アポイ岳の春の花

本州ではとうに通り過ぎた桜前線が、いまアポイの山麓にさしかかっています。ここで早春の森を彩るのは、桃色のオオヤマザクラです。私が事前の準備で滞在していた4月28日には、まだ蕾がほころび始めたばかりで、足もとではオオサクラソウも蕾をふくらませていました。

アポイの山麓では、可憐なヒメイチゲが花を咲かせています。

透明な水色が美しいエゾエンゴサクの花は、もう終盤です。

山裾では北国の春の使者、オオバナノエンレイソウが豪華な花を咲かせ始めていました。

ここ数日は天候不順が続いていますが、関係者・協力者が次々に現地入りして、今年の季節進行のなかでの進め方や役割分担を確認し、そして毎日のように山にも上がっています。

私は本州各地での保全の現場を進めるために現場を離れましたが、現地から届く情報を、時折お知らせできればと思います。

（永幡嘉之）