ダンサー紹介　今泉香名子

ダンサー紹介〜今泉香名子〜

闘病生活からダンスを見つめて

私は、小さい頃から踊ってきたわけではなく、好きなときに好きな場所で自由に踊るくらいの人間でした。しかしあるとき大きい病気をして、長く入院することになり、気づくと普通の生活ができなくなっていました。 階段の登り下りも、散歩程度の距離を歩くこともままならなず、入院してからは絶望と苦痛と苛立ちとの連続でした。いつ退院することができるかもわからない中で、もし病院を出ることができたら、踊るということと、もう少し真剣に向き合ってみたいと思い、それを励みに闘病していました。 なんとか病気を落ち着かせ、退院できることになってからは、リハビリをしつつ、体も心も鍛えるのと同時に、踊るということにのめり込んでいきました。その後コンテンポラリーダンスをより深く学ぶべく、L.A.B.に入りました。ここで得られた経験を糧に、踊り手としてより様々な振り付けに対応できるよう、また自分の振り付けを作品として創作していけるように精進してしていきたいです。

これからも進化し続けたい

闘病生活を経た私だからこそわかる、身体の衰えと進化について、自分の身体がどこまで進化し 続けられるのかを自分自身の身体で証明していきたいと考えています。また様々な身体の困難を抱 えた人へダンスWSをする等といった活動もしていきたいです。 コンタクトが中心になっているような作品なども踊っていきたいと思っています。

今泉香名子

埼玉県生まれ。長期の闘病生活を経て病から回復し、踊り手を志す。 さまざまなジャンルの踊りに触れ学びつつ、身体とその性質の変化についてを模索し、心理現象や自然現象、感情の葛藤などを踊りとしてどのように表現していくのかを探究している。