若手ダンスカンパニーLABの2020年公演を成功させたい！

ダンサー紹介〜金子小梅〜

与えられたことをやるのではなく、自分から発信したい

幼稚園の頃から水泳を習っていたのですが、小学生の頃たまたま友達にバレエの体験レッスンに誘われてなんとなくバレエを始めました。19歳の時、スタジオの発表会でコンテンポラリー作品に出演し、そこで初めてコンテンポラリー というジャンルを知りました。それから徐々にコンテのワークショップに行き始め、いろんな作品を観ました。 今までバレエしかやってきた事がなかった私は、音楽に乗り踊るというのが当たり前だったのですが、森山開次『NINJA』『不思議の国のアリス』を観劇し、言語や映像を融合した作品は初めてでこんなのもありなのかと衝撃を受け、同時に誰でも見やすい作品だなと思いました。また大人も子どもも楽しめる作品をコンセプトにしており、世代を超えて様々な方の感性を刺激する作 品でした。バレエは決まった振り付けを淡々とこなして踊る。もちろんその中で技術や表現力は大切ですが、それを当たり前のようにやる自分に飽きた!と言うかそれしかできない自分がいて、与えられたことをやるのではなく、何か自分から発信してみたいと思いコンテンポラリーダンスを始めました。

IT系の専門学校へ入学 PCスキル、映像制作を経て

実は一度バレエを離れてもともと興味のあったIT系専門学校に入り、アプリケーション制作、主 にプログラミングを学んでいました。今はひとつの表現をメディアに変換していき、音、光、映像、身体、空間を使い身体のリアルを追求した映像を使った作品を創りたいです。青田会では鈴木日向子と『樸思燈糸(ぼくしひし)』を共同創作しました。誰かと作品創りをするのはお互いの意見が合わなかったり自分が考えていることを言語化して相手に伝えることがとても難しく、どう伝えれば伝わるか、試行錯誤しながらの作品創作がとても楽しかったです。

また、自身の創作だけでなく、バレリーナたちにコンテンポラリーダンスを教えたいです。なかなかやる機会がなく私も発表会で初めてやったので、自分が学んだことそしてこれから学ぶこと、少しでも誰かに伝えられればと思います。 YouTubeなど、短時間で分かりやすく伝えたいことをそのまま伝えられるメディアが流行しています。ダンスを知ってもらうためにはそのような媒体を使用するのも有効的ですが舞台は生ものなのでやはり劇場へ足を運んで、映像だけでは感じられない空間や間、呼吸を感じていただきたいです。

金子小梅

1998年生まれ。8歳からバレエを始め、12歳より樋口ゆり、樋口みのりに師事。19歳よりコンテンポラリーダンスを始める。鈴木竜、藤野暢央、柳本雅寛作品出演。昨年よりジュニアカンパニーL.A.B.に参加。

長い手足の軌跡をクリアに伝えるバレエを基礎としたダンスを得意とする