プロジェクトの終了報告について
【プロジェクト終了のご報告とお礼について】
明けましておめでとうございます。
旧年は支援していただいた皆様には、大変お世話になりました。
皆様のご支援のおかげをもちましてプロジェクトの第一歩となる
ブトカマベツ川の氾濫原となる分流に橋を架けることが出来ました。
北海道大学雨龍研究林内を流れるブトカマベツ川。
・氾濫を繰り返すブトカマベツ川は、元の流れに戻りたがっている?
・川を自由に氾濫させることで氾濫原ができ、そこには様々な生物にとって豊かな環境ができる?
・川を自由に氾濫させると研究林の林道が崩壊し120年間続けてきた森や川の研究が大変になる。
北大や研究者、朱鞠内漁協はじめとする地域の関係者でこれらを解決する方法について議論を重ね、今回の木橋を架けるという結論になりました。
木橋を架けるといっても工事を業者に発注するには莫大な費用がかかるため、役割分担しながら自らの力で橋をかけよう!ということになりました。
林道をまたぐ分流の北側と南側の2か所に木橋をかけるため、木橋の原材料となるカラマツの調達から始まり、皮むきや火入れなどの加工、木橋をかける部分の整地、そして橋を架ける本工事、これら全てを㈱北海道技術コンサルタントさんにアドバイスをいただきながら、北大や漁協のスタッフの手弁当作業で行い、何とか9月に2つの橋を架けることが出来ました。
今回ご支援いただきました資金は、橋の製作にかかる材料費等に使わせていただきました。
今後は雪解け後に川の流れや状態を観察しながら状況に応じて橋の補修を行う予定です。
また、氾濫原についても今後どのように変化していくのか研究者による調査も行う予定です。
12月末には、今回のプロジェクトで生まれたブトカマベツ川をモチーフにした「ブトカマ君」がデザインされたグッズなどの返礼品を送らせていただきました。
今後とも「ブトカマ君」を通してたくさんの人にこの取り組みが広がっていけばと思います。
今回のプロジェクトを通して、森を守る北海道大学雨龍研究林、川を守る朱鞠内湖淡水漁業協同組合を中心として多くの関係者と深く連携することができました。それはこのような機会がなければなかなかできなかったことであり、氾濫する川の様に絶えず変化する自然と向き合うには、人間も柔軟に変化していかなければならないとこのプロジェクトで学ぶことが出来ました。
橋を架けることは出来たものの、これからはうまく分流できるのか、橋は維持できるのか、氾濫原はどのような環境になるのか、などなどの経過観察、橋や林道の補修などやることは沢山あります。
イトウはじめとする生物にとって豊かな環境となるように継続的に活動していきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
改めまして、この度は大変ありがとうございました。