と思って頂けるような選書を第一に心がけます。新刊も古書も併せて、「あの店に行ったら知らない本があるよ」、「なんだか面白い本屋があるよ」と一人でも思っていただける「小さな本屋」を実現したいです。

 

この数年で神戸・元町には、新しいタイプの古書店がずいぶん増えました。私もその輪に加わることで、「書店巡り」の楽しさは増します。ありがたいことに、「先輩」店主さんたちも、仲間が増えるのは嬉しいこと、と仰って下さいます。そして、一店舗では不可能でも地区の総合力で、本との出会いの場面を増やす効果が期待できます。そこに私が開業する意義があると考えます。

 

(入居予定のレトロモダンな清和ビル)

 

 

引換券について

 

・サンクスレター

 

・雑誌『SAVVY』(京阪神エルマガジン社)2014年4月号。特集「関西の本屋&ブックカフェ75」

 

・大阪発祥の注染による「にじゆら」オリジナルてぬぐい(ロゴマーク入り)

(写真は参考例)

 

・『本屋図鑑』(夏葉社)

 

・ご支援いただいた方の名前を冠した「貸本棚」の設置(支援者の選書によるコーナー作り)


・店主セレクトの本の詰め合わせ7冊。


・神戸(ご希望によっては大阪・京都でも可)の古書店巡りツアーにご招待

 

 

 


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